カラスといちごとクロッカスと

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カラスさんたち、お食事をどうぞ

2024年01月26日 08時00分00秒 | カラス
2019.07.12撮影

このお隣の屋根の端にとまっているカラスは、うちのあたりに住み着いているカラスさんです。ご夫婦と、その2、3歳ぐらいまでの子どもたちが住んでいます。この画像中のカラスさんは、見張り役をしているお父ちゃんだと思われます。

カラスさんたちについては、今までにも書きました。そちらの記事は、この記事のPC画面左手の「カテゴリー」の欄のうち、かなり下の方にある「カラス」をクリックくだされば、見ることができます。

北米大陸のうち、メキシコ北部、アメリカ合衆国全土、カナダ南部、には、「短いくちばし」のカラスが住んでいます。以下の地図の赤く塗られた部分です。

学名 Corvus brachyrhynchos「短いくちばしのカラス」
英名 American crow
和名 アメリカガラス
カラス科(Corvidae)カラス属(Corvus




アメリカガラス(Corvus brachyrhynchos)の分布
パブリックドメイン

アメリカガラスは4つの亜種に分けられていて、バンクーバーを含むアメリカ大陸の西部に住むカラスは、「西アメリカガラス」と呼ばれます。バンクーバーあたりのアメリカガラスを「北西アメリカガラス」と別立てにして、アメリカガラスを5亜種に分けるのは、古い分類です。

学名 Corvus brachyrhynchos hesperis
英名 Western American crow
和名 西アメリカガラス

アメリカガラスは、日本にもいるハシボソガラス(嘴細烏 Corvus corone)と同じかやや小型のカラスです。アメリカガラスは、でも、ハシボソガラスに比べ、地上にいることが多く、脚を片方ずつ出して歩いたり、両足でピョンピョン跳んだり、します。かわいいですよ。


2017.04.25撮影

あるとき、わたしは、あちこちのよそ様がカラスさんたちに食べ物を与えているのを見て、わたしもしてみよう、と思い立ちました。それで、同じするなら、玄関口まで上がってきて欲しいと思い、計画を立てました。

直前の画像をご覧ください。これは、うちの玄関口から外を眺めた景色です。玄関は、カラスさんの立っている地上から、階段で上がってきたところにあります。この画像中には、最上段以外階段は、撮影角度のため写っていません。石畳は、門から玄関にいたる階段に向けて、幅が広がっています。

カラスさんたちに食べ物を置くところは、次のことを考慮しました。
1。カラスが危険を察すれば、植え込みに翼を邪魔されずにすぐに飛び立てる
2。玄関口にいるわたしから安全な距離がある、とカラスが感じる

ということで、初期には、上記の写真のような位置に食べ物を置きました。

置いてあるのは、ピーナツです。古いパンを与える人々が多いのですが、パンは体積の割に栄養が少ないので、カラスに限らす鳥に与えるのに良い食物ではない、と一般にされています。それで、わたしは、ピーナツがいいだろうと思い、スーパーマーケットで量り売りの(つまり、安くて大粒でない)ピーナツを買ってきました。

2021.11.03撮影

ピーナツを置くと、カラスさんたちは見つけてくれて、というか、うちの木のあたりとか屋根の上によくたむしているんですよね、わたしが置くのを見ていて、すぐに食いついてくれました。でもなあ、、、わたしが地上に置いたものが食べ物だ、となんでわかるんだろう・・・

1羽がピーナツのあるのを発見すると、安全な場所(例えば、木の枝の上)で「カーカーカーカーカーカー」(正確な回数までは観察できていない)と早口で宣伝します。すると、数羽がすぐに寄ってきます。たいていは、1羽が見張りに立ったまま、残りのカラスさんたちがお食事をします。

見張りのカラスさんまで饗宴に加わることもあります。それは、イヌを連れた人が歩道を歩いていないとか、地上にネコがいないとか、低空にカモメが飛んでいないとか、また、隣のカラス一家が侵入しようとしていないとか、のときのようです。

わたしの存在に慣れてほしい、また、ピーナツを置いているのはわたしだと学習してほしい、と思い、ピーナツを置く位置を少しずつ階段のほうへ近づけていきました。そして、カラスさんたちも、それに従い(疑いもはさまず?)、階段の方へ移動してきました。

ピーナツが階段の下のところまで来たとき、わたしは、階段の1段目にピーナツを数個置きました。そして、次の日には、1段目と2段目に置きました。これをくりかえすことにより、カラスさんたちは、階段を登ってきてくれました。ぴょん、ぴょん、と跳び上がるんですよ、階段を。上の画像は、階段の下から2段目にいるカラスさんです。

そして、ついに、わたしは、最上段の縁にピーナツを置いたんです。でも、これは、さすが、カラスさんたち、躊躇しました。わたしが玄関口に立っているんですから。

カラスさんたちは、結局、最上段には上がらず、それでもピーナツはちゃんと食べたんです。ひとつ下の段に立ったまま、首を伸ばして、最上段の縁にあったピーナツを取ったんですよ〜〜。あんなに首を伸ばすことができるとは思わなかった。1段下の階段にあった足元は見えなかったけど、背伸びもしていたのかしら。

カラスさんとピーナツの話し、つづく。

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