2021.12.05撮影
「カラスさんたち、ピーナツ大好き」のつづきです。
カラスさんたちは、ピーナツをまくと、すぐに集まってくるようになりました。そして、わたしが玄関内に引っこんでいる限りにおいては、ドアが大きく開いていても、階段の一番上で、平気でお食事。だいたい、そのころには、ピーナツは玄関ポーチにしか置かなくなっていたので、そこで食べるしかなかったよね。
そのうち、カラスさんたち、わたしを待つようになったんです。
うちの居間は玄関側にあります。朝起きると、わたしが窓のカーテンを開けます。そのカーテンが開くのを合図に、カラスさんたちがうちのモミジバフウ(Liquidambar styraciflua)に飛んでくるのです。いた場所から、わき目もふらず、一直線に。わたしは、突撃されるようで、怖いぐらいです。
カーテンが開くのがカラスさんたちにどうしてわかるのか、わたしにはわからない。カーテンが開くと窓ガラスが反射し出す(だろう)ので、それでわかるのか???
うちのモミジバフウには、カラスさんたちがとまれるように、横に出る丈夫な枝を数本残してあります。そのうちの家の建物に一番近い方の枝が、特に、このカラスさんたち一家の休憩所となっています。
次の記事に掲載の3番目と4番目の画像で、カラスさんが止まっている枝が、その枝です。カラスさんたちみんな、そこにとまってクチバシをぬぐうので、樹皮がはがれてしまっています。次の画像の横に出た枝も、その枝です。
2022.10.15撮影
うちの庭によく来るカラスの一家は、うちの敷地あたりを縄張りの最西端としているようで、そのため、飛んでくるとすれば、東側からうちに向かってやってくることが多いです。上の画像では、右手が東方向です。わたしはこのカラスさんの一家を「東の一家」と呼んでいます。なぜかと言うと、西側に住んでいるカラスさんの一家もいるからです。
さて、カーテンが開くのを合図に飛んできたカラスさんを、わたしがもてなさないわけがありません。それで、玄関口に、ピーナツを、ふたつかみほど、ばらまきます。すごく気前がいいですね?
すると、カラスさんが玄関口にやってきます。わたしは、しばらく眺めさせてもらってから、ドアをそっと閉めて、居間の出窓の方へ引っ込んで、そこからカラスさんたちの観察を続けます。
そうこうしているうちに、わたしは、悪いことを考えつきました。次の画像をご覧ください。柵の一番上は、丸いパイプです。
わたしは、そのパイプの上にピーナツを置くようになったのです。それだけでは気づいてくれないかもしれないので、柵の足元に集中してピーナツを置き、かつ、柵の下段の水平の部分にもピーナツを置きました。
すると、カラスさんたちは、玄関口のを食べつくし、次に下の段のも食べ、次に、難なく、上のパイプの上にもピーナツがあることを見つけました。
下から眺めて思案していただけのカラスさんの負け! 早いもん勝ちで、1羽が、パイプの上に飛び上がり、上を歩きながら、あっという間に平らげてしまいました。というか、クチバシの中に詰めこんで、貯蔵しに飛んでいってしまいました。
ふ〜〜む、これは簡単すぎた。それにしても、ポーチからパイプの上へ、ほぼ垂直に飛び立てるなんて!
2021.11.06撮影
その後、わたしは、もっと悪いことを考えつきました。
次の画像をご覧ください。
2017.10.22撮影
手すりに輪の形のものが見えますね。その輪の形のものは、水平の柵の上に乗っています。そして、その輪の形のものの左右には、面積としては小さいながらも、水平の平面があります。そこにピーナツを置くことにしたんです(この画像は、ピーナツの置いていない時のものです)。
パイプに立ったままでは、カラスさんは、この位置に置かれたピーナツは絶対に取れないんですね。首を伸ばしても取れない、前のめりでずり落ちるようにしても取れない。取るには、次の方法っきゃない。
・空中に浮かんだまま
・縦(垂直)の柵につかまる
・横(水平)の柵につかまる
2017.10.22撮影
この画像は、頭脳明晰、かつ、勇気のあるカラスさんが、さて、どのようにしてピーナツを取ろうか、と画策中のもの。目に決意が表れ、脚にその決意を遂行する能力がみなぎっているが、見て取れますね。なんて、ひいき目の解説ですが。
やっぱり、最初にしたのは、空中で浮かんだまま、という方策です。これは、クチバシを適切なところへ持っていくのが難しいみたい。それでも、これで成功するカラスさんたちが数羽出現しました。
次に、空中組が試したのか、他のカラスさんたちが試したか、その辺はわからないのですが(なんせ、みんな制服を着ているので)、縦の柵につかまって、足元を安定させ、そして、クチバシのねらいをより正確にする、と考えたらしいカラスさんたちが現れました。これ、みんな失敗。なぜなら、つかんでも、つかんでも、金属製の縦の柵だから、そのままずり落ちちゃった。
最終的に試みたのは、空中に浮かんだ体勢から、すばやく横の柵に足をかけ、その一瞬でピーナツをつかみ取る、という方法。
カラスのみなさん、お見それしました。ますます好きになりました。
カラスさんのお話しは、もう一度続きます。実は、カラスさんたちが、もっと好きなものがあるんです。それは・・・