ひげ坊主の散漫な日常

アラ還オヤジのとりとめない日々を、独断と偏見のみで、気ままに書きます。なので、すべて個人的感想です。万端、悪しからず。

誰が何と言っても・・・!

2009年11月03日 | 食べ歩き・酒
鍋が恋しい季節です。

給料が出たので久しぶりに、すき焼き!

「すき焼き」。この甘美な響き・・・

「今日は、すき焼きにしようか」。この一言で、家の中が浮き足立ちます。

わが敬愛する、池波正太郎先生によれば、
「割り下を、沸騰させないように、肉を一枚一枚広げて静かに投入。野菜は、ネギのみ。これを筒切りにして立てて煮る。肉は少し赤いくらいで早めに食べる。数枚食べたら、割り下を捨て、鍋をざっと洗い、新しい割り下を注ぎ・・・」。

池波先生の「食」のエッセイ、「食卓の情景」「散歩の時、何か食べたくなって」などは繰り返し読むほど大好きです。
その、それぞれの食べ物に関する造詣、表現のセンス、何より食べ物とそれにまつわる「人」への愛情・・・。

私の、「心の宝物」です。

しか~し!

すき焼きに関してだけは、いかに先生といえども譲れませんぞ!

んな、上品且つ面倒くさいやり方は、我が家では「すき焼き」とは認めません!

我が家で「すき焼き」といえば、

こんなのです!

まず、熱した鍋に白菜、ネギなどを投入。醤油、砂糖をたっぷり。水分が出てきたところで、牛肉投入。これも、一枚一枚ではなく、まとめて。なんの、煮えてくうちに箸でグジュグジュやれば、食べやすいようにはがれてきます。
あとは、豆腐、シラタキ、エノキなどを適宜ぶち込む。

甘くなれば醤油、辛くなれば砂糖を。

「肉とシラタキは離して」やら、「豆腐は煮えばなに食べて」やら、うるさいことは一切なし。

「鍋奉行」不在。

まあ、「肉は煮すぎないように」くらいかな。
それにしたって、煮すぎて甘辛くちぢこまった肉は、それはそれで、ご飯のおかずになる。

豪快、且つ下品。

これが「うちすき焼き」のコンセプト。

締めは当然、

「食っても食ってもまだ食える」ほどに、夜は更けていきます。

シヤワセ!!☆☆☆☆☆