ひと言だけ・・・福岡ソフトバンクホークス応援ブログ

野球、音楽、映画のことなど一言よかですか?ホークスファンの、ホークスファンによる、ホークスファンのためのブログ

パフュームある人殺しの物語(2007)

2009-09-02 00:11:18 | 映画
今日は「パフューム」・・・「かしゆかです、あ~ちゃんです、のっちです。3人合わせてパフュームです。」のなんちゃってアホ・バカ・テクノアイドルグループのことじゃないよ。映画の「パフューム」。原作が全世界で大ベストセラー小説ってことで期待して観たんだけど、「3人合わせてパフューム」同様、こちらの方もアホ・バカ作品だったなあ。

18世紀フランスは悪臭酷い街だった。特に魚市場は。そんな魚市場で生まれ孤児となった赤ん坊グルユイユは施設から売り飛ばされるが、人並みはずれた嗅覚を持っていた。やがて香水調合師となるのだが、究極の香りを求めるあまりに殺人を犯す・・・

その昔、フランス人って、入浴するような習慣はなかったんだろう?そんな時代背景に香水という文化が生まれたわけか。なので当時のフランスでは調合師が流行歌手のような存在でもあったことはこの作品から伺える。ただ主人公のグルヌイユは富や名声には全く興味はない。とにかく究極の香りを完成させることに病的なほど取り憑かれる。ついには人殺しも香りのためにはためらわないまでになる。う~ん、いやグルヌイユは殺人を犯しているという感覚さえなかったのかも・・・

この作品、ジャンルはサスペンスという触れ込みで観たんだけど、こりゃ、ファンタジーじゃない?なんかタモリの「世にも奇妙な物語」みたいな感じだよ。やはり、それはクライマックスの問題のシーンだよな。あのグルヌイユ、カルト宗教のエロ教祖だぜ。あの集団ラブシーンは賛否あるだろうけど、個人的にはあのシーンがこの作品をアホ・バカなものにしたような気もするな。まあ、原作がそうなんだろうから仕方ないといえば仕方ないかもしれないけど。

それからこの作品のテーマもなんだかハッキリしないんだよな。あえて言うならラストシーンにあるのかな?幼い頃から愛情を受けずに育ってきたグルヌイユは「香り」によってフランス、世界までも征服することも出来たかもしれない。それなのに孤独に流れ流れあの生まれ落ちた故郷の魚市場に帰り着き、彼自身の存在意義でもある香水によってこの世から突如消滅してしまうシーンだ。ベタな解釈だと生まれ故郷の灰や土に還る、みたいな感じなのかな?それとも香水という手段でしか人に愛されないという自分自身への限界を悟っての行為だったのかな?

それにしても、究極の香りってのはどんなモノなんだろうね?フランスの魚市場の悪臭はこの作品の映像の中から十分すぎるほど容易に伝わってきたけど・・・(苦笑)









最新の画像もっと見る