島国ニッポンの山国から

地球温暖化、クルマ社会の諸問題、時評、街作り提言などを島国の中の四方を山で囲まれた山形盆地からのつぶやき

高速道路の無料化問題を考える ④

2009-09-21 21:57:56 | クルマ社会の問題
 このゆったりした道路はどんな道路なのか。
 ほとんどクルマが走っているようには見えないが、あえてクルマの姿が見えないタイミングを狙って撮影したためでもある。
 その方が道路の形状や外観が把握しやすいからでもある。
 だから、この道路は農山村部を縦断する道路であるにもかかわらず、普段はかなりのクルマの通行が見られる。むろん、朝の通勤時間帯にはかなりの通行量になる。
 通勤時間帯の通行量が多いというからには走行するクルマの多くが普通乗用車ということになる。
 しかし、この道路の本来の建設目的は普通乗用車の走行のためのものではない。
 この道路の一部は現在「県道」に格上げされたが、前後は今なお広域農道またはスーパー農道となっているから、農林水産省からの予算支出により軽トラックなどの農業用車輌の走行のために建設されたはずであるが、通常走行するクルマの大半は農業用以外の車輌である。
 この広域農道は一種の高規格道路であるために車線数は決して多くはないものの、ゆったりした幅であるために、走るクルマの多くは高速道路と勘違いしているかのようにかなりのスピードを出している。
 いわば農水省はマイカー族のために事実上の無料の高速道路を建設してやったようなものである。
 高速道路無料化の提唱者は本来高速道路は無料化されることを前提として建設されているのだから、無料化するのは当然だと述べているが、それなら農業用車輌の走行のための道路であることを前提とした「広域農道」を県道や国道などの一般道路に変更するのはおかしなことと主張するべきであろう。
 ついでに、高速道路についても走行する車輌には優先順位があるべきであろう。
 つまり、緊急車輌を最優先とし、次に路線バスなどの公共車輌、トラックなどの業務用車輌と続き、普通乗用車は最後尾とすべきであろう。
 たとえ緊急車輌等は無料としても、普通乗用車(ほとんどは私用の走行で緊急性は低い)まで無料とはすべきではない。