ひと言だけ・・・福岡ソフトバンクホークス応援ブログ

野球、音楽、映画のことなど一言よかですか?ホークスファンの、ホークスファンによる、ホークスファンのためのブログ

ヴィヨンの妻~桜桃とタンポポ~(2009)

2009-11-06 01:16:21 | 映画
「愛など信じたらすべてが消えてしまう」と男は恐れている
「すべてを失った後に残るのが愛」だと女は知っている・・・

自分自身、平日に映画観たのはおそらく初めてでは・・・やっと観ること出来たぁ~「ヴィヨンの妻」。別に海外の賞を獲った話題作だったというわけでも太宰ファンってわけでもないんだけど、とにかく引きつけられる何があったんだよな。

戦後混乱期、悩める小説家・大谷(浅野忠信)は飲み屋の椿屋で酒代を踏み倒した上に、盗みも犯す。大谷の妻・佐知(松たか子)は借金の肩代わりに椿屋で働くことになるが、美しく前向きで明るい佐知はたちまち店の人気者になる・・・

う~ん、太宰作品なんでもっと暗くて敷居の高いものだとばかり思っていたんだけど、館内で何度かクスッと笑いがもれるユーモアなシーンもあったほど。変な先入観持ちすぎてたよな。キャストもなかなか良かった。松たか子って、世間一般には美人女優で通っているのだろうけど、個人的には!?みたいな存在だった。だけど、この作品での佐知役ときたら、もうホレボレ見直した。初めてこの女優の良さを知ったような気がする。同じくあまり好きでなかった女優、「オリオン座からの招待状」の宮沢りえの演技と通ずるものがあった。浅野忠信は相変わらずイイねぇ、こちらもハマリ役だった。

ダメ亭主に尽くす前向きな妻の物語かと思いきや、案外、大谷の方が佐知の手のひらの中で遊ばされているんじゃないの・・・母とやんちゃ坊主の関係みたいにもとれるなあ。ラストは中途半端なまま終わるんだけど、おそらくこの夫婦は一生こんな感じでうまく?暮らしていけたんじゃないのかな。それから、この作品の中での夫婦の会話はお互い敬語を使っていたんだけど、まさかみんながみんなこの夫婦のような会話だったはずはないよな。ただその言葉使いに品や節度があってある意味「いい時代」だったといえるのかもしれない。

太宰作品って自伝的なものが多いみたいだけど、この大谷という人物はもちろん太宰本人がモデルなのだろう。太宰作品を嫌う人はとことん嫌うみたいだけど、マイナス指向、破滅型性格といった深刻な話の中に人間の弱さとか恥を認めつつそれでも人生に立ち向かっていかなければならないという面も描かれていることを見逃してはならない。人それぞれ好みはあるに決まってる。「陰」が美学であってもそれはそれでいい。それこそが文学なのかも・・・(難しいねえ)

パフュームある人殺しの物語(2007)

2009-09-02 00:11:18 | 映画
今日は「パフューム」・・・「かしゆかです、あ~ちゃんです、のっちです。3人合わせてパフュームです。」のなんちゃってアホ・バカ・テクノアイドルグループのことじゃないよ。映画の「パフューム」。原作が全世界で大ベストセラー小説ってことで期待して観たんだけど、「3人合わせてパフューム」同様、こちらの方もアホ・バカ作品だったなあ。

18世紀フランスは悪臭酷い街だった。特に魚市場は。そんな魚市場で生まれ孤児となった赤ん坊グルユイユは施設から売り飛ばされるが、人並みはずれた嗅覚を持っていた。やがて香水調合師となるのだが、究極の香りを求めるあまりに殺人を犯す・・・

その昔、フランス人って、入浴するような習慣はなかったんだろう?そんな時代背景に香水という文化が生まれたわけか。なので当時のフランスでは調合師が流行歌手のような存在でもあったことはこの作品から伺える。ただ主人公のグルヌイユは富や名声には全く興味はない。とにかく究極の香りを完成させることに病的なほど取り憑かれる。ついには人殺しも香りのためにはためらわないまでになる。う~ん、いやグルヌイユは殺人を犯しているという感覚さえなかったのかも・・・

この作品、ジャンルはサスペンスという触れ込みで観たんだけど、こりゃ、ファンタジーじゃない?なんかタモリの「世にも奇妙な物語」みたいな感じだよ。やはり、それはクライマックスの問題のシーンだよな。あのグルヌイユ、カルト宗教のエロ教祖だぜ。あの集団ラブシーンは賛否あるだろうけど、個人的にはあのシーンがこの作品をアホ・バカなものにしたような気もするな。まあ、原作がそうなんだろうから仕方ないといえば仕方ないかもしれないけど。

それからこの作品のテーマもなんだかハッキリしないんだよな。あえて言うならラストシーンにあるのかな?幼い頃から愛情を受けずに育ってきたグルヌイユは「香り」によってフランス、世界までも征服することも出来たかもしれない。それなのに孤独に流れ流れあの生まれ落ちた故郷の魚市場に帰り着き、彼自身の存在意義でもある香水によってこの世から突如消滅してしまうシーンだ。ベタな解釈だと生まれ故郷の灰や土に還る、みたいな感じなのかな?それとも香水という手段でしか人に愛されないという自分自身への限界を悟っての行為だったのかな?

それにしても、究極の香りってのはどんなモノなんだろうね?フランスの魚市場の悪臭はこの作品の映像の中から十分すぎるほど容易に伝わってきたけど・・・(苦笑)








ノーカントリー(2007)

2009-08-17 00:15:08 | 映画
久しぶりに映画の感想でも・・・以前にも一度観たことある作品だけど、よく理解できない部分があったんでもう一度観てみよう。コーエン・ブラザーズの「ノーカントリー」を。

ストーリーは、ベトナム帰還兵のモス(ジョシュ・ブローリン)が、麻薬取引にからんだ大金を偶然発見し持ち去るも、殺し屋シガー(ハビエル・バルデム)に狙われる羽目になる。そして保安官ベル(トミー・リー・ジョーンズ)は事件を追いかける・・・

う~ん、やっぱり分からなかった・・・いや、ストーリーがじゃない。ストーリーはコーエン作品には珍しく単純。ほとんど全編がモスとシガーの心理戦、追跡劇であり、それが見所でもある。ただ、完全無欠の殺し屋シガーから逃げ延びるモスの結末はあっけなく描かれている。それまでの2人の死闘からして、一体どんなエンディングが待っているのかハラハラしてたんだけどね。ハッキリと明解なハリウッド作品が多い中、消化不良気味なこの結末はコーエン作品ならでは。

いや、コーエン作品はそんな単純なモノではない、とも思う。主役でありながら出番の少ない保安官役のトミー・リーの要所要所での意味深なセリフが何度かあるんだけど、このセリフに込められた思いこそが、この「ノーカントリー」のテーマになっていたのかもしれないなあ。そうなんだ!そのトミー・リーの語る一言一言をどう理解していいのかがモヤモヤした印象として残っていたんだ。

この「ノーカントリー」はアカデミー作品賞など4部門受賞している。確かに最後の最後までおもしろかった作品ではあるけど、これがオスカー?とも思う。我々日本人には理解出来ない銃社会、暴力社会のアメリカならではの結果か。国民性の違いといえばそれまでだけどねぇ。

いやあ、それにしても殺し屋のシガー、不気味だよなあ。こいつは2,3発撃ち込まれたくらいではくたばらないんだろうな。「ジェイソン以上、ハンニバル以下」といったところか。(苦笑)ちなみにハビエル・バルデムはこの役でアカデミー助演男優賞受賞らしいけど、個人的にはモス役のジョシュ・ブローリンの演技が良かったな。




オリヲン座からの招待状(2007)

2009-02-04 01:07:25 | 映画
♪小倉生まれで玄海育ち・・・うちの親父、いつも「無法松の一生」を鼻歌にしてるんだよなぁ。(苦笑)「無法松の一生」とは、人力車夫の松五郎と軍人未亡人の良子の身分の釣り合わない秘めた愛情物語。その「無法松」がモチーフになった浅田次郎原作の「オリヲン座からの招待状」・・・よかったぁ!!

オリヲン座館主の松蔵(宇崎竜童)の死後、その志を引き継いで弟子だった留吉(加瀬亮)は未亡人となったトヨ(宮沢りえ)とともに貧乏や世間からのあらぬ誤解に耐えながらも映画館を守り続けるという物語。

映画化された浅田作品「鉄道員」「地下鉄に乗って」なんか観たんだけどどれもイマイチだったんだよな。あまりに出来過ぎのファンタジーみたいな印象ばかり強くてね。でもこの「オリヲン座」、いい意味で期待を裏切られたな。ベタなストーリーで結末もある程度予想できるような内容なんだけど、観終わった後の心地よさは他の作品にはないものを感じたな。

ところで留吉とトヨは実際に夫婦になったのか、ましてや男女の関係になったのかさえも最後までハッキリしない。でも、おそらくそこがこの作品のおもしろさじゃないのかな、観たヒトそれぞれの解釈に任せます、みたいな。「秘めた愛」、憧れるけど、つらいだろうね。(苦笑)宮沢りえ、あまり好きな女優じゃなかったんだけど見直したね。不自然な関西弁は置いといて、愛情や悲壮感あふれたやまとなでしこの鏡のようなトヨはハマり役だった。

時代は変わったもんだよ。昭和30年代、今みたいに不倫さえも堂々とするような世の中になるとは誰も考えなかったろう。無法松にしろ留吉にしろ分だけはわきまえていた。「感情のおもむくままの恋愛」とか「好きだから仕方ない恋愛」とか全く短絡的すぎるよ。ホントに義理も節度もなくなったよなぁ。

今、昔ながらの映画館って、どんどんなくなって、ほとんどシネコンに変わっているんだろう。地元福岡に子供の頃から通った中洲大洋って歴史ある映画館があるんだけど、なんとなくこの「オリヲン座」に似てたなぁ。大洋は確か10年前くらいに閉館の噂があったんだけど、リニューアルして現在も頑張っている。昔の雰囲気をそのまま残してくれていてうれしいよ。僕は今でも映画館というと必ず大洋!いっしょに観にいく相棒たちにはブーブー言われるけどね。やはり映画館ってものは、レトロな雰囲気、窮屈でボロのいすに不健康な空気の悪さ、みたいな感じが一番!


鬼婆(1964)

2008-11-10 00:01:18 | 映画
「エクソシスト」のW・フリードキン監督お薦めの1本、新藤兼人監督の「鬼婆」をたった今観終わったところ。ホラーだとか恐怖みたいな感じは全くなかったんだけど、かなりいい出来だな。まあ、内容的には「まんが日本昔話」のアダルト版みたいなところか・・・

戦乱のススキの原で嫁姑関係の2人の女が、生き延びた落ち武者を襲い殺し、その武具類を奪ってはそれを売りさばいて生計を立てていた。そんなところに息子の友人が戦場から戻り、息子が戦死したことを告げられる。食べること以外に何の楽しみもない女2人の生活に息子の友人が入り込むことによって2人の女性の関係に亀裂が生ずる・・・

女ってものはいくつになっても「女」なんだろうな。息子の友人が2人の前に現れてから、姑は嫁を働き手として必要としていた訳だけど、若い男女は当然のように恋仲になるにつれ嫁を同じ女性としてライバル視するようになるんだよな。

姑役の音羽信子は般若の面をつけて、2人の仲を引き裂こうとするんだけど、その般若の面をかぶるまでもなく音羽信子の表情そのものがすでに鬼そのものの迫真のすごい演技だ。確か新藤監督とは夫婦だったよな。日本のお母さんってイメージしかなかったんだけど、若い頃はこんな汚れ役もやってたんだな。

嫁役は吉村実子。最近たまにドラマの老け役なんかで見かけるよ。この「鬼婆」の中での女優としての眼力が印象的だなぁ。ネット検索で知ったんだけど、この吉村実子って、あの芳村真理の妹なんだって。そういえば似てる、似てる!芳村真理の本名は吉村イネっていうんだよな。妹の実子は本名みたい。つまり吉村姉妹の御両親は「稲が実る」って意味で姉妹に命名されたんだろうな。

新藤兼人って、割と性表現をあからさまにした作品が多いような気がするけど、40年以上も前に撮られた当時にこんなにも女優の裸のシーンが何度も出るような作品があったとはビックリだな。音羽信子も吉村実子も、ついでに佐藤慶も(笑)、みな体を張った素晴らしい演技だな。これをホラー作品なんて呼ぶのはどうなのかな?人間の欲望や愚かさがうまく表現され、画そのものが生命力や躍動感にあふれている。観て良かったなぁ。


ヴィレッジ(2004)

2008-06-01 01:50:03 | 映画
昨日の金曜ロードショー、M・ナイト・シャマランの「ヴィレッジ」がやってましたね。

「シックスセンス」以来シャマラン作品はすべて観てるけど、ほとんど期待はずれなものばかり。公開前の予告編なんかではどれも期待しないではいられないようなものばかりだけど、ラストに「宇宙人」とか「幽霊」とか出てくる子供向けの演出にキツネにつままれたようななんとも評価しがたい結末が待っている。そんな中、この「ヴィレッジ」って作品はまずまず評価できるんじゃないかなぁ。実際、現実味のありそうなストーリーだ。

一見、何の問題もないような穏やかな村(ヴィレッジ)。でもその村には怪物が潜むとの理由で森の中には入ってはならないという掟がある。しかし、愛する人を守るために森の中に若い女性が入ってしまう・・・

この厳しい掟に縛られた村人の生活の様子を観て思い出したんだけど、ハリソン・フォードの「刑事ジョン・ブック」って作品だったと思う。あの中でアーミッシュというキリスト教会の教えを保つために一般社会から隔離したコミュニティーを形成する保守的な会派があったよね。この「ヴィレッジ」はアーミッシュではないんだけど、シャマラン作品に共通している「信仰心」という宗教的なメッセージを強く感じるよな。「愛する人を守る」というテーマは不変のもののように思える。

主役の女優は誰だか分からないけど、ホアキン・フェニックスの演技はいいねぇ。ウィリアム・ハートももっと観たいよ。H・フェニックスの母親役はあの「エイリアン」のシガニー・ウィーバーってちょっと驚き。

世界一安全といわれてきた日本も最近犯罪大国になりつつある。今の凶悪事件に対する法律ってなんとかならんもんかなぁ。ひと言でいって刑が軽すぎるよね。現在の日本の法律は加害者の保護更正を目的としたものになっていて被害者無視もはなはだしいよな。かといって刑を重くすれば犯罪は減るかといえばそうともいえないだろう。ただ、せめて刑は軽いよりも重くすることを望む。ネタバレになるけど、この作品のように犯罪被害者の方々の「村」のようなものが出来たとしても幸せになれるのかなぁ?考えさせられる作品だなぁ。








病院坂の首縊りの家(1979)

2008-02-17 18:22:33 | 映画
日本が誇る映画監督の市川崑さん、亡くなられたんですね・・・
映画監督というと「くわえタバコ」というイメージを植えつけられたのは、市川監督にほかならないなぁ。ホント、くわえタバコが様になってましたよね。

「市川作品」といえば、なんてったって、僕ら世代では70年代後半の「金田一シリーズ」に決まってる。「犬神家の一族」「悪魔の手鞠唄」「獄門島」「女王蜂」そしてこの「病院坂の首縊りの家」。どれも甲乙つけがたいほどの出来だ。市川監督はよくその撮影方法を前衛的とか実験的とか評されるのだけど、確かに独特なモノがあるなぁ。ワンシーンに数台のカメラによる別アングルからの撮影とか、陽と陰の表現(特に影の出し方)なんてすごいよな。

そして、美人女優を撮らせたら、さらに美人度20%アップするというほどに女優を引き立てる監督だ。この「病院坂」のヒロインはなんとあの桜田淳子。子供の頃のかすかな印象しか残っていないけど、この作品の中の桜田淳子って、他に類をみないほどの美しさ!当時二十歳前後だったみたいだから、現在のトップアイドルでいうと長澤まさみと同じくらいの頃かな。ただ比較にならないほどキレイだ。劇中でジャズの名曲「ペーパームーン」を唄うシーンがあるんだけど、こっちの方もかなりいけてる。昔のアイドルって、ルックスだけじゃなかったんだなぁ。

物語は、金田一シリーズの中でも最も難解なのでは?とにかく人間関係が複雑!
金田一(石坂浩二)とともに事件を解明する青年(草刈正雄)が金田一に対して事件の当事者である法眼家の複雑な家系譜を超早口で説明するシーンがあるんだけど、あのシーンって一度聞いただけで理解できるヒトなんていないだろうな。説明を受けた金田一でさえ「全く分かりません」って言ってたしな。(笑)この「病院坂」って作品は、過去4作とちょっと雰囲気が違うんだよなぁ。そこがまたよし。

市川監督、本当に残念です。最後の作品は「犬神家」のリメークだったんだぁ。本人は「本陣殺人事件」も撮りたかったとか・・・今後も金田一作品は製作されるんだろうけど、もう市川作品の映像美を越えるようなモノは出来ないだろうな。








ラブソングができるまで(2007)

2007-12-23 16:32:22 | 映画
ビデオからDVDになって一番うれしい機能といえば、洋画の字幕版と吹き替え版の両方が楽しめることだ。物語の深意、国柄、会話を重視するするような作品では、どうしても字幕スーパーだけでは理解出来ないことがよくあるので吹き替えでも観ることが出来ると便利だよな。ラブコメディなんて吹き替えの方が結構楽しめるのでは?

「時代遅れと言われても」、「忘れたい恋があっても」、二人がいればそれは生まれる。
今ではすっかり落ちぶれたが、80年代に一世を風靡したバンド「POP」の元ボーカル・アレック(ヒュー・グラント)と作家志望のソフィ(ドリュー・バリモア)が偶然なことから一緒にラブソングを作ることなるのだけど・・・

最近よくTVで一昔前人気絶頂だったような歌手がよくもまぁこんな番組に出るよなぁ、なんてことあるよね。過去栄光に輝いた本人にとっては内心穏やかなはずなんてない。この映画の中でもあるんだけど、自作の曲の内容をビジネスのために一部変更してくれなんて要求を呑むことはアーティストとしては屈辱的なこと。もちろん、そんなこと絶対許せないって、つっぱねてわが道を往く生き方はカッコいいが、そんなこと出来るのはごくごく一部の人間のみ。多くの人間にとって、妥協とは「生きる」ために必要なこと。歌手や俳優も我々一般社会のサラリーマンと同じで望まない仕事であっても生きるためにガマンしなきゃならないってこと。

H・グラントが歌って腰を振りまくるこの作品、理屈抜きにオモシロ~イ!
この手のラブコメはワンパターンって決まってるんだけどすがすがしいよなぁ。H・グラントが80年代のスターという設定だけど、モデルとなっているバンドは「ワム」や「デュランデュラン」かな?(笑)80年代の音楽っていい意味でも悪い意味でも軽いよね。(笑)でもホントよくあの頃の雰囲気で出ていたなぁ。なんだかちょっとラブコメにはまりそうなほど良かったなぁ。







アイデンティティー(2003)

2007-11-23 02:36:59 | 映画
日曜日の午後は天神をブラブラすることが多いんだけど、ある有名人をよく見かけるんだよなぁ。その有名人とは、映画評論家のおすぎさん!おすぎさんは月曜日にここ福岡でTVやラジオのレギュラー番組があるので前日の日曜日から来られているんだろうな。

おすぎさんといえば、今や芸能界一ともいえるソフトバンク・ホークスの応援団長だ。ただ、ここ最近チームの方が不振で彼(彼女)自身の悩みも深いみたい。来年はなんとしてもおすぎさん共々喜びを分かち合いたいものだが・・・

それで、もう3年以上前のことだったと思うけど、そのおすぎさんの映画紹介で気になってしょうがなかった作品がこの「アイデンティティー」。

落ち目の女優とそのマネージャー、訳ありげな3人の家族、けんかの絶えない若いカップル、夢を持つダンサー、凶悪犯を護送する警官、物語の舞台となるモーテルの管理人・・・この11人の男女が激しい雨のため一軒のモーテルから身動きがとれなくなり、一人また一人と謎の死を遂げていく。この中に犯人はいるんだろうか?

いやぁ、これ、超おもしろかった!よく出来ている。
まず、そのストーリー設定からワクワクするよなぁ。限られた場所で、限られた登場人物の中で事件は起き、その中での犯人捜し。そしてこの11人はそれぞれに共通点があることに気づきはじめる。全員が容疑者で、最後の最後までたいくつさせない。そして、あっけにとられるラストの大どんでん返し!最近のサスペンスものの中でもかなりの高得点だなぁ。

ジョン・キューザック、レイ・リオッタにレベッカ・デモネイ・・・それほど有名な俳優は出てないけど、それぞれの演技も良かった。J・キューザックは歳をとってよりイイ男っぷりが出てるなぁ。でも久しぶりにみたR・デモネイは昔の面影があまりなくなったかなぁ。

この「アイデンティティー」って、それほど注目されなかった作品だったけど観て損はないと思うよ。絶対におすすめ!





コールドマウンテン(2003)

2007-10-05 02:23:32 | 映画
ちょうど今、秋のTV番組改編期でやたらと長くてくだらない特番ばかりやってますよね。しょうがないので今日は以前にも観たことある「コールドマウンテン」でも観るとするか・・・でも、この「コールドマウンテン」も長い作品だったよなぁ。(苦笑)

「コールドマウンテン」はアメリカ南北戦争での脱走兵(ジュード・ロウ)と彼の帰還をひたすら待ち続ける恋人(ニコール・キッドマン)の純愛ドラマ。

男女の恋愛がオープンなアメリカにもこんな時代があったんだなぁ。
男が出兵する前にたった一度キスを交わした「友達以上、恋人未満」とでもいった関係で、お互いのホントの気持ちがハッキリしないままでの別れ。男は戦場の悲惨さ、女は実生活の過酷さにより、相手に対する想いは強くなるんだろうなぁ。

戦争映画の中でよく「国のために戦う」なんていうけど、そんなのキレイごとだよなぁ。軍隊での脱走兵は重罪ですが、一人の人間としてはごく正常な行為だと思いますよ。あんな鉄砲の弾が乱れ飛ぶ戦火の中を走り回ることの方がよほどクレージーだ。愛のチカラというのはやはり強いものでJ・ロウは結局N・キッドマンのところまで逃げ延びるのですが、結末はやはり・・・予想通り。

脇役で、好きな女優であるレニー・ゼルウィガーが出てます。この作品でアカデミー助演女優賞を獲ってるんですね。あまりハマリ役のような感じはしなかったけどなぁ。でもイイ演技ではあるな。N・キッドマンは正直なところパス!トム・クルーズと別れた後、「これで遠慮なくハイヒールを履けるわ」なんていったエピソードがあるとか。(笑)かなり根性悪そうだよなぁ、この女優、ハイ。

そして、主役のJ・ロウ!かなりイイ役者だ。今までも何度かJ・ロウの作品は観てるんだけど、結構一癖ある役もやってますよね。演技はもちろんいいけど、カッコもいいですなぁ。(笑)これからも注目の役者だ。