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奈良の名所・古跡

行ってみたい所があるといいのですが・・・古墳とか建物とか巨樹とかいろいろ・・・

茗荷町の松本邸

2011年11月11日 | 文化財
 大和棟が特徴です 撮影日;2011.11.05

 江戸時代末の文久3年(1863)に建てられた、庄屋屋敷です
 平成14年3月に奈良市の文化財に指定されました
 (松本家住宅 附 願書1枚  板絵図1枚)

松本邸
 明治初期から、郵便取扱所として使われていた当時の窓口とカウンターが玄関付近に残っています 

★所在地;奈良市茗荷町1181
★交通;JR・近鉄奈良駅より 水間方面行きバスで「茗荷町」下車 徒歩1分
★駐車場;ありません
★問合せ;(0742-81-0028)見学は事前に連絡してください
      奈良市観光交流課(0742-34-5135)

 田原やま里博物館として登録しています田原やま里博物館PDFマップ




小川又兵衛商店・旧本店

2011年10月01日 | 文化財
 元興寺・極楽坊の門前にある酒屋さんです 撮影日;2011.09.25

 店舗兼主屋・渡廊下内蔵は大正15年の建築です
 
 造形の規範となっているもの・歴史的景観に寄与しているものとして、平成21年に国の有形登録文化財に指定されました

 店舗兼主屋は、間口8.8mの木造2階建、切妻造桟瓦葺きです
 出格子を設ける前方の表屋と後方の主体部、その間を繋ぐゲンカンからなる表屋造
 南側に通り土間、表屋にミセノマ、主体部に居室等を配します

 ならまちの伝統的な町家の形態をよく留めています

 店内は商品搬入搬出用のトロッコの線路が60mほど続いています  

★所在地;奈良市鵲町8-1
★交通;近鉄奈良駅下車 徒歩10分
★駐車場;近くに有料駐車場有り
★開店時間;平日は15:00~、土日祝日は10:00頃~
★問合せ;


 参考;小川又兵衛商店のホームページ

坂本家住宅(ならまち)

2011年09月28日 | 文化財
 ならまちにある江戸時代末期の建築です 撮影日;2011.09.25

 平入町家
 桁行7.4m梁間9.9m、木造つし2階建、切妻造桟瓦葺です
 正面北側に出格子をたて、入口は格子戸引違い、南端に出格子窓を設け、外壁は漆喰塗で腰を竪板張とする

 昭和と平成に改修されていますが、当初の木材などを多く残しています
 伝統的な町家建築として貴重とされています

 1830~1867年の建築
 1926~1988・1989年に改修、2006年に改修

 2010年に国の登録有形文化財(建造物)に指定されています 

★所在地;奈良市勝南院町12-1
★交通;近鉄奈良駅下車 徒歩8分
★駐車場;付近に有料駐車場あり
★問合せ;

 猿田彦神社「道祖神」の少し南です


 参考;文化財オンライン

井田家住宅(ならまち)

2011年09月26日 | 文化財
 ならまちにある町屋です 撮影日;2011.09.25

 江戸時代末期(1830~1867)の建築で、ならまちの町並景観を形成しています
 平成14年に国の登録有形文化財(建造物)に指定されています

 ≪主屋≫
 道に東面して建つ切妻造・平入・つし2階建で、煙出付の桟瓦葺としています
 平面は通り土間と座敷など床上6室から構成されています
 正面外観は上層町家らしく1階に木太い格子、2階に横長の虫籠窓を構えています

 ≪土蔵≫
 中庭を挟んで主屋と廊下で接続している内向の土蔵です
 南北棟の切妻造・本瓦葺・2階建で、主屋側の東面に戸前の庇を設ける
 外壁は漆喰塗で、高い位置まで縦板で覆い、軒廻りの蛇腹や扉廻りなど全体に丁寧なつくりです 

★所在地;奈良市東城戸町30
★交通;近鉄奈良駅下車 徒歩8分
★駐車場;なし
★入場料;通常は非公開です
★問合せ;


神宮寺の宝篋印塔

2011年08月28日 | 文化財
 塔身の梵字が美しく映え、古式をしめす宝篋印塔です 撮影日;2011.08.23

 神宮寺の宝篋印塔
 高さ229cm・軒幅は約1mもある花崗岩製の大きな宝篋印塔です
 月輪内には雄渾なタッチで金剛界四仏の種子を大きく薬研彫されています
 この宝篋印塔の最大の特長は、笠上の屋蓋四柱形で、屋だるみや露盤まで表現するのは、大和では他に例がないそうです

 造立時期は鎌倉時代中期と推測されています
 奈良市の文化財に指定されています

 境内には他にも近世の大きな宝篋印塔や無銘ですが反花座に立つ鎌倉末仕様の立派な五輪塔(花崗岩製、高さ約150㎝の五尺塔)が有ります
 また、天文10年(1541)銘のある阿弥陀如来石像・小石仏・一石五輪塔・名号碑等も有ります
  
神宮寺の五輪塔 神宮寺の阿弥陀石仏
★所在地;奈良市須川町584
★交通;JR笠置駅より バスで須川下車 徒歩8分
★駐車場;なし
★入場料;見学自由
★問合せ;


 参考;石造美術紀行のページ

森嶋家住宅(嘉幡町)

2011年08月19日 | 文化財
 江戸時代後期の建築です 撮影日;2011.08.16

 森嶋家主屋は、茅葺き大和棟の農家
 地域の大庄屋をつとめていたようです

 主屋・別座敷・表門が、昭和52年3月に県の文化財に指定されています

 森嶋家表門 

★所在地;天理市嘉幡町386
★交通;近鉄二階堂駅下車 徒歩20分
★駐車場;なし
★入場料;見学不可
★問合せ;


森村家住宅(新賀町)

2011年08月18日 | 文化財
 奈良盆地でも最大規模の民家の一つです 撮影日;2011.07.24

 森村家は、江戸時代は十市郡13ヶ村の大庄屋を勤めた旧家です
 濠をめぐらし、豪族の邸宅の構えを残しています

 主屋は、享保17年(1732)頃の建築で、全般的に改造が少なく、大和棟の初期の建物とみられます
 東半分が土間で、大戸の下手脇にシモミセを設け、西半分の居室部は3室を3列に配する整形9間取りです 
 主屋の土手に別座敷があり、長屋門(表門)・納屋・土蔵など多数の付属屋が配置されています
 屋根は切妻造草葺(現在鉄板葺)の四方に本瓦葺の庇をつけています
 1998年に国の重要文化財に指定されています

 森村家住宅の庭園は、1984年に県の名勝に指定されています 

★所在地;橿原市新賀町408
★交通;近鉄大和八木駅下車 徒歩10分
★駐車場;有ります
★入場料;***
★開館時間;見学は往復はがきにて申し込んでください
★問合せ;0744-29-5902(橿原市文化財局文化財課)


 参考;やまと建築詩のページ

堀井家住宅

2011年08月09日 | 文化財
 三輪山西麓に江戸中期より屋敷を構える旧家です 撮影日;2011.07.24

 平成16年に国の有形登録文化財に指定されています

 主屋は昭和7年の建築で、木造2階建の切妻造・桟瓦葺、正面と背面に下屋を設けています
 南側を土間、北側を居室部とした平面で、上質の材を丁寧に仕上げ堅牢かつ緻密に組んでいます
 ガラス戸の多用など、伝統の中に近代的なつくりが組み込まれています

 長屋門も昭和7年の建築です
 前を流れる穴師川の清流と一体となって屋敷正面の構えを形作っています

 米蔵は江戸時代末期の建築で、田園景観の中で際だった存在です
 外部に面した外壁は漆喰塗で腰を縦板張してあります
 土蔵造で平屋建ですが、桁行21mと長く、内部は5室にわかれます
 桟瓦葺屋根は切妻造の3連段違いで、北妻側は入母屋造です

米蔵 柿本人麻呂の万葉歌碑

★所在地;桜井市穴師1-1
★交通;JR巻向駅下車 徒歩25分
★駐車場;なし
★入場料;通常は見学不可
★問合せ;

 住宅の東側に山辺の道が通り、門前に柿本人麻呂の万葉歌碑が有ります
 ぬばたまの 夜さり来れば 巻向の 川音高しも あらしかも疾き(巻7-1101)


 参考;みわやま夢猫日記

吉水神社書院「吉水院」

2011年05月06日 | 文化財
 鎌倉時代に建てられた初期書院造りの傑作といわれます 撮影日;2011.04.16

 檜皮葺きで、南面入母屋造・北面切妻造段違・西面軒唐破風付の建物です

 書院建築史の第一頁に位する本格式の住宅建築
 現在日本住宅の源流をなす最古の実例として数々の珍しい手法が見られます
 初期書院造の代表的傑作です

 後醍醐天皇の玉間と源義経が潜居したと伝えられる間があります
 「義経潜居の間」は、室町初期の改築で床棚書院の初期の様式を伝えるきわめて古風な遺構です
 「後醍醐天皇玉座」は、後年秀吉が花見に際し修理したもので豪華な桃山時代の風格を残した書院です
 大正4年に重要文化財に指定されています

義経潜居の間 後醍醐天皇玉座

★所在地;吉野郡吉野町吉野山579(吉水神社
★交通;近鉄吉野駅より 吉野ロープウェイで吉野山下車 徒歩15分
★入場料;大人400円
★休館日;年中無休
★開館時間;9:00~17:00
★問合せ;07463-2-3024


 参考;吉水神社のホームページ

ぜいたく豆本舗

2011年05月02日 | 文化財
 豆の専門店で、オリジナル商品の他、全国の豆菓子や昔懐かしいお菓子を売っています 撮影日;2011.04.09

 主屋は木造2階建ての町屋建築です
 東蔵と西蔵は土蔵造2階建て、旧応接室は木造平屋建てです

 主屋と西蔵は明治初期、東蔵は明治前期、旧応接室は昭和26年頃の建築です
 旧応接室と西蔵は「ギャラリー上の蔵」になっています

 道路拡張により前面側は1間ほど切縮められているそうです
 当初は1階西側を床上部としましたが、数度の改造を経て総土間に改められました

 旧応接室は、西蔵の前面側に接して建っています
 屋根は入母屋造で、軒下には銅板葺の小庇を巡らせています
 内部は板敷の一室とし、南東の中庭側に大きな採光面を取っています
 天井を折上げ格天井とするなど意匠的にも優れ、開口部建具などが改造されていますが、全体として旧状を良く留めています

 東蔵は、敷地奥の東側に建っています
 妻入の土蔵造2階建で、外壁は白漆喰塗込を主としますが、背面側は全面板張です
 屋根は垂木なしで、桁・母屋・棟木に直接一枚板をかけて野地とし、瓦を葺く
 主屋後方の中庭を構成する要素で、奈良町の町家付属建物の様子を今に伝える建築物です 

 平成15年に登録有形文化財に指定されています

★所在地;奈良市角振町24
★交通;近鉄奈良駅下車 徒歩3分
★駐車場;有りません
★問合せ;0742-22-6061


 参考;ぜいたく豆本舗オンラインショッピング国指定文化財データベース