ミュウのCLASSIC ROCK LOVE

70年代、80年代のロックとその周辺の音楽について気の向くままつぶやきます♪最近のロックも取り上げます。

AORフレイバーの80年代のAmerica - View from the ground(日本語タイトル:風のマジック)

2021-11-27 09:05:45 | AOR

America - You Can Do Magic

1982年発表の彼らの10枚目のアルバムから、ヒットした「 You Can Do Magic(風のマジック)」です。ラス・バラードの作品ですね。日本盤のアルバム・タイトルにもなっています。

アルバム・タイトルは原題の方が好みです。「大地に横たわって見る景色」って感じかな。

 

アメリカについては、私が洋楽を聴き始めて間もない中学生時代に、「金色の髪の少女」が大ヒットしていて、そのあと、彼らの出世作である「名前のない馬」を聴いたりして、そのイメージが強すぎました。

アメリカはその後もずっと活動を継続し、80年代にもヒットを飛ばすのですが、全然興味が湧きませんでした。音楽性が変わったことに拒否反応があったのかな。しかも、3人組が2人組になったことにも気づかない。それに、ずっとバンド名どおりにアメリカのバンドだと思っていたら、イギリス出身のバンドとされていることに愕然(まあ、全員、父親はアメリカ人だから、アメリカ人のバンドとも言えます。イギリスに住んでいたアメリカ人のバンドということですね。)。

まあ、今では、このアルバムは良質のAORとして、聴くことができます。70年代前半の彼らとは別物ですね。ジェフ・ポーカロ(D)、スティーブ・ルカサー(G)、ディーン・パークス(G)、コーラスでカール・ウィルソン、クリストファー・クロス、トム・ケリー、ティモシー・B・シュミット、ラス・バラード(3曲でプロデュースも)らが参加しているようです。

 

この曲なんか、かなりTOTOの雰囲気が強い曲ですね。あのフォークっぽいアメリカはどうなったんだろう?と思いながらも、聴き続けていくと、おお、いいじゃないかと発見があります。

Desperate Love

 

しっとりした曲も紹介しましょう。哀愁たっぷりです。アレンジも豪華ですね。

Inspector Mills

 

3曲聴いただけでも、AORの良作だと思います。もちろん、1970年代前期の輝きには及びませんが、大人のロックとして、成熟している感じがします。当時のAOR全盛のサウンドメイクの一つに過ぎないと言えばそうですが、やはり一味違うなと思ってしまいます。

 

ものすごくポップで、日本人好みのこの曲も追加します。この曲なんか、FM番組のバッキングに流れたら最高ですね。

Jody

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オジー在籍時に、オジー以外のメンバーが歌ってる!Black Sabbath - It's Alright

2021-11-20 15:53:17 | HARD ROCK

Black Sabbath - It's Alright

It's Alright (2009 - Remaster)

今年、ブラック・サバスの7枚目の作品「テクニカル・エクスタシー」のデラックス・ボックス・セットが発売されました。

未発表ライブ・ヴァージョン、リミックス等が収められた高額の商品ですが、例によって、人気なんでしょう(笑)。

そこで、このアルバムも見直されています。

ブラック・サバスといえば、やはり初期の4枚の作品が名盤とされています。やはり、重さとおどろおどろしさのあるオカルト的なロックが、衝撃だったんですね。

でも、彼らはそのあと、オジー脱退(解雇?)までアルバムを数枚出しています。

そのうちの一つが「テクニカル・エクスタシー」。初期の頃に比べると、けっこうポップで、音がスッキリして、聴きやすい感じです。

ディオが加入した「ヘブン・アンド・ヘル」や、「ブリザード・オブ・オズ」以降のオジーのソロ作品に通じるモダンな感じがします。意外と聴きどころがあり、名盤ですね。

そこで、驚くのが、この曲「イッツ・オールライト」。何と、ドラムのビル・ワードが歌っているし、美しい曲です。こんな曲があったのか!と思うし、ビルが歌えるドラマーであったことにも、びっくり。言われなければ、サバスの曲とは思わないでしょう。

 

 

さて、そのほかの名曲も1曲紹介しましょう。「DIRTY WOMAN」

これは、もちろんオジーがヴォーカルを取っています。7分を超える大作です。フックのある展開があり、美しいメロディが収められていて、ブラック・サバスがただのヘヴィ・ロック・バンドでないことを世に知らしめるような曲です。2分過ぎからのドラマティックな展開は好きだなー。最後の方のトニー・アイオミの泣きのギターはすごい高揚感があります。

Dirty Women (2009 - Remaster)

コメント (8)
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誰もが知っている人だけど・・・Gregg Rolie - I Will Get to You (AOR)

2021-11-11 21:05:44 | AOR

Gregg Rolie - I Will Get to You (AOR)

AORです。

誰の作品かといえば、グレッグ・ローリーなんです。あの、元ジャーニーの。

というか、サンタナで、「ブラック・マジック・ウーマン」を歌っていた人です。

こんなにAORに徹した作品をやっていたとは気が付きませんでした。

この曲はグレッグ・ローリーのソロ作品の2作目「GRINGO」から。1987年発表です。

この作品、日本では廃盤となっています。まったくネットで販売情報がありません。そもそも、日本でCDが発売されたのかもわかりません。

ファースト・ソロ・アルバムはミスターAORの金澤寿和氏が、CD化し再発させたと記憶していますけど、この作品は日本ではほとんど知られていない感じがします。

ジャーニーでの彼のヴォーカルはやや地味で、スティーブ・ペリー時代に比べるとヒット性に乏しかったんだけど、こうやって、大人っぽい曲に載せれば、なかなか味があります。

この曲はベースがNadhan East、ドラムがVinnie Calaiuta、ギターがDan Huff、そして、キーボードがグレッグ本人という豪華な布陣。

 

この布陣でこの曲もいい。「 One Of These Days 」

Gregg Rolie One Of These Days subtitulado

 

そして、いかにもAORという感じのこの曲。なかなか、しっとりしていて、好きです。

gregg rolie - don't wanna be alone tonight (AOR)

 

グレッグ・ローリーを知らないクラシック・ロック・ファンはいないでしょう。

でも、このソロ作品はあまり知られていないような・・・

 

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カンタベリー・ロック特集7 ジャズ・ロックから混沌としたロックへ Matching Mole "Part Of The Dance"

2021-11-07 16:33:35 | カンタベリー・ロック

Matching Mole "Part Of The Dance"

カンタベリー・ロック特集、忘れてません。

遅くなったのは、聴きこむのに時間がかかるからです。このあたりのバンドは理解するのが大変。曲によって、イメージもかなり異なるのです。

今日、紹介するアルバムも誤解する人が多数いると思います。

その前に、バンドの成り立ちから。

ジャズっぽいソフト・マシーンに方向性が合わなくなり、脱退したロバート・ワイアットが1971年に結成したのがマッチング・モウル。

1971年、ロバート・ワイアット(ドラム、ヴォーカル、メロトロン、ピアノ)、デイブ・シンクレア(オルガン、ピアノ)、フィル・ミラー(ギター)、ビル・マコーミック(ベース)で結成。1972年、ファースト・アルバム「そっくりモグラ」発表。

まず、アルバム・ジャケットが可愛い。モグラのイラストです。しかもメガネをかけている。何となく、ポップで可愛い作品かと間違えそう。

そして、さらに、誤解を招くのが、1曲目の「オー・キャロライン」というポップで、暖かいヴォーカル曲。ラブ・ソングですね。この曲だけ聴くと、「おお、ロバートはポップな音楽やりたかったんだ!」と早とちりする人がいるのです。しかも、この曲は有名だから始末に悪い。

だから、敢えて、違う曲をとりあげました。

 

今回、取り上げたのが4曲目の"Part Of The Dance"です。

これはキング・クリムゾン的なプログレッシブ・ロックで、ジャズ寄りではなく、ロック寄り。けっこう面白い曲です。

静と動の対比、破綻しそうで破綻しない緊張感のあるプレイはまさに一流ミュージシャンの証。

特にすごいのはロバートのドラム。自由奔放にプレイしているようで、実にテクニカル。リズムが正確なのも秀逸。おかずだらけという点で、カール・パーマーを思い出したけど、正確さが全く異なります。

 

 

次に、「インスタント・キッチン」を紹介しましょう。

Matching Mole "Instant Kitten"

この曲は静かに始まるけど、けっこうハードです。おもちゃ箱をひっくり返したような展開が面白い。デイブ・シンクレアのキーボードの主張も強く、クリムゾン的というよりキャラヴァン的な感じがありますね。

 

ジャズ・ロック的な世界から、混沌としながらも、あくまでロックを志向する世界へ移ったのがこのアルバム。

イメージ的にはキング・クリムゾンの世界でしょうか?

 

ただし、その中に、ポップな曲が2曲紛れ込んでいるのです。「オー・キャロライン」、「サインド・カーテン」だ。

アルバムのイメージに合わないのですが、やはり、「オー・キャロル」は名曲なので、紹介しておきます。

 

上記2曲を聴いた後に聴くと「ええええっ!!」と思うくらい雰囲気が違うんですよね。この曲がA面の1曲目なんだから、ややこしい!

全然、アルバムの雰囲気を代表していない異世界的な曲です。

Matching Mole "O Caroline"

 

カンタベリー・ロック特集の次回は、マッチング・モウルの2作目にして、ラスト・アルバムを取り上げます。そして、不幸な事故によりドラムが叩けなくなるロバートにとって、最後のドラマーとしての作品です。この作品が難解で困ります。

次回はいつになるかな?

 

 

コメント (4)
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朝からメロハーを聴きまくり。心地よいです。 91 Suite-Down to you

2021-11-06 05:49:23 | メロディアスハード

91 Suite-Down to you

メロハーとは、メロディアス・ハード・ロックのこと。

簡単に言えば、ボストン、ジャーニー、トト、サバイバー、そしてボン・ジョビのようなポップで明るいハードロックの事ですね。

産業ロックと揶揄されながら(日本のジャーナリズムからです)も80年代中頃までは隆盛を極めましたが、ポップス大国アメリカでは、オルタナティブ、グランジブームが1990年代に勃発。

ポップなハードロックはダサイ!暗いメロディこそクールという時代になり、その傾向は未だに続いています。アメリカ本国では、ポップなハードロックはほぼ死に絶えています(ボン・ジョビみたいな大物は許されて生存していますけど・・・)。

ところが、日本人やヨーロッパ人の中にはいまだに、ジャーニーみたいなロックが好きな人がいっぱいいます。

私もその一人。メロハー好きです。だって、気持ちいいから・・・

今回取り上げたのは、何とスペイン出身のメロハーバンド。全然売れずに、CDは廃盤になっていますが、世界的にはファンはついてまして、YouTubeで楽しむことができます。

その音楽はまさに、あのサバイバーを彷彿とさせます。

心地よいサウンドは爽やかな風のようです。2001年発表の作品2曲と、2019年発表の作品1曲をご紹介します。

91 SUITE - The day she left [Melodic Hard Rock/AOR - España - 2002]

甘い声ですねー。

 

 

こちらが最近の2019年の作品。少し、年を取りましたが、雰囲気は維持しています。

91 Suite - Starting all Over (Video Lyric Oficial) 2019

YouTubeで見るをクリックすると見れますよ。

うーん、サビの展開がまさにサバイバーです。

2019年からコロナを経て、どうなったのでしょうか?バンドの存続を期待したいところです。

 

 

コメント (2)
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