ひょんなことで、川崎大師に行ってまいりました。けっこう毎年、大晦日や元旦には誰かとお参りに行くことはあれど、普通の日に行ったのは初めてでした。当然ながら大晦日のあの大混雑が嘘のように、適度に観光客や参拝客の方がいらっしゃるくらいで、とても快適でした。ゆっくりとお祈りすることができました。神社や仏閣、そして城郭が好きです。心が引き締まるような気がするからです。来て良かったと思いました。
それから、私はお土産物屋を見物したりしながら、雪が降る中、川崎のとある下町を随分と歩きました。そこは昭和の匂いを色濃く残す街で、大きなコリアンタウンもあります。昭和の京浜工業地帯の出身者としては、この街の雰囲気がたまらなく居心地が良く感じます。ちょっと心が弱くなりそうな時は、私はよくこうして知らない街を歩くのです。
川崎大師の参道に、春日山親方のちゃんこ屋さんがあります。長い減量生活の続いている私は、久々にちゃんとした食事にありつきました。やっぱり食べることは生きること。基本だなと思いました。そして、美味しい料理には人を元気にさせる力があります。少しだけ、減量から逃れました。ちなみに後ろに移っているどの力士と比べてみても、私の手は大きかったです。
こちらが今日食べた味噌ちゃんこ定食。１３００円くらいだったと思います。ものすごく良い出汁がでていて、柚子コショウでいただくとなんとも言えない風味が口の中に広がって本当に美味しゅうございました。毎日お昼に女子弁当をゆっくり食べる癖が付いているので、すぐお腹が一杯になりました。以前なら三杯飯を食べていたところです。多分、いや確実に胃袋が縮まっています。茶碗一杯のご飯で大満足でした。
壁に貼ってあったこの言葉で、私は好きな一節を思い出しました。私は顔に似合わず（笑）、中学から大学までずっとキリスト教の学校に通っていました。特に中学高校では毎日のように朝の礼拝があり、聖書の授業も必須科目だったのです。そして、ある時に読んだこの聖書の一節は、今でもずっと私の体の中に残っています。
『艱難は忍耐を生み出し、忍耐は練達を生み出し、練達は希望を生み出すのを知っているからである。』（新約聖書：ローマ人への手紙５章３－４節）
