Dr.Feelgood 【She Does It Right】
高校時代の友人のK君からのリクエストです。
K君ありがとうございます。
ドクター・フィールグッドのデビュー作「 Down By The Jetty」の1曲目です。
強烈な曲で、クセになってしまというか、虜になってしまう人がいそうな曲です。
ドクター・フィールグッドというバンドは、デビュー当時、けっこうラジオでかかったため、聴いた記憶があるのですが、その後聴く機会がなく、久々に聴きました。
このバンドはロンドン・パンクではありません。しかしながら、パンクの人気に火を付けたバンドみたいなとらえ方をされています。
演奏はタイトでシンプルなロック。しかもけっこうリズムが正確で、パンクとは一線を画すイメージです。とはいっても、巨大化、商業化したロック・ビジネスと相反するパブ・ロック・バンドということで、直後のパンク・ロック・ムーブメントにつながる イメージがあります。髪も当時のバンドとしては短髪でした。
このバンドのこの時期の強烈な個性は、やはり、動画を見てもわかるように、ウィルコ・ジョンソンのギター・プレイです。ピックを使用しないでシャープなキレッキレッのカッティングを演奏するさまは、まさにクール!そして、ほぼ無表情な顔で、前後に動く独特なパフォーマンスには注目してしまいます。
まるで、パントマイムを見ているような不思議なパフォーマンスです。
何だこれはと思いながらも、気持ちよくなっていくんですよね。
でも、ギター・ソロのときは、ちょっとだけ動きを変えます。そこがもう素晴らしい。まさにギターヒーロー!
もちろん、リー・ブリローのヴォーカルもかっこいいし、他の二人の演奏もきっちりしていてなかなか上手い。バンドとしてのアンサンブルも一流ですね。
この曲の歌詞はへんてこりんなんですが、動画を見ていると、観客は歌詞なんか気にしていない感じですね。踊れる曲って感じです。
のってるかーい?みたいなノリではなく、黙々と仏頂面でシンプルな演奏を繰り返し、観客を気持ちよくさせるこの曲。イギリスっぽいといえばイギリスっぽい。
とにかく、ギターのかっこよさにとらわれてしまう1曲です。
ロック史に残る1曲ですし、渾身のギタープレイが聴ける曲です。