とんねるず主義+

クラシック喜劇研究家/バディ映画愛好家/ライターの いいをじゅんこのブログ 

実り多き年になりますように

2012年01月08日 13時39分45秒 | その他


フェイスブックで最近お友だちになった方から「外国の友だちが日本の古典芸能に興味をもっているが何か知りませんか」とおたずねがありました。

そうですねえ、とかんがえてみてふと、自分が伝統芸能をまったく観てないことを思い出した(汗)
それでもうーんと頭を絞ってかんがえて、「そういえば」と出て来たのは「三番叟」です。

数年前、狂言の野村萬斎さんと歌舞伎の市川染五郎さんが一緒に舞うのを偶然テレビで観て、深い感銘を受けて。その後、東大寺の大法要で萬斎さんが三番叟を奉納すると聞いて駆けつけたのですが、これまたすばらしかった。

このあたりのことは、当ブログの前身である「とんねるず主義」で何度か記事にしたかもしれません。野村萬斎さんにハマっていた時期があったので。・・・あいかわらず超ミーハー体質の不純な動機で「権威ある伝統芸能」に接しておったわけで。罰当たりなヤツじゃけえ。

三番叟というのは、五穀豊穣を祈り世の安寧を寿ぐおめでたい舞です。お正月とか秋祭りとかにはつきものの演目だそうです。地元のお祭りなどで目にされることも、あるのかもしれない。

歌舞伎、狂言、文楽、獅子舞などなど、さまざまなバージョンがあるらしい。そういえば、NHK「ゆく年くる年」のあと、年明け一発目に放送されたさだまさしさんの番組で、文楽人形による三番叟が披露されていました。

すべてのバージョンを見ているわけではないんですが、狂言の「三番叟」はとにかく好きです。
単なる舞踊をこえた、抽象的、様式的な「ナニモノか」になっている。
ほとんど宇宙的なまでの壮大さを感じます(「宇宙的」って最近よく言うなあ)。
野蛮なまでの祈りの力とでもいいますか。なんかうまく言えませんけども。

確か、舞台の四隅に立つ柱が結界かなにかを作っていて・・・その対角線上に動く動きが、なにやら呪術的な意味を持っていて・・・とかなんとかいうことを、前にどこかで聞いたような。

狂言では、三番叟は舞うものではなく「踏む」ものなんだそうですね。確かに、足で床をどんどん踏み鳴らす動きと音が印象的です。これによって大地の神への祈りを表現しているのだとか。

ライブで観るのが一番でしょうけれども、ひさしぶりに観てまたまた感じ入るものがあったので、アップしてみます。
ブログに来て下さるすべての方々に幸多かれと。「電脳三番叟」に祈りをこめて。



三番叟(ダイジェスト)









最新の画像もっと見る

コメントを投稿