大空を見上げて

日頃感じていること

汝の敵を愛せよ

2008-04-13 | Weblog
 朝出勤の時妻から冗談に言われた「あなた。背筋を伸ばして、間違っても痴漢などしないようにね」「ばか、俺は武士の子だ。痴漢なんかするか!!」

 私は山口県に高校卒業までいました。根っからの長州人で、松田家の過去帳によると、先祖に毛利家の重臣がいて、幕末には松田家の親族が何人も死んだと記録に残っています。「武士の子はいつも正しく、ひもじい時も辛い時も悲しい時も自分に負けてはいけない」これが亡き父の教育方針でした。
 ところで妻は北海道の函館近くの出身ですが、妻の母親は青森県の六ヶ所村(原発で有名)の出身です。実は戊辰戦争で、薩摩・長州の連合軍が会津若松へ進軍し、白虎隊などで有名ですが、会津が負けた時、官軍は会津の残兵や住民をはるか遠くの青森の当時は人も住めないような、六ヶ所や八戸・七戸付近に強制的に移住させたそうです。
六ヶ所の妻の祖母の実家には、その当時の物と思われる品物がたくさんあったそうです。 と言う事は妻は幕軍の会津の血を引き、私は官軍の長州の血を引いているので、私と妻とは敵同士だったという事になります。
歴史の流れとはいえ、何だか妻に申し訳なく思います。
妻はクリスチャンで聖書に基づいて「汝の敵を愛せよ」の精神で赦すそうです。