America - You Can Do Magic
1982年発表の彼らの10枚目のアルバムから、ヒットした「 You Can Do Magic(風のマジック)」です。ラス・バラードの作品ですね。日本盤のアルバム・タイトルにもなっています。
アルバム・タイトルは原題の方が好みです。「大地に横たわって見る景色」って感じかな。
アメリカについては、私が洋楽を聴き始めて間もない中学生時代に、「金色の髪の少女」が大ヒットしていて、そのあと、彼らの出世作である「名前のない馬」を聴いたりして、そのイメージが強すぎました。
アメリカはその後もずっと活動を継続し、80年代にもヒットを飛ばすのですが、全然興味が湧きませんでした。音楽性が変わったことに拒否反応があったのかな。しかも、3人組が2人組になったことにも気づかない。それに、ずっとバンド名どおりにアメリカのバンドだと思っていたら、イギリス出身のバンドとされていることに愕然(まあ、全員、父親はアメリカ人だから、アメリカ人のバンドとも言えます。イギリスに住んでいたアメリカ人のバンドということですね。)。
まあ、今では、このアルバムは良質のAORとして、聴くことができます。70年代前半の彼らとは別物ですね。ジェフ・ポーカロ(D)、スティーブ・ルカサー(G)、ディーン・パークス(G)、コーラスでカール・ウィルソン、クリストファー・クロス、トム・ケリー、ティモシー・B・シュミット、ラス・バラード(3曲でプロデュースも)らが参加しているようです。
この曲なんか、かなりTOTOの雰囲気が強い曲ですね。あのフォークっぽいアメリカはどうなったんだろう?と思いながらも、聴き続けていくと、おお、いいじゃないかと発見があります。
Desperate Love
しっとりした曲も紹介しましょう。哀愁たっぷりです。アレンジも豪華ですね。
Inspector Mills
3曲聴いただけでも、AORの良作だと思います。もちろん、1970年代前期の輝きには及びませんが、大人のロックとして、成熟している感じがします。当時のAOR全盛のサウンドメイクの一つに過ぎないと言えばそうですが、やはり一味違うなと思ってしまいます。
ものすごくポップで、日本人好みのこの曲も追加します。この曲なんか、FM番組のバッキングに流れたら最高ですね。
Jody