ミュウのCLASSIC ROCK LOVE

70年代、80年代のロックとその周辺の音楽について気の向くままつぶやきます♪最近のロックも取り上げます。

安らかにチャーリー!世界一のロックンロールバンドを支えた男! The Rolling Stones - Brown Sugar  1981 

2021-08-25 19:55:26 | ロックンロール

22) The Rolling Stones - Brown Sugar (From The Vault Hampton Coliseum Live In 1981) HD

 

ついに80才で、チャーリー・ワッツが旅立ってしまった。

60年代から活躍しているロック・レジェンドの中では、少し年上である彼だから、やむを得ないのか?

でも、ストーンズの屋台骨を支えた人間がいなくなるのは寂しい。

彼のドラムをじっくり聴いたことがなかったが、じっくり聴くとけっこうテクニシャン(叩き方が独特)だし、真似できそうで真似ができないドラムを叩いているような気がする。ジャズが好きでたまらないという彼だからこそのプレイ・スタイルなのかもしれない。

そして、抜けがよく、軽い感じがストーンズのロックによく合っている。

ミックとキースという派手なスターがいるために、バンド内では非常に地味な存在ではあるが、彼はオリジナル・メンバーとして、多くの名曲を生み出している。

やはり、彼がいたからこそのストーンズだったのだと思う。

ご冥福をお祈りいたします。合掌

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カンタベリー・ロック特集5 傑作!Caravanの3作目 In the ground of grey and pink  Nine Feet Underground 他

2021-08-21 22:14:42 | カンタベリー・ロック

Nine Feet Underground - Caravan(HD)

さてさて、カンタベリー・ロック特集5回目です。

前回はソフトマシーンの3作目が傑作という話だったのですが、今回はライバルのキャラヴァンの3作目です。イギリスでゴールドディスクを獲得した名作です。

発表は1971年。邦題は「グレイとピンクの地」。直訳やないけ!と突っ込みたくなります。

メンバーは黄金メンバー、リチャード・コフラン(D)、リチャード・シンクレア(B,V)、デイブ(デイビッド)・シンクレア(k)、パイ・ヘイスティング(g,v)。管楽器はゲスト・ミュージシャンのジミー・ヘイスティング。

ジャズ・ロックにチャレンジした名作と呼ばれていますが、1曲目から説明してしまうと、初めて聴く人は面食らいます。だから、最初に紹介するのは5曲目のこの20分を超える大作、「Nine Feet Underground」!これがすごい。20分を超える長さを感じさせない出来なのです。

当時はジャズ・ロックと呼ばれましたが、これは、後のフュージョンに当たるかと思います。オルガンをメインにしたフュージョン・ミュージックです。ジャズ的でありながら、聴きやすい流れの音楽といったところでしょうか。歌の入らない演奏だけの部分が多いのですが、その展開が凝っていて、飽きがこない。もちろん、ロックっぽいところもあります。そこも実にポップで、キャッチーで聴きやすい。不思議なことに、この曲では、リーダー格のパイ・ヘイスティングのギターとヴォーカルが少しだけしか聴けない。ギターレスバンドかと思ってしまいます。本来ならギター・ソロが流れるようなところは、全部キーボード。ゆえに、他のバンドとの差別化が図れています。

この曲を聴いていると、オルガン・フュージョンの第一人者、ニール・ラーセンを思い出しますが、彼が、「ジャングル・フィーバー」でブレイクしたのは1978年です。キャラバンというか、デイブ・シンクレアはその7年前に、この演奏をしています。進んでいたんですね。他のメンバーも演奏が上手い。絶妙なアンサンブルで、並みのバンドとはレベルが違います。

 

Caravan - Golf Girl (1971)

実はこの曲がこのアルバムの1曲めです。ポップでのどかで、緩い感じの曲です。リチャード・シンクレアの上手くはないけど、温かみのある声が、魅力の1曲。こういうポップな曲もキャラヴァンの魅力なんですね。

プログレ原理主義者の中には、「キャラヴァンはプログレじゃない。ポップ過ぎるんだもの。」と言う人がいますが、私は、いろんな面があって楽しいバンドだと思うのです。曲が良ければ、いいのです。ちなみに、ここ日本では、ポップであることから、ソフトマシーンより人気があると思います。

 

Caravan " Winter Wine"

この曲も、リチャードがヴォーカルをとってるポップな聴きやすい曲です。イギリス特有の陰影のあるメロディが魅力ですね。やはり、デイブがキーボード・ソロで弾きまくっていますね。彼は、イギリスが生んだ名キーボディストだと思うのですが、キース・エマーソンやリック・ウエイクマンほど有名ではありません。知る人ぞ知る名プレイヤーですね。

 

Caravan - Winter Wine

ライブ・ヴァージョンを見つけました。かなり後年のライブですが、リチャード・シンクレアが歌っています。これは貴重です。やはりいい曲ですね。

 

最後に、デイブ・シンクレアの現在に触れておきましょう。

彼は、現在、日本に在住です。2005年にまず、京都に移住。そして、2016年から、瀬戸内海にある上島町の弓削島に日本人の奥さんの美加さんと住んでいます。最初の奥さんとは離婚し、子供たちも成人したからのようですね。現在73才。音楽活動もしているようです。カンタベリー・ロックじゃなくて、瀬戸内海・ロックになっちゃいましたね。もしかしたら、地元の人は、デイブの功績のすごさを全然知らないかもですね。

リチャードも、オランダを経て、イタリアに定住したようですね。

親類である二人のシンクレアがカンタベリーから出てしまったというのは、何か意外です。

 

次回のカンタベリー・ロック特集は、ソフトマシーンの4作目を予定しています。

 

 

 

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カンタベリーロック特集4 1970年の既成概念への挑戦 Soft Machine Ⅲ - Faceliftほか

2021-08-14 20:59:23 | カンタベリー・ロック

Soft Machine - Facelift

カンタベリー・ロックにおいて、キャラヴァンと同様の重要バンド、ソフトマシーンのサード・アルバム。

サイケデリック・ポップ的な表現から、ジャズ・ロックに移行した作品と言われ、初期の傑作と呼ばれています。当時は、二枚組のレコードで、片面1曲で、計4曲という大作指向です。ネットで評判を見ると、絶賛する記事が多く、ファンが多い作品と言えるでしょう。

メンバーは前作からのロバート・ワイアット(D,V)、マイク・ラトリッジ(Key)、ヒュー・ホッパー(B)に加え、イギリスのジャズ・バンドKTG(キース・ティペット・グループ)(TKG・・・卵かけご飯ではありません。)のエルトン・ディーンが参加(Sax)、さらに、芋づる式に、KTGの他のメンバー5人が参加し、大所帯で録音をした模様。ただし、アルバム・リリース後に残ったTKGメンバーはエルトン・ディーンだけで、バンドはカルテットになります。

 

この作品は、聴く人を選びます。決して、ポップではない作品なので、一般の人は聴きにくいかもしれません。

アヴァンギャルド的というか、抽象的・前衛的というか、フリー・ジャズの要素が強いというか、けっこう尖がってるんですよね。

バンドのメンバーの方は、今までにないジャズ・ロックを作るんだという未知の領域に踏み込む感覚があるし、リスナーも今までにない変わった作品を受け入れて評価しようという前向きの姿勢を持った人が聴くわけですね。心地良さを期待する人を拒絶する作品だと思います。

個人的には、何度も聴いて、面白い作品だと思うようになりました(中学生の頃は、何だこれ?と思いました。)。特に、1曲目の「Facelift」は尖がり具合がすごい。へんてこりんな曲構成はひねくれていて、飽きません。

ただし、ふつうのメロディアスな洋楽が好きな人がこの1曲めを聴いたら、「実験音楽みたいで笑っちゃう。(すみません、ブログ仲間のたいぴろさんの言葉を拝借しました。)」って、感じでしょうか?まともな音楽に聞こえないでしょうね。マニアックな男性向けの音楽です。クイーンとビートルズが好きみたいなロック・ファン、特に女性には薦めてはいけませんね(笑)。

この曲は最初は変ですが、途中から激しいメリハリのある曲調に変化します(とは言っても、実験的な試みが多く、起伏があります)。フリージャズ的なところもありますが、マイク・ラトリッジのプレイはやっぱりロック。クリムゾンのジャズ・ロックっぽいところが好きな人なら、さらに尖がっているこの音楽にハマるかもしれません。

 

Soft Machine - Slightly All the Time

2曲目のSlightly ALL The Time は1曲目と違って、スッキリとしたジャズでスタートします。意外に真面目な感じ。この曲はロックっぽかったり、フュージョンっぽかったり、ライバルのキャラヴァンっぽかったりして、実に聴きやすい。初めてソフトマシーンⅢを聴く人は、この曲から聴いた方がいいでしょう。戸惑いが少ないと思います。

 

3曲目の Moon In June は、唯一、ロバートのヴォーカルが聴ける曲。この曲はマイクのオルガンも主張が激しく、1,2曲目と異なり、ロック・バンドであることをアピールしている感じです。ロック・バンドとしてのアヴァンギャルド性にチャレンジした作品って感じがします。ライブ映像は凄まじいです。

Soft Machine - Moon In June (Bilzen Jazz And Pop Festival, Aug 22, 1969)

 

4曲目のOut-Bloody-Regeous も混沌とした曲ですが、2曲目同様、普通のジャズ、フュージョンっぽい感覚があるので、聴きやすいかも。

 

まとめますと、1,3曲目はかなり遊んでいる印象で、攻めている感じで、2,4曲目は割と聞きやすいイメージのある作品です。総じて、難解な作品を聴きこんで理解してやろういう意気込みのあるロック・ファンには十分楽しめると思います(笑)。聴きこむとクセになる?プログレは新しい音楽へのチャレンジだったことを考えると、1970年のこの作品は大いに理解できます。

この作品は理解しようとする人と理解しようとしない人は絶対話が合いません。ご注意ください。ロック・ファンでも守備範囲の広い人向けですね。プログレ・ファンだから理解できるというものでもなさそう。耳に快適ではないと思います。ロックが一番尖がっていた時代だからこそ、生まれた作品で、その時代を楽しむつもりで聴くべき作品だと思います。

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シンセの嵐が気持ちいい。Ultravox - Slow Motion (1978)

2021-08-13 21:28:15 | テクノポップ

Ultravox - Slow Motion (1978)

日本でウルトラヴォックスがブレイクしたのは、ミッジ・ユーロをフロントマンにした1980年代なのだが、このアルバム発表当時のフロント・マンはジョン・フォックス。

日本では無名のバンドで、このアルバムも日本で発売されていなかった。

でも、ラジオでこの曲を聴いた私は、新宿と渋谷の輸入盤ショップを歩き回り、苦労して手に入れたのを覚えている。

今、聴くと、何の変哲もないロックかもしれないが、当時は斬新な音だった。シンセの使い方が新鮮に感じた。

80年代に入り、イギリスではこの手の音が次々と導入され、ウルトラヴォックスが先駆者であったことが明らかになるが、彼らはそれほど評価されなかったような気がする。

日本では、何といっても、ミッジ・ユーロ時代のこの曲がCMで流れて大当たりだった。

ULTRAVOX - New Europeans  

 

個人的にはこの曲が好き。やっぱりシンセが気持ちいい。

ULTRAVOX - The Voice

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日本人に合いそうかと思ったけど、人気なかった。RENAISSANCE - Can You Understand? [LIVE IN STUDIO] 1974 RARE

2021-08-09 13:06:24 | プログレ

RENAISSANCE - Can You Understand? [LIVE IN STUDIO] 1974 RARE

元々は、あのヤードバーズのキース・レルフとジム・マッカーティが作ったバンドだが、音楽性は違った。そして、メンバー・チェンジがあり、全然違うバンドに進化していった。

歌姫、アニー・ハズラムの容姿と声はものすごく日本人好みだし、キーボードの抒情性は日本人好みなのに、なぜか、日本では当たらなかったんですよねー。

同じ、歌姫系プログレなら、あのダリル・ウエイがいたカーヴド・エアの方が人気があったかも。21世紀になってから、来日もしてたし。

でもね。こうやって、クリアな当時の映像を見ると、なかなかかっこいい。

50年近く前でも、これだけ音も映像もいいと、今の音楽ファンも夢中になれる要素がある。

フォーク、トラッドっぽいところが、イギリス独特の湿り気があって好きなのだが、現代の日本のファンはどちらかというとアメリカ的な乾いたアコースティック・サウンドの方が好きかもしれない。

個人的には、この曲のイントロ部分はあの、リック・ウエイクマン的な感じがして、ゾクゾクする。ベースラインもかっこいい!

コメント (3)
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