点と線

「悪い奴ほどよく眠る」って格言めいたものがあるけど、十代の頃、この言葉の意味するところを「ふてぶてしい人間のたとえ」だと思っていた・・・（恥）一番悪い人間ほどいつまでも平穏にのさぼり続ける社会を描いた松本清張の代表作「点と線」が土日の２夜連続でドラマ化されてましたね。観ましたぁ？

福岡市香椎海岸で心中と思われる男女の死体が発見される。
男は建設官僚、女は料亭の仲居。２人は１週間前、東京駅１５番ホームで博多行きの「あさかぜ」に乗り込むところを目撃されていることもあり情死事件として処理されようとするが、事件に疑問を持つ福岡のベテラン刑事と警視庁の若手刑事が追求し、やがて１人の容疑者にたどり着くも彼には完璧なアリバイがあった・・・

いやぁ～、それほど期待してなかったんだけど、かなり良かったなぁ！
この作品、映画（１９５８年度）で一度観たことあったんだけど、あまりにも古すぎたし、登場人物のキャラがうまく表現されてないような出来だったので今回のテレ朝製作のドラマは際立っていたように感じる。昭和３０年代の生活の風景や街並みも結構雰囲気出てたなぁ。欲をいえばもっと暗い感じが出るフィルムで撮ってほしかったなぁ・・・

役者陣も脇役にいたるまで豪華なキャスト。
夏川結衣の演技を初めて観たけどイイですね。（笑）ずごい美人だ。もっと注目を浴びてもいいと思うけど・・・高橋克典って、今まで、安っぽいホスト風のあんちゃんってイメージがあったんだけど、今回ちょっと見直したなぁ。

そして、主役のビートたけし。
役者としてのたけしは、それほどいいと思ったことなかったんだけど（ドタバタコントやってる時が一番！）、今回の鳥飼刑事役は良かったなぁ。ただ博多弁はさすがにぎこちなかった。（苦笑）関西弁や東北弁に比べて、博多弁ってごまかしがきかない方言だからなぁ。

もし今、若い人がこの作品を読んだとしても、「大したことないなぁ・・・」というのが正直な感想だろうと思う。自分もそうだった。時刻表や乗り物によるトリックなんかは今としては稚拙なもの。ただこの原作が世に出た５０年前くらいは斬新なものだったんだろうな。人間社会の深層心理を追求する清張の永遠のテーマは現在でも通じるものがあるし、それがいまだに支持されてる理由かなぁ。次回は「ゼロの焦点」でもやってくれないかなぁ・・・

アイデンティティー（２００３）

日曜日の午後は天神をブラブラすることが多いんだけど、ある有名人をよく見かけるんだよなぁ。その有名人とは、映画評論家のおすぎさん！おすぎさんは月曜日にここ福岡でＴＶやラジオのレギュラー番組があるので前日の日曜日から来られているんだろうな。

おすぎさんといえば、今や芸能界一ともいえるソフトバンク・ホークスの応援団長だ。ただ、ここ最近チームの方が不振で彼（彼女）自身の悩みも深いみたい。来年はなんとしてもおすぎさん共々喜びを分かち合いたいものだが・・・

それで、もう３年以上前のことだったと思うけど、そのおすぎさんの映画紹介で気になってしょうがなかった作品がこの「アイデンティティー」。

落ち目の女優とそのマネージャー、訳ありげな３人の家族、けんかの絶えない若いカップル、夢を持つダンサー、凶悪犯を護送する警官、物語の舞台となるモーテルの管理人・・・この１１人の男女が激しい雨のため一軒のモーテルから身動きがとれなくなり、一人また一人と謎の死を遂げていく。この中に犯人はいるんだろうか？

いやぁ、これ、超おもしろかった！よく出来ている。
まず、そのストーリー設定からワクワクするよなぁ。限られた場所で、限られた登場人物の中で事件は起き、その中での犯人捜し。そしてこの１１人はそれぞれに共通点があることに気づきはじめる。全員が容疑者で、最後の最後までたいくつさせない。そして、あっけにとられるラストの大どんでん返し！最近のサスペンスものの中でもかなりの高得点だなぁ。

ジョン・キューザック、レイ・リオッタにレベッカ・デモネイ・・・それほど有名な俳優は出てないけど、それぞれの演技も良かった。Ｊ・キューザックは歳をとってよりイイ男っぷりが出てるなぁ。でも久しぶりにみたＲ・デモネイは昔の面影があまりなくなったかなぁ。

この「アイデンティティー」って、それほど注目されなかった作品だったけど観て損はないと思うよ。絶対におすすめ！

エースをねらえ！ホークス大場

最近、ホークス関連のネタがなくて途方に暮れてたんだけど（笑）、久しぶりにビッグなニュースが飛び込んできたよ！

今年の大学・社会人ドラフトの最大の目玉、東洋大の大場翔太投手の入団交渉権をゲットです！
いわゆる「逆指名」が廃止となった今年のドラフトで、ホークスが一体誰を指名するのか全くといっていいほど情報もはいってこなかったので喜びも倍増です。チーム状況からすると、楽天が指名した長谷部の方が理にかなう補強かな、とも思えるけど、大場の評価はどのマスコミも絶賛だもんなぁ。まあ、贅沢な悩みか。

いやぁ、それにしても王さん、やりました！黄金の右腕復活ですね。そして速攻で東洋大へ指名のあいさつも恐れ入りました。もう入団決定のような雰囲気だなぁ。もうひとりの明治大の久米もおもしろそうだ。２人だけだけど１００満点の結果といえるのでは。

大場翔太・・・よか男ですよね、笑顔も爽やかだ。九州の田舎球団には一昔前まで中央の有望選手なんて高嶺の花といっていいほど全く相手にもされなかった時期もあったほどだけど、ホークスは今やアマチュア選手が最も入団したいチームともいわれているんだよな。ホント今日の大場クンの笑顔はうれしかったなぁ。

高校時代は甲子園とは全く縁がないほどの無名選手で、大学入学後に急成長したみたい。ＴＶで一度、実際の投球を見たけどストレートで押すタイプみたいだなぁ。キレというよりも「ズドン」と球威でねじ伏せるような・・・それにハートも強そうだ。王さんもホレこむはずやね。

マジ、ホント、大場の加入は大きいよ。先発陣のコマは揃っているけど故障がちな選手が多いしね。そして何よりも他の選手への刺激の効果は絶大。特に今季大きく期待を裏切った大隣なんかのね。ケガに泣いた大隣だったけど、自分からみればプロの世界を甘く見てたんじゃないかな？大隣も意地をみせてほしいな。

「平成の鉄腕」とも評される大場。ひょっとして、今回のくじ運は先日亡くなられた稲尾さんがもたらしてくれたものではないかなぁ。きっとそうさ。偶然なんかじゃない。出来ることなら稲尾さんに大場の投球を解説してほしかった・・・

歯科通院その４

「親知らず」の抜歯からもう１週間が過ぎたんだなぁ。
心配だった術後の腫れ、喉の痛みなど今回はほとんどなかった。やはり名医と紹介されたＫ大病院の先生の腕は確かだったんだろうな。ホント感謝してます。

ひとつ気になった点があったんだけど・・・
３年前に通院した歯科医の抜歯後の注意点として、腫れに対して、とにかく氷（アイスノン）で冷やすように、と強く言われてたけど、今回のＫ大病院の説明では「血行障害、顔面麻痺の原因となることから絶対に氷で冷やしてはいけませんって言われるんだよな・・・どうなんだろう？やはり先生によって持論が違うんだろうか？前回はとにかく腫れがひどくて、人相が変わるほどだったんだよなぁ・・・友達なんかにはそれくらい腫れぼったい方が男前、なんて言われてたけど。（苦笑）
まあ、とにかく「親知らず」が無事終わってまずは一段落です。

さて、再び今日から虫歯の治療開始。
でもなんだか今日は治療したくないなぁ、なんとか虫歯治療を延ばしたかったためか時間稼ぎの意味で先生に「歯周病」について質問してみた。

「歯周病」とは、食べ物が歯と歯の間や歯と歯茎の間に残ってしまって、やがて歯石となって歯茎を溶かしていって、ついには歯が抜けてしまう結果となり、さらには糖尿病の原因ともなる恐れもあるとか・・・

自分の場合、今のところ歯と歯の間の肉が一部なくなってしまっているところがあるそうだけど、ぐらついている歯は１本もないということで一安心。ただ歯周病であることには違いない。歯周病は正しい歯磨き方でかなり改善されるそうだ。ただ一度溶けてなくなってしまった歯茎は、まれな場合を除き、もう元に戻ることはないそうだ。なので歯周病は基本的には現状維持を保ち続けることが目標となる。なるほどね。な～んて、会話をしてるうちに恐怖の治療が始まったよ・・・

神様、仏様、稲尾様 ありがとう

プロ野球往年の大投手で評論家の稲尾和久さんが亡くなられたというニュースが今朝方から伝えられショックで声もありません。ホークスの今シーズンが終わった後も地元福岡のバラエティー番組などで相変わらずのご様子だったのでまさか・・・の思いです。

以前にも稲尾さんのことを記事にしたことがあるんですが、あらためて野球人としての実績はもちろん、郷土を愛する一社会人としての器の大きさは故人を偲ぶ球界関係者の談話の中からもうかがい知ることが出来ます。

稲尾さんの現役時代はもちろん知りませんが、親には嫌というほどその型破りで超人的な伝説を聞かされています。年間４２勝、シーズン２０連勝、生涯防御率１点台、そして巨人との日本シリーズ３連敗後の４連勝・・・・もう今後破られることのないような記録の数々。

稲尾さんのユニフォーム姿でハッキリ記憶しているのはロッテの監督時代ですね。ライオンズがまだ福岡をフランチャイズにしていた太平洋クラブの頃の記憶はないですねぇ。監督としても東尾や落合などの大選手を育てているんですよね。特に東尾投手は鉄拳制裁なんて日常茶飯事といえるほどの鍛えようだったなんて言われています。

ロッテの監督に就任されたのはちょうど福岡に球団がなくなった時期で、当時のロッテはフランチャイズを転々としていたことからジプシー球団なんて呼ばれていたました。福岡へのプロ野球誘致活動を率先していた稲尾さんは、ロッテの福岡移転を条件に監督就任されたんですよね。

「平和台球場が母で、九州のファンが父」が口癖で、なによりも九州のファンのことを第一に考えられていたんです。オールドファンの間では最後に一度ホークスの監督をしてほしかったという声も多かったみたいですねぇ。

もう来季から稲尾さんの解説を聞くことは出来ないのですね。ＲＫＢの茅野アナとの掛け合いは一番好きでした。本当にありがとうございました。でも、「さよなら」は言いませんよ。これからも、神様、仏様、稲尾様には天国から、九州を、福岡を、ホークスを見守っていてもらわないと困るから。

歯科通院その３

１１月８日、ついに親知らずを抜きました～！（涙）
現在通院している所の先生からの紹介状を握りしめて朝一番にＫ大病院に直行です。それにしてもＫ大病院、広いし人も多い！

初診の受付にもう患者が何人も並んでるじゃありませんか！自分の前に並んだ中年の男性は紹介状がないらしく、受付の職員に「紹介状がなければ別途に￥３，１５０お支払い下さい」なんて言われてたよ！この紹介状ってさぁ、なんとかならないもんかねぇ。腹の立つ！（プン、プン！）

レントゲンだの、現在の体調だの、治療までにいろいろと手続きが多いこと。やっと治療が始まりそうだ、どんな先生だろうと心配してたところにやって来た先生はどうみてもまだ２５，６歳の大学卒業したばかりのような若い男性です。歯の検査をする手つきもまだままならないような感じです。え～、こんな若造で大丈夫！？なんて思ってたところに、５０代半ばくらいの白髪の先生登場で少し安心。（笑）やはり大学病院だよな、教授のもとで研修してるんだろうな。

でもこの教授、かなり厳しそうだな。研修生をかなり怒鳴りつけてる。ついには私にまでも「術後は痛むに決まっとうよ・・・」なんてプレッシャーかけたりして、機嫌でも悪かったのかなぁ。まぁ、そんなのどうでもいい。とにかく早いとこやっておくれ！

口の中や顔面までも消毒され麻酔を３本ほど打たれ、顔には覆いをかぶされた。（怖！）でも、やはり先生の動作が見えてない方がいいかな。見えてると気絶してたかも・・・（苦笑）

ペンチだの、ドリルだの、いろいろと想像する。でもなかなか抜けない。抜けないたびに歯を削ったり、歯茎を裂いたりしてるのかな？でも麻酔のせいであまり感じない。そして３０分ほどしたところで先生が「お疲れさま」と・・・わ～い、わ～い、親知らず制覇！さすがＫ大の親知らずの権威だけのことはある。それほど痛みはない。問題は麻酔が切れてからだ・・・

２，３時間後に麻酔が切れ始めたころ、少し喉に違和感があったので痛み止めを飲む。すごい！即効だ！全然痛みが消えたよ。ただ、すごい眠気がするなぁ。でも何はともあれ無事手術終了です。それにしても親知らずを抜いた日が１１月８日（いい歯の日）とは何かの巡り合わせか。

歯科通院その２

先週から始めた歯科通院が毎日の日課になってしまったなぁ。
親知らずを１本抜いたのが３年ほど前のことで、虫歯の治療をしたのはいつ以来のことか？もう２０年くらい治療なんてしてなかったのでは・・・

先日の診断では親知らずの抜歯も含めて今年いっぱいは通院しないといけないかも！？なんて言われたけど、かんべんしてよ～それにしても虫歯だらけといわれたもののよくもまあ２０年も歯医者のお世話にならなかったもんだよ。やはり実際虫歯になっていたとしても痛まないかぎり行きませんよねぇ。歯が痛むってことがなかったからなぁ・・・

さて、恐怖の親知らずの抜歯が木曜日に決まりました・・・もう、ドキドキですわ。紹介状を頂いたのはＫ大病院の親知らずの権威と呼ばれる先生らしいのでもう任せるしかないか。でも正直怖い！（苦笑）

ということで、本日は歯石除去というのを初めて受けた。歯石除去って結構痛いって聞いていたんだけど、個人的にはそれほどでもなかったなぁ。（ホッ）これくらいのものだったら定期的に通院しても問題ないかも。

歯石って、歯磨き方法次第で結構除去できるそうだ。僕は今までかなり間違った歯磨きをしていたみたい。先生いわく、歯と歯茎の間に歯ブラシをあてて１本ずつ丁寧に１０回ほど軽くブラッシングしなさいって・・・早速、帰って歯磨きの練習です。（笑）１本ずつ丁寧に！うっ、歯石をとったところの歯茎をブラッシングすると痛いよ！

佐世保の旅の空から

日本シリーズは中日の４勝１敗というワンサイドの結果に終わりましたね。もし７戦までもつれていれば１１月５日が最終決戦日だったんだよなぁ。自分は必ずホークスがシリーズに出ると決め込んでいたので（恥！笑）、この日だけは何の予定もいれずに自宅待機するつもりだったんだけど・・・せっかくの土日の連休、ホークスの責任で「ひまじん」ですわ！（苦笑）

今１年で最もいい季節なのでどこか行かないとモッタイナイなぁ・・・ということで日曜日は佐世保をぶらぶらでした。ＫＢＣテレビの旅番組「るり色の砂時計」のファンということもあり（笑）、遠出よりも近場の旅が好きなんだよなぁ、あまり疲れもしないしね。（笑）

ホント、九州にはいい所がいっぱいあるよなぁ。黒川や湯布院の温泉はもちろん、門司のレトロタウンも一度行ってみたいなぁ、あと宮崎なんかも・・・でも数ある九州の名所の中でも自分が一番好きな風景が佐世保の九十九島です。

九十九島って、大小の島々が９９あると思いきや、実際は２００以上あるとか。つまり９９というのはそれほど多くの島があるということを強調したくてそういう名称を付けたのかなぁ？まぁそんなことどうでもいいか。（笑）

何度見てもこの景色、最高だなぁ。確か映画「ラストサムライ」の中でこの九十九島の風景をほんの少しではあるけど挿入されていますもんね。それほど見事なんですよ、ここは！

私的にも、ここに訪れるたびに胸が熱く、ノスタルジックで感傷的な気分にさせられるんだよなぁ・・・学生時代の憧れの先輩がカラオケでよく唄っていたイルカの「海岸通り」という曲がオーバーラップして、なんだか涙があふれてくる。（なんか今日は柄にもないこと言ってるなぁ、笑）疲れたときにはまたココに帰って癒してもらおう。

歯科通院その１

ここ数年の間の懸念のひとつが「親知らず」なんだけど、なかなか抜歯の決心がつかないんだよなぁ。でもまあ、ホークスも散々なシーズンだったことだし（そんなの関係ねぇか）、ここらで決断しないとね・・・

実は３年ほど前に左奥の親知らずを抜いているんだけど、これがもう超～大変だったんだよなぁ！

抜歯自体はそれほど苦痛ではなかったのだけど、抜歯後麻酔が切れてからの苦痛だの体のだるさなどといえば今までに経験したことないほどのものだった。確か仕事も２日間くらい休んだんじゃなかったかなぁ？顔面神経痛とでもいうか、数日間アイスノンで冷やすも、口の中に卵でもいれているのかっていうほど頬が腫れ上がって、人相も全く別人のようだったなぁ。

まだ頬の腫れくらいならなんとか大丈夫なんだろうけど、自分の場合は喉の方まで痛みが伴ったんです。これがもう死ぬかと思うほどで、息を飲み込むことさえも出来ないほどの痛み・・・親知らず抜歯経験者の話を聞いても、やはり自分と同じような症状だったそうで、一説では「ガン」の痛みと同じようなものなんていわれているとか・・・

右奥にまだ１本、親知らず、残っているんだよなぁ・・・正直抜きたくないよ～怖いよ～（笑）
ただ、やはり不自由だもんね、口内炎は出来るし、食べ物は詰まるし・・・

ということで、ついに今日から歯科医通院。知人の評判が良かった博多駅近くで夫婦で開業されている歯医者さんです。自分の担当は奥さんの方です。わぁ、女医さんは初めてだ。（わ～い、わ～い）でも、期待と不安でドキドキ！マスクで顔を覆われていたのでハッキリといえないけど、年齢は自分と同じくらいかな？

「親知らずの抜歯だけをお願いします！」って言ったんだけど、かなり抜歯が難しい角度で生えてるってことで「親知らずはＫ大学病院を紹介します、その前に虫歯だらけなので、まずそちらから治療しましょう」だって！・・・