今日も海日和

Dive Kids RYOのよもやま話
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ミニカエルアンコウ

2007-01-14 20:09:12 | おサカナ・生物
安良里に行くと「ココにこんな生物がいます」というのを水中マップで(時には写真付で)教えてくれます。
(ほとんどの現地サービスで教えてもらえるのだが安良里は特に事細かく親切に教えてくれる)
で、お目当ての生物のところにまっしぐらに行けるので、観察や撮影にじっくり時間をかけられるとっても好きなポイントなのです。しかも珍しいヤツが多い!(欠点はちょっと遠いことかな)

「ココ」というのがどこだかわからなかったり、ナビゲーションが苦手でそこにたどりつけなかったりするのは論外なのですが(情けないことにそういうイントラも結構いる)我々都市型ショップのガイドとしてはこういう現地サービスの情報を元にお客様を案内するわけです。
行き当たりバッタリでクサそうなところを探して見つけることも当然あるわけですが.....。

もちろん相手は生き物なのでじっとしてるわけでもなく、そこにいなかったりする場合もあるし、範囲が漠然としていて探しきれなかったり、擬態がとっても上手くて見つけにくかったりと苦労は絶えません。
その生物を以前に見たことがあり、生態や、どんな場所にいて、どんなふうに擬態してるのかなんてことを知っているともっと探しやすくなります。

擬態上手のトップクラスにいるのは話題の「カエルアンコウ(イザリウオ)」や「タツノオトシゴ」なんてとこでしょうかね。
わかりやすいヤツはわかりやすいのですが(そりゃそうだ)わかりにくいのは「コレ」と指してもわかんないぐらい周りに溶け込んでます。
そりゃもうこれでもかってくらい見事です
みんな生きるために必死なんですねぇ!(本人が努力してやってるのかどうかはワカラナイが)
海の中でお客様に見せて「OK!」サインをもらって、陸に上がってから話をすると「そんなのいたんですかぁ?」なんてこともしばしばでございます。



さて今回のバトル相手は イロカエルアンコウオオモンカエルアンコウ
問題はそのサイズ! とにかくちっちゃい!

イロカエルの方は久々の ご飯粒サイズ・5mm位!
オオモンカエルに至ってはさらに極小 砂粒サイズ・3mm位!
こっちは1本目には見つからず、安良里D.S.の山中さんに「見つかりませんでしたぁ」と話したら「僕もさっき確認したらいましたから、信じて探せば見つかります!」と言われ、仕方ないので信じて探すハメに....。
いると言われた岩を1cm刻みでなめるように探し(もう見つかるまで帰れなくなっている)見つけました!
海の中で「いたぁぁぁ!」と叫びました。ハイ。


これがその写真です。
(撮影者三木さん/DX-5000G:あのちっこいのをよくぞここまで


    ミニオオモンカエルアンコウ (約3mm)


     ミニイロカエルアンコウ (約5mm)

世に「マクロ派」と呼ばれる人種は多く、なんでこの広い海の中でこんなちっちゃいもん見つけて喜んでるんだろうと時々妙な気分になったりしますが、この見つけた時の感動と上手く撮れた時のムフフはヘンタイ的にウレシイものがあるのです。
僕としては回遊魚の群れに囲まれるようなダイビングが好きなのですが、この世界もなかなか捨て難いものがあるのだ。
ヘンタイの世界にハマリたい方は是非おいで下さい

ちなみに「イロカエルアンコウ」と「オオモンカエルアンコウ」の違いですが、図鑑によると
「イロカエルアンコウ」は背びれ第2棘の被膜が薄く基底から先端に向けて細くなる。
「オオモンカエルアンコウ」は背びれ第2棘の被膜が著しく肥厚し鰭膜(きまく)との境界が不明瞭。
というのが特徴だそうです。


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