ミュウのCLASSIC ROCK LOVE

70年代、80年代のロックとその周辺の音楽について気の向くままつぶやきます♪最近のロックも取り上げます。

角松敏生の歌詞はぐっとくる。 サヨナラはくちぐせ - 吉沢梨絵

2022-01-29 20:58:09 | 日本のシティ・ポップス

サヨナラはくちぐせ - 吉沢梨絵  1998年発表

角松敏生が全盛期に女性に提供した曲は多数。作詞・作曲ではないが、杏里の大ヒット曲「悲しみが止まらない」のアレンジ・プロデュースにも参加したことでも有名。

作詞・作曲で有名なのはあの中山美穂に提供した「You ’re only my shinin'  star」。中山美穂にとって、最も輝く曲となった。

 

そんな彼が女性に提供した曲の中で、私個人はこの曲が好きです。

「さようならは、口ぐせだから、気にしなくてもいいよ。さよならが口ぐせなんて、可愛くないよね。」という歌詞は意味深。

角松敏生の女性好きは有名で、その彼が作る歌詞には演歌なみの情念の入った恋愛模様が描かれるのだけど、この曲も聞き逃せない歌詞にハマってしまう。

絶対、角松敏生自身が女性に言われたセリフなんだな・・・って思ってしまう。

 

今は劇団四季の女優である吉沢梨絵の歌と角松敏生のセルフカバーを聴き比べると面白い。

サウンド面では、例によって、故青木智仁のチョッパーベースがさく裂。彼のベースは本当にかっこいい!

角松敏生ヴァージョンではイントロで「サヨナラ!」という女性の声が入っていて、印象的だ。

角松ヴァージョンの方が、歌詞がけっこうストレートに耳に入ってくる。角松の歌詞に対する思いの強さが出てるのかな?

Toshiki Kadomatsu 角松敏生 - Good-bye Is A Habit (サヨナラはくちぐせ)

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やはり、しつこく聴いた曲は体に染みついている。The Edgar Winter Group / Rock n Roll Woman

2022-01-29 15:32:51 | アメリカンロック

The Edgar Winter Group Rock n Roll Woman Shock Treatment

やっと、YouTubeにこの曲がアップされるようになりました。エドガー・ウインター・グループの名作「ショック・トリートメント」の1曲で、軽快なポップ・ロック・ナンバーで大好きな曲です。

でも、世界的には人気がないみたいで、YouTubeで「ショック・トリートメント」の他の曲が単独でアップされるのに、この曲だけは単独でアップされず(フルアルバムではアップされてました)、悔しい思いをしてました。

なぜか、近頃はアップされるようになりました!削除されないことを祈ります。

この曲は、メロディもいいんですが、アレンジがいいんですよね。飛び跳ねるようなリズム感や絶妙なタイミングではいるギターやコーラスがクセになります。

なぜ、この曲を特別に好きかというと、この曲を含んだアルバム「ショック・トリートメント」は私が1974年、ロックを聴き始めたころに発売され、ラジオで流れたこの曲を偶然エア・チェックしたことによります。つまり、発売直後にカセット・テープにこの曲をラジオから録音したということです。録音した後は、しつこく聴きました。それで、頭に染みついちゃったんですね。ちなみに、ラジオ番組では他の曲を流しませんでした(笑)。

そのカセットテープには、ほかにもラジオからお気に入りの曲(別のバンド)をエア・チェックしましたが、2,3年で劣化して、わかめのようになってしまい、ついには聴くことができなくなってしまいました。

たぶん高校時代だったかな?聴けなくなってすごく落ち込んだのを覚えています。

若い人には「エア・チェック」という言葉は死語だからわからないでしょうね。ラジオで流れた曲を必死で、カセットテープに録音する行為です(当時は当然、デジタル機器はありません)。中高生だと、小遣いに限りがあり、レコードは少ししか買えない(1970年代でも、2000円~2500円しました。)のです。だから、エア・チェックは知識を拡げるための、必要な行為でした。レコードはやはり、Led Zeppelinやストーンズ、Queen、EL&P、エアロスミスのような大物を買うのに使ってましたから、エドガー・ウインター・グループくらいのクラスだと買わなかったんですね。大学生になるころには、いわゆるレンタル・レコードが開始され、自身もバイトで稼ぐようになり、いろいろなレコードを耳にするようになったけど、エア・チェック時代に聴いた曲は特別でした。今の若い人がネットであらゆる時代のあらゆる曲を聴くことができるのは超うらやましいです。でも、情報があり過ぎて混乱をきたすかもしれませんが(笑)。

私が中高生の頃は、音楽雑誌、FM雑誌、そして、ロック音楽を流すラジオ番組が情報を得るためのツールでした。この曲もそんな時代だから、聴きこんだのかもしれません。

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日本のハードロックファンに愛されるバンド、Thunderのデビューを振り返る - Backstreet Symphony(1990)

2022-01-23 12:29:36 | ブリティッシュロック

Dirty Love (2009 Remaster)

私が日常的に聴いているイギリスのバンド、THUNDER。

1990年発表、あのアンディ・テイラーがプロデュースした1stアルバム「バックストリート・シンフォニー」から数曲紹介します。

私のブログを覗く人はクラシック・ロック、いわゆる1960年代後半くらいから1980年代前半くらいまでのロックを好きな人が多いので、このバンドを知らない(知っていても興味ない)と言う人がほとんどだと思います。このバンドは1990年にアルバム・デビューしていて、アメリカではほとんど成功していないから(ファースト・アルバムは小ヒットはした)、日本における一般のロック・ファンはほとんど知らないのです。

でも、いわゆるハード・ロック、メタルのマニアはこのバンドをかなり評価したりします。

この種のマニアはボン・ジョビやジャーニー系のポップ・ロックから、メタリカやメガデスに象徴されるスラッシュ・メタル、吐き捨てヴォーカルが一般人に衝撃を与えるデス・メタル、そして、ドリーム・シアターに象徴されるプログ・メタル、エアロスミスやガンズに象徴されるロックンロール系等々細分化されたジャンルがあるので、いろいろな嗜好があるのですが、その雑多な集団の中の多くの人がこのバンドを好きだったりします。

まあ、音楽にうるさい人からは大雑把と文句を言われそうですが、一般の人にこのバンドを説明するなら、70年代前半のバッド・カンパニー的な音楽をやるシンプルなロック・バンドと説明するのがわかりやすいでしょう。骨太の王道のロックという表現する人もいれば、古くさい地味なロックと表現する人もいるような気がします。でも、演奏は上手く、歌は絶品。たまに、ハードな曲がありますが、ハード・ロック・バンドというより、ブリティッシュ・ロック・バンドと説明した方がよいバンドです。普遍的なロック、例えばストーンズなどに共通する音楽かもしれません。そんな彼らが、なぜか日本のハードロック・ファンの心をとらえてしまったようなんですね。日本人は堅実な職人肌のバンドが好きなのかなあ。

このバンド、紆余曲折はあったものの、2022年の現在もバンドは継続しており、現役のバンドです。アメリカで成功しなかったけど、日本と本国の英国で深く愛されて、忠実なファンに支えられてきました。主要メンバーは現在61才。音楽は枯れておらず、デビュー時と同じようなエネルギッシュな演奏を聴かせてくれます。

で、本題です。その彼らの原点ともいえるファースト・アルバムから、4曲ほど聴きたいと思います。

まずは、「Dirty Love」。ビデオは彼らが30才頃のもので、まだ、若い!70年代の雰囲気が漂うスロー~ミディアム・テンポのハードロックです。彼らの名刺代わりの曲と言われています。少しだけ、ポップですが、ポップになり過ぎない。渋さも兼ね備えていますね。リフ的にはグラム・ロック的なところもあるかな。安心して聴けるバランスのいい曲だと思います。

 

次はこの曲。

Thunder – She’s So Fine (Official Video)

最初のシングル化と思います。メディアには「レッド・ツェッペリン」的と評価された1曲です。でも、ネガティブではなく、ポジティブな評価だったと思います。そこは物まねでなく、骨太な演奏と歌のうまさが評価されたのかと思います。けっこう聴きごたえがありますね。実によくできたハードロック!完成度が高い!最新アルバムでも「レッド・ツェッペリン」的な曲がありますよ!

 

Thunder - Backstreet Symphony (1990) (Music Video) WIDESCREEN 720p

この曲はアルバム・タイトル曲。このギターのリフが好きですねー。まさに音の壁。ロック・ギターのシンフォニーという感じが好みです。この曲のアレンジは独特だなあ。

ルーク・モーリーの左利きギター、かっこいいですね。

 

Thunder – Love Walked In (Official Video)

今度はバラードです。ダニー・ボウズの歌の上手さが光る曲です。イギリス人らしい、陰りのあるメロディが魅力です。

 

こうやって、振り返ると、デビュー時からかなり完成されてました。まあ、このアルバム製作時は29才で、それまでに、音楽業界で揉まれてきた経験もあったからでしょうね。ある意味、プロのミュージシャンとしてはベテランになってからの再スタートだったんです。

1990年に1970年代風のロックを作り、それで、熱烈なファンをつかむというのは今となっては正解でした。大成功は得られませんでしたが、息の長い活動と指示を得られるベースになったからです。流行の音楽に乗っていたら、一時的に成功しても上手くいかなかったでしょうね(実際、彼らは1980年代に前身のバンドで失敗しています。)。

まだまだ、サンダーには活躍してもらいたいものです。

 

 

 

 

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