The Dead Daisies - Holy Ground (Shake The Memory) - Official Video
The Dead Daisies - Chosen and Justified
The Dead Daisies - UNSPOKEN (Lyric Video)
グレン・ヒューズがヴォーカルとベースを担当するハード・ロック・バンド、The Dead Daisies のニュー・アルバムが先日出たので、買った。
The Dead Daisies は、オーストラリア人で投資会社のCEOをやっているというギタリスト、デイヴィッド・ローウィーが作ったバンド。だからオーストラリアのバンドという紹介のされ方もあるが、メンバーは英米人だ。やたら有名人を集めている。変遷を経て、現在のメンバーはデイヴィッド・ローウィー、グレン・ヒューズ以外は元ホワイトスネイクのダグ・アルドリッチ(ギター)、元ジャーニーのディーン・カストロノヴォ(ドラムス)となっている(ただし、今回の作品発表後、ディーンは健康問題のために、現在は脱退したそうだ。後任はトミー・クルフェトス)。
今回の作品はグレンの趣味まる出しのゴリゴリの70年代風ハード・ロックとなった。ジョン・コラビがヴォーカルだった前回のオリジナル・アルバムとは雰囲気が変わっている。もしかしたら、古くさいロックと顔をしかめる人がいるかもしれない。でも、ディープ・パープル世代の私にはたまらなく魅力的だ。これぞ、ワイルドな本物のハード・ロックだと思う。
クラシック・ロック・ファンでもメロディ指向の人はダメだろうなあ。特に女性ロック・ファンには嫌われそうである。グレン・ヒューズを好きだと言う女性に会ったことがない(笑)。男性でも、この歌い方は嫌だという人もいる。でも、このクセのある声と歌い方は好きな人にはツボにはまるのだ。男っぽさまる出しのブルージーでソウルフルなハード・ロックである。
グレン・ヒューズはあのディープ・パープルの名作アルバム「バーン」で世界の檜舞台に出て、世界中のロック・ファンに名を知られるようになった人物だ。1951年8月21日生まれである。ディープ・パープルに参加したのは1973年。名曲「バーン」で、メイン・ヴォーカリストのデヴィッド・カーヴァーデイルに合いの手を入れるようなサブ・ヴォーカルが強烈で、ロック・ファンの注目を浴びた。驚くべきことに、もうすぐ70才になるのに、声が若いし、強烈だ。前述のデヴィッド・カーヴァーデイルは加齢により、最近声に艶がなくなり、ファンの間で賛否両論あるのだが、グレンの場合は依然としてパワフルで、実にソウルフル!
1970年代前期のハード・ロックには原始的なエネルギーがあった。それを自ら実践してた人物が50年近い時の流れを超えて、自ら証明しているというところにグレン・ヒューズのすごさがある。実に若いロックじいちゃんだ!興味がない人は何も感じないだろうが、私はこの声を聴くと、ディープ・パープルで熱唱していたグレンの若い頃を思い出すし、1970年代にタイム・スリップできてしまう。体が反応してしまうこの作品、しばらくはヘビロテになりそうだ。
1974年のパープルのライブも見てみよう。たぶん、伝説のカリフォルニア・ジャムだ。低い声で歌うデヴィッドと対照的なグレン・ヒューズの甲高い声は実に特徴的である。ベースを弾きながら歌うところもかっこいい。
Deep Purple - Burn 1974 Live Video HQ
そして、伝説のディープ・パープルのキーボード奏者、ジョン・ロードに捧げられたライブも見よう。2014年のライブである。こちらのメンバーは豪華だ。ヴォーカル兼ベースのグレン・ヒューズ に加え、アイアン・メイデンの ブルース・ディッキンソン 、ディープ・パープルのオリジナル・メンバーの イアン・ペイス 、そして、キーボードには ドン・エイリーと リック・ウェイクマンが名を連ねている。オーケストラも入っているし、聴きごたえ、見ごたえがある。こりゃ、楽しい。昔のロック、いいじゃないか!
Celebrating Jon Lord - The Rock Legend "Burn"