日産ブルーバードをこよなく愛する、通称「オトシのトシ坊」。
トヨタクレスタでナンパに明け暮れる、通称「コマシのコマちゃん」。
どっちの実力(ナンパの)が上か、今日こそハッキリさせよやないか、
駅前のロータリーで勝負するで!
おっ!ヒマそうな女ひとり!こいつで勝負じゃ!
トシ坊、無言でブルーバードを親指でビシッ!
負けずにコマちゃん、クレスタのボンネットをポンポン!
「『俺のクルマに、言葉はいらんちゃ』という、自信の表れだあ~!」
迷う女。
そこに、プップー!
「あれえ~、彼女ひとり?ドライブしようやんか!」
「え~!プレリュード!好きちゃ、このクルマ!」
二人を乗せ、走り去るプレリュード。
めっちゃ気まずそうな残された二人・・・
「シャコタンブギ」の名場面(?)ですな。
愛車・哀車遍歴第2弾は、
そう。
稀代のナンパ車として、
トヨタも日産も越えた!
伝説の、
ホンダ プレリュード(2代目)!
しかも、最高グレードのXX(ダブルエックス)!
いや~、ええクルマでした。
旧型コロナ死亡により、乗換え。
その違いに、唖然!
「こんなにスムーズに、スマートに、しかも力強く、速く走るクルマ、知らんちゃ~!」
直線は、シルキースムーズ。
コーナリングは、まるで遊園地のコーヒーカップ。
リトラクタブル・ライトのかっこよさ!
この頃のホンダ車特有の、「油っけのなさ」、「体臭のなさ」。
さりげなく、速い。こりゃ、どんな女もイチコロじゃあ~!
私にとっては、初めてのオートマ、パワステ。楽チン過ぎる~!
運転席から、簡単に助手席を倒せる!
こりゃ、イランことし放題じゃあ~!
それはともかく。
その走り、スタイリング、内装のセンス。
すべてがその当時のレベルを突き抜けてた。と、思う。
センスといえば、
そのCMも「日本離れ」してましたね。
坂をゆっくり上ってくるプレリュード。それを正面から。
やがて、向かって左にカーブを切り、流麗なサイドラインを見せながら
フレームアウト。
BGMは終始、ラヴェルの「ボレロ」。
最後に一言「ホンダ・プレリュード」。
くうー、カッコエエ~!
その当時付き合ってた女の子は、
私の「俺の車がプレリュードやなかったら、俺と付き合ってた?」
の質問に、一瞬「間」があったあと、
「ううん~、そんなことないよ」と。
俺は、あの一瞬の「間」を忘れんけどな。
追突事故で、フロントのボンネットが無残にひしゃげたりして、痛い目にもあわせたけど、
間違いなく、私の青春の1ページを一瞬でも華やかに彩ってくれた、
名車です。