島国ニッポンの山国から

地球温暖化、クルマ社会の諸問題、時評、街作り提言などを島国の中の四方を山で囲まれた山形盆地からのつぶやき

写真人は本気で「潤い」が好きなのか?

2009-03-23 17:12:39 | Weblog
 県内のアマチュア写真家の作品を展示する「山形県写真展」が昨日終了した。
 約640点の作品が観覧者の目を楽しませてくれたが、カメラの対象となったものはほとんどが郷愁をさそう「潤い」ある事物であった。
 この傾向はここ数年如実になっているようだ。
 そのうち村祭りなどの伝統行事を素材にしたスナップ写真だけで100点余。
 また、村の老人たちの憩う情景、農村風景、山川草木などの自然景観、鳥やペットなどの動物、桜や紅葉などの季節の風景などを含めると四分の三以上にはなるようだし、人工物も名も無き村はずれの古い民家などが多く、都市部のビル群や高速道路を颯爽と疾走するクルマなどはほとんど素材とされていない。
 バイクを被写体としたものは2点で、クルマが描かれているものはわずかに1点のみだが、その写真の主たる素材ではないし、決して格好のよいクルマではない。
 姉妹ブログ(下記)の本日の記事では「緑と水と歴史的景観」のような「潤い」要素を徹底排除して新設された駐車場について記事にしたが、アマチュア写真家にとってレンズの対象としてクルマはほぼ排除されていると言える。
 まさに現代人の嗜好は両極端のようである。

●姉妹ブログ「山形の過去、現在、未来」(←クリック)をご覧ください。

 

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