今回も師匠と二人だけの練習でした。これで今年の練習を全て終えました。いろいろなことがあったけど、充実した一年だったと思います。来年はもっともっと頑張りたいです。そして悔いのないよう燃え尽きたいと思います。グローブを置くその日まで。皆様どうか良いお年を。
今日から金子ボクシングジムでのボクシング特訓が始まりました。下北沢駅を降りて、賑やかでこ洒落た街を線路沿いにしばらく歩くと、そこに異空間があります。殺気と熱気、汗とワセリンの匂いの充満するこの場所で、これからしばらく自分を追い込むことになります。そして、いました。求めていた練習相手、ヘビー級のボクサーに遭遇いたしました。身長180cmをゆうに超え、体重は110kg。もともとウエイトリフティングをやっていたというF選手は、横も縦も私よりはるかにデカイ、短く刈り込んだ髪とドラム缶のようなボディ、そして丸太のような腕をした、まさに野獣と形容するのがふさわしい男でした。今日はお互いのパンチをミットで受け合うだけの練習でしたが、恐るべきパワーでした。これからこの野獣と檻の中で毎週拳を合わせることになります。正直怖いですがこれも自分で選んだこと、壊されないように丁寧にやりたいと思います。写メとか撮っているような状況ではないので、文章だけで失礼いたします。
シャドー 3R
ミット2R
パンチングボール 3R
サンドバック 7R
先日も亀仙人の特訓を受けました。何度も頭をこづかれながらガードを注意されました。ここのところ、以前よりもガードに関して厳しく言われるようになったと思います。勝つために負けないために鉄壁のガードが不可欠で、亀仙人はそれを私に叩き込もうとしているのだと思います。同じフロアで卓球をやっているおばちゃん達に怪訝そうに見られながらも、バドミントンをやっている女子高生に笑われながらも、今は必死にやるしかありません。他のあらゆるスポーツ選手もそうですが、格闘家は二度死にます。現役としての死と生命としての死。現実の死はともかく、格闘家としての最後はいつも考えています。辛く寂しいことだけど、誰もが必ず通る道なら、笑って歩いていきたいです。そしてなるべくゆっくり歩きます。(笑)我を成す全ての細胞よ、力を与えたまえ。
今の自分に最も足りないもの、それはベビー級同士での実戦経験だとずっと考えていました。思い切り打ち合えるスパーリングの相手を求めて、行き着いた先がボクシングジムでした。お世話になっている方の紹介で、今日、下北沢の金子ボクシングジムの門を叩きました。ボクシングジムは独特の殺気に満ち溢れています。そして汗とワセリンの混じりあったあの匂いと熱気。緊張しながら挨拶をすると、金子会長が優しく迎えてくださいました。そしてトレーナーの方も紹介していただき、ジムには何人かヘビー級のボクサーがいるから、一緒に練習するといいよとおっしゃって下さいました。実はいきなり練習という事態に備えてトランクス等持参していたのですが、今回は見学させていただくことになりました。ゴングに合わせてもくもくとサンドバックを打ち続ける練習生達、そして現世界チャンプの内藤選手とも対戦経験のある世界ランカーの華麗なスパーリング。世界ランカーの女性選手もいらっしゃって、そのレベルの高さに驚きました。一生懸命な彼らを見ていて、自分の中にまだ疼くものがあることを感じました。来週からここでお世話になります。できるとこまで、やってみます。