島国ニッポンの山国から

地球温暖化、クルマ社会の諸問題、時評、街作り提言などを島国の中の四方を山で囲まれた山形盆地からのつぶやき

ホシュ党(歩主党)宣言

2009-08-19 09:57:50 | クルマ社会の問題
 いよいよ今日から衆議院議員選挙戦がスタートした。
 はたして自民党が勝つか民主党が勝つか、いずれにしても保守政権であることには変わりがないものの、民主党の方がやや革新的性格が強いと言われている。
 でも、私はホシュはホシュでも、きわめて明治時代以前の様相に近い「歩主」的思考の持ち主である。
 えっ、それでは私は「封建主義」思想の持ち主なのであろうか。
 でも、バスも飛行機も新幹線も路面電車も、また消防自動車などの近代文明の申し子のようなものも是認している。
 ただし、是認とは言っても、あくまでこれらの交通手段すら「必要悪」としての是認である。なぜなら、これらの交通手段とて人間にたとえれば決して「聖人君子」ではありえないからである。
 なぜなら、当然事故を起こす可能性はあるし、排気ガスや騒音、振動も振り撒く。むろん、直接的・間接的に化石燃料を使用する限り二酸化炭素も排出する。
 ましてや、現在のようにクルマの個人的使用が蔓延していれば環境的負荷も社会的負荷もべらぼうに膨大になる。
 だから、高速道路の低料金や無料化を提唱する政党は「保守政党」というよりは「車主党」と呼ぶべきであろう。あるいはシャカイシュギ政党とも言える。つまり、「車会主義」の政党だからである。
 ほとんどの国民が歩行していた時代はどんな田舎町でも商店街は賑わい、洒落た外観の店舗が並んでいたものだが、クルマ優先の現代はどこの中小都市も中心街がさびれ、洒落た店舗の跡地は駐車場になり果てるしかなくなっている。
 景気回復も大事なことはわかるが、そのためにますます地方社会の疲弊度が増し加えられるようであってはならない。
 ただし、ホシュ(歩主)党は有るや無しや? 悩み深き我なり。

◆写真 市民の往来で賑わう大正時代の山形市中心街