この日は事情があって父と昼間っから練習の数時間くらい前まで飲んでいました。後で悲惨なことになるとわかっていたのですが、相手が父親だけになかなか宴を収束しづらく、終わってから水をたくさん飲んで酔い醒ましに必死でした。そしていつも通り練習が始まりました。激しいスパーを11ラウンド。体はよく動きました。最初のうちはいつも以上にいい動きだったかも知れません。でもラウンドを重ねるごとに予想通り苦しくなってきました。さらには亀仙人のボディーや前蹴りが胃に突き刺さります。もう二度とこんなことはしませんと、反省するに充分な辛さでありました。なんとか最後までこなし、最後はミットを少し。練習が終わる頃になって、体が回復してきました。
ずっと以前、多分『格闘環境』というタイトルで記事を書いたことがあります。(もう1000記事以上書いているのでどこだかわかりません)格闘技を長く続けるには続けられる環境を整備することが最も重要なのだと書きました。家、仕事、周囲の理解。それらがあってこそできること。それから自分の気力と体力。年齢を重ねるごとにその環境は厳しくなっていきます。みんないつかやめていくのです。私も例外たりえません。ただ、私はちゃんと納得するまでやって、そしてグローブを置こうと思ってます。
練習です。軽くシャドーしたら、すぐにスパーです。今回は1R3分で時間を計ってやりました。以前のスパーと違って、もうほとんどガチです。とくに亀仙人には顔面をたくさん狙っていただくようお願いしてます。何発か被弾することは覚悟で、それでもガードを固めて近づきます。顔面パンチへの慣れも重要なのです。長年顔面防具付きの格闘技をやっていた私のウィークポイントは顔面を直に殴られることへの恐怖でありました。この2年でだいぶ慣れたと思います。
今回は3分のスパーを10ラウンドやりました。かなり消耗しました。相手をしてくださる師匠も大変だと思いますが、これから少しづつインターバルを狭めてさらにラウンド数を増やしていきたいと思います。量をこなすしかないのです。
2年以上にわたって書き続けたこのシリーズももう90回。100回になったらリニューアルしたいと思います。とにかくよく続いたものです。いつも変わらずやって来てしごいて下さる師匠に改めて感謝です。勝利で報いたいと思います。