先日、K-1MAXでも活躍したあの武田幸三さんの興行を観戦しに久々に後楽園ホールへ行ってまいりました。
私が長年修行しているタイのSasiprapa gymでかつて共に汗を流した2人のファイターを応援するためです。
セミファイナル、馬渡亮太。(ジャパンキックボクシング協会初代バンタム級チャンピオン)
メインイベント、モトヤスック。(ジャパンキックボクシング協会ウェルター級チャンピオン)
もう何年も前になりますが、私は彼らが中高生の頃、タイで出会いました。
自分の息子でもおかしくないくらい若き同胞と同じジムで日々ひたむきに修行しました。
まだあまり現地での生活に慣れてなく、食事が合わないと言っていた彼らを連れて、長年の経験をフル活用して、美味い飯屋に連れて行って毎日楽しく食事を共にました。
短い間でしたが、若い彼らからパワーを貰っていました。
それから歳月が経ち、2人は私よりも背が高くなり、戦績を重ねて日本のトップファイターにまで上り詰めました。
後楽園ホールまでの道すがら、何度も思いました。
あのほんの子供だった小さなファイター達が、もう押しも押されもせぬ団体の顔、メインイベンターなのかと。
久々の鉄火場の雰囲気は大変懐かしく、アドレナリンが湧きまくりの私。
試合が進みセミファイナル、亮太君がプロの風格を纏って入場してくると、もうボルテージMAX。
亮太君は本場タイの強豪相手にブアカーオばりのティープ(前蹴り)、右ミドル、右ボディーストレート、首相撲からの膝をバシバシ決め、3-0の圧倒的勝利。
もうコロナも逃げ出すくらいの大声で応援しまくりました。
そしてメインイベント。
元康君の相手はムエタイの最高峰、元ルンピニー王者。
ハラハラしながら観ていましたが既にモトヤスック選手は王者の貫禄充分。
開始からまだ数十秒の瞬間、タイミングドンピシャの左フック一閃、相手はスローモーションのように崩れ落ち、しばらくピクリとも動かず、場内騒然となりました。
一撃必殺とはこのこと。
私は鳥肌を立てながら絶叫してました。
試合後、控え室にて2人を激励しました。
本当に素晴らしい試合だったと、ゆっくり休んで欲しいと、そう伝えました。
2人はあの頃のあどけない笑顔で応えてくれました。
格闘技をやっていて本当に良かった。
こんな素晴らしい出会いがあるだけで、やってて良かったと心から思います。
亮太君、元康君、君らの気持ちは充分伝わったよ。
頑張ろうって気持ち、多分会場のみんなに届いたよ。
これからもお互い頑張ろう。