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救急法が変わりました

2007-01-17 21:26:18 | ダイビング知識・雑学
今週の土曜日に「L.S.F.A.コース」(救急法)を開催するのですが、救急蘇生法の指針というのが大きく変わりました!
「国際蘇生連絡協議会」というのがあって、全世界の心肺蘇生に関わるすべての研究報告を収集分析して4~5年に一度の大改定を行ない、これを受けて日本版のガイドラインが策定されるわけです。

今回はこの新しいガイドラインに沿った講習を行なうのですが
かなり 思いっきり変わってます!

医学や科学は常に進化していて、そうなると今まで正解だったと思われていたことが
「ゴメン!違ってた!」なんて事も起こるわけですね 

ひとことで言うと簡単になってます!
本当に「誰でも出来る救急蘇生法」という形に変化しています。

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心肺停止後、何もしないでいると脳への酸素の供給が断たれ、脳は3~4分無酸素状態にさらされると回復困難となります。
心停止等の緊急時には1秒でも早く心肺蘇生を開始しなければ、救急車が来た時にはすでに手遅れの状態となってしまいます。
「難しそう」とか「そんな大それた事はとても」などと躊躇して蘇生の可能性をなくさないよう、簡単な方法で出来るようになった。というのがこの大改定の主旨です。

どんなところが変わったかというと
・人工呼吸が「2秒間かけてゆっくり」から「1秒」に変更。
・圧迫と人工呼吸の回数が「15:2」から「30:2」に変更。
・人工呼吸はしなくても圧迫だけでも良い。
・心肺蘇生を中断して循環の確認をしない。
・成人と小児で吹き込みや圧迫の回数が違っていたのを、成人も小児も同じに統一。
・AED(電気ショック)の回数変更。

その他にも色々あるのですが、ちょっと乱暴に言ってしまうと
息が止まってる人がいたら「とにかく胸を押せ」という感じです。

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もちろんこの変更にはすべて根拠と理由があるわけで調べてると色々勉強になります。
「へるす出版」というところから「救急蘇生法の指針・市民用」というのが出ています。
¥420 と安いので気になる方は取り寄せてみると良いと思います。(2006年版ね)
(僕はセブンイレブンで取り寄せました / 写真は解説編 \1,260です)


おりしも今日は「阪神大震災」のあった日。
災害はいつやってくるかわかりません。
災害のみならず、万が一の時に備えて「L.S.F.A.コース」を是非受講しておいて下さいね!
ダイバーの方だけでなくどなたでも受講可能です。ご家族全員で受けられる事をオススメします。
(開催日等は随時お問い合わせ下さい)

L.S.F.A.コースはこちら


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