ひと言だけ・・・福岡ソフトバンクホークス応援ブログ

野球、音楽、映画のことなど一言よかですか?ホークスファンの、ホークスファンによる、ホークスファンのためのブログ

残り5試合、ポジティブ・シンキングでいこう

2009-09-29 23:38:33 | 野球
ソフトバンク・ホークス、先週末の首位・日本ハムとの最後の3連戦、痛み分けでシーズン優勝はほぼなくなった。悔やまれるなあ・・・うまくいけば3タテしてもおかしくない展開だっただけにね。ただまあ、今季の最低ノルマだった3位以内も確保したといっていいだろう。あとは、CS1stを福岡で戦うか仙台で戦うかのみ。

楽天とのプレCSシリーズの仙台4連戦、まさかの延長勝利に大興奮!(嬉涙)

まずこの4連戦が始まる前まで楽天に0.5差リード、残りゲーム数は楽天が5つ多く残している状態だ。楽天の野村のおっさんいわく「残りゲームがホークスよりも5つ多いので、この4連戦は2勝2敗でOK」みたいなコメントしてたみたいだけど・・・さて、それはどうかな?2勝2敗でOKなのはむしろウチの方だと思うんだけどね。というのはウチの引き分け数の多さだ。楽天1つの対しウチは5つ。もし最終成績をゲーム差なしで並んだ場合、勝率ではウチを上回れない。つまりこの4連戦を2勝2敗で終わったと仮定すると楽天は残り5試合を4勝1敗でないとウチの上にはいけない。いくら乗っている楽天とはいえ厳しい数字だと思う。

ということで今日の仙台初戦勝利はホントに大きいよ。しかも岩隈相手だったしな。いい感じで終盤までリードを保っていたんだけど、追いつかれて9回ウラ1死満塁はもう覚悟してたけど、まだ運があった。ただ運だけじゃない。継投ミスやバント失敗もあった中、今日は野手陣がやるべきことをやってくれたよ。

RKB解説の浜名は「この時期に痛い痒いなどといっている選手はもういらない」とバッサリ斬り捨てた多村の代役の明石。今日も岩隈から2安打。ブレークのキッカケになった前回からの岩隈との通算成績はなんと5の5!明らかに岩隈の方がイヤがってたよ。川崎の好走塁を呼んだ1死3塁での小斉のセカンドゴロ。決して褒められたバッティングではないけど、小斉はあの場面で3振しなかったことを褒めたい。もし3振だったら全然違った展開になっていたと思う。それから今日の影のヒーロー川崎センセーの松田バント失敗でのタッチアップでの2進。おそらく長いプロ野球の歴史の中でも初めてのプレーでは?これって、記録はどうなるのかな。バントは失敗?犠飛になるの?まあどうでもいいか。

さあ、あっという間に今季も残り5試合。勝って笑い、負けて嘆く日々の繰り返しももう終わり。勝っても負けてもあと5試合は笑って楽しもうと思う。たとえ負けても残り5試合は愚痴らない、ボヤかない。2位をキープして本拠地CS開催で盛り上がるもよし、3位に終わってもCS史上まだ1度もない3位からの日本シリーズ出場、日本一を目指すもよし。ポジティブ・シンキングでいこう!




秋山、そりゃないだろう・・・

2009-09-24 00:17:41 | 野球
ソフトバンク・ホークス、5カード連続の負け越しでついに3位・楽天に1ゲーム差までに迫られた・・・

もうどうしようもない。この最後の9連戦、密かに7勝2敗くらいを期待していた。ハムとの直接対決を1.5ゲーム差くらいで迎えたかった。結果論だけど、9連戦が始まる前までハムとの差は3.5。自分の予想通り7勝2敗だったら、ハムは結果4勝5敗だったから自分のプランを上回る0.5差で天王山を迎えることが出来たわけだ・・・今となってはむなしすぎるよ。

それにしてもなあ・・・選手もふがいないけど、ここ数試合、秋山采配もヒドすぎるよ。本気で勝つつもりあるのか?今日のゲーム、明らかな采配ミスを2度犯した。

まず1つ目は、大場から神内への継投。コントロールに難のある神内を満塁の四死球の許されない場面での起用は厳しいよ。確かにサウスポーは神内ひとりだったんだろうけど・・・案の定、ボール先行が不安な神内はストライクを簡単に取りにいった結果、とんでもない失投。満塁被弾。たまらんよ、2死ランナーなしから1本の内野安打から始まって5失点だよ・・・

2つ目は、3点ビハインドの8回裏の攻撃。無死1,2塁から打者・松田へのバント指令・・・おそらく秋山のゲームプランは1死2,3塁から2点返して1点差にすればロッテ救援陣の調子からして8回、もしくは9回で追いつき追い越せると踏んだのだろう。でないと、高校野球でもあるまいし大詰めの8回に差を詰めるためのバントなんて考えられないよ。しかも松田はバント失敗・・・仮にバント成功したところで今のウチの打線に確実に得点出来たかどうかの保証もない。あそこは松田強攻だったよ。荻野の投球に合いそうなスイングだと思うけどね・・・

なんでだろう?なんで毎年9月に失速・・・わからんよ、いや単に力不足、要するに弱いってことなんだろう。まだ優勝の可能性だってあるときに力を発揮できないってことは。もうこうなったら、あえて「勝て」なんてことは言わない。とにかくファンを納得させるようなプレーを見せてくれ。今のままならホントにファン離れしてしまうよ・・・


西武と楽天、どっちがいい?

2009-09-20 16:04:16 | 野球
ソフトバンク・ホークス、大詰めの9連戦、ロードでオリックス、西武に負け越し。もう首位・日本ハムの勝敗はどうでもいいものになった。それよりも3位楽天の結果が気になってしょうがないよ。その楽天は今日も劇的な逆転勝ちでついに2ゲーム差までに接近された・・・

もう優勝がほぼなくなってしまったということで、あとは2位あるいは3位でのCS突入になるのか、もう興味はそこだけ。さびしいねえ。ただ今季開幕前は「なんとか3位に滑り込んでくれれば」・・・みたいな個人的な予想だっただけにまあ頑張った方かとも思う。やはりあの交流戦2連覇で自分自身も勘違いしてしまったな。

でもまだ今季「終戦」ではないんだよ。クライマックスシリーズ制度が始まって今年で6年目。過去5年でホークスは4回(1位で2度、2位で2度)進出しているわけだけど、3位だった2006年に1stラウンドで西武を退けた以外はすべて敗退しているという短期決戦での弱さは際立つ。今季も厳しい戦いが予想されるのだけど、展開しだいでは十二分に逆転日本シリーズ進出の可能性はあるよ。今季こそ積もりに積もったCSの呪縛から解放されたいものだ。

CS1stの相手は楽天か西武なんだけど・・・どっちが戦いやすいのかなあ?

今季の対戦成績だけをみると楽天には負け越し、西武には勝ち越しということなんだけど、やはりココ一番での西武の執念はイヤというほど分かっているし、どちらとの対戦がいいのかなんともいえないなあ。おそらく1stの3戦、楽天は田中、岩隈、永井のローテで、西武は涌井、岸、帆足ってことになるんだろう。寒気がするよ。(苦笑)ちなみにウチはおスギ、DJ・・・3人目はもう名前さえも浮かばないような台所状況。よく2位って位置にいるよ。

・・・でも大丈夫。先発いなければいないなりの戦いもあるし、勝ち抜ける自信もある。そのための条件は1stシリーズを必ず福岡で迎えること。もし仙台での楽天戦なんかになったら大変。そう、1stシリーズ相手は楽天だろうが西武だろうが関係ない。とにかくホームで戦うことで札幌への道が開けるはず。そのためにもペナント2位キープが必要なんだけど・・・






ビートルズ国民投票の結果は

2009-09-15 00:44:27 | 音楽
2009年9月9日の9並びで発表されたビートルズのリマスターアルバムが発売2日間にして150万枚を越えるギネス級の売上を記録したんだって!

まあビートルズって、1バンドという存在を越えたスタンダートでありシンボルでもあり、ブームも定期的に訪れるのでそれほどの驚きもないけど、このCDセールス不況の時代に2日間で軽くミリオン突破とは・・・自分自身も学生時代はイヤというほどビートルズ聴いてたなあ。ちょうどCDが普及し始めて頃だったけど、アナログ盤ですべて揃えてね。今回は高音質のリマスター盤が話題なんだけど、マニアは同時発売のモノミックスの方が注目度高いんじゃないの。

Yahooがこのアルバムの発売を前に「ビートルズ国民投票」みたいな調査結果を発表してるんだけど・・・かなりの予想外の結果だよな。

このブログを始めた頃に、個人的推薦の1作に「ホワイトアルバム」を挙げたんだけど、今回の調査結果ではアルバム部門では2位。これは結構意外。たいがいは「アビーロード」か「サージェント・ペパーズ」が1,2位で決まりなんだけどね。そしてベストソングが「レット・イット・ビー」、「イン・マイ・ライフ」、「ヘイ・ジュード」がトップ3という結果。2位の「イン・マイ・ライフ」も超意外。僕も大好きな1曲だけど、映画やTVなんかで使われること多いからかなあ、以前は隠れた名曲みたいな感じだったけど2位とはビックリ。6位に「ア・デイ・イン・ザ・ライフ」、9,10位にはなんとジョージの「サムシング」と「ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス」が入っているのも渋いよな。

別にイチャモンつける訳じゃないけどさ、「ビートルズの1曲を選べ」なんてさあ野暮もいいところだ。ベストアルバムなら人それぞれ思い入れはあるだろうけど、ホンモノのファンが1曲だけを選ぶなんて出来っこないよ。ビートルズを聴き尽くした人間はまず「レット・イット・ビー」なんかを1位には挙げないと思うよ。(苦笑)

ちなみにポールのライブに2度行ったことがあることがプチ自慢。1990年の東京、そして1993年のまさかの福岡。どちらもビートルズ時代とウイングス、ソロの曲を半分ずつくらい演ってくれたっけ。福岡ライブでのオープニング曲「ドライブ・マイ・カー」(51位)、「ゴット・トゥ・ゲット・ユー・イントゥ・マイ・ライフ」(112位)、「恋を抱きしめよう」(73位)なんてところは思い出深いね。

ちょっと50年代のオールデイっぽい「ジス・ボーイ」(91位)、コステロのカバーも渋い「ベイビー・イッツ・ユー」(103位)なんかももいいねえ。ピーター・アンド・ゴードンの「愛なき世界」はビートルズが演るとどんなアレンジなんだろうね。う~ん、とにかく1曲ってのはホント困難だ。「ブラック・バード」(30位)、「アクロス・ザ・ユニバース」(11位)もいいしね・・・やめてくれーーー、しょうがない、今日のところは「ラブ・ミー・ドゥー」をベストソングに挙げておくか。COOL!



「勝った」と思ったときが一番危ない

2009-09-13 00:22:03 | 野球
ソフトバンク・ホークス、6連勝の後なんと4連敗・・・こちらも6連敗中の首位・日本ハムとのゲーム差は相変わらず2.5差のままだけど、マジックは着実に消滅していっている。

今日の敗戦、明らかに昨日の大逆転負けを引きずっているよなあ。初回の攻防にモロ出たよ。DJの山崎への集中力を欠いた1球に、相変わらずの川崎センセーの暴走・・・いろいろポイントになるシーンはあったけど1回の攻防がすべてだったように思う。やはり3連戦というのはカードの初戦が大切なんだよ。

「勝った」と思ったときが一番危ない。

これって、ボヤきノムおっさんの口癖なんだよな。昨日の楽天戦、序盤こそ攻撃陣のミスはいくつかあったものの天敵・田中相手に終盤8回まで3-1とリード。7回の復帰後初登板のファルケンボーグが不安だったんだけど、盗塁失敗なんかでなんとかピンチを切り抜けたところで「勝った」と確信してしまった・・・8回はセッツ様で盤石、9回は馬原がのらりくらりの逃げ切りで自力V復活、さらにDJ、おスギと続くローテで楽天3タテ・・・みたいなベタなシナリオを作り上げてしまった。さすがのヘボ三流脚本家だよ。自分自身がはずかしいよ。

それにしてもあれほど安定感のあったハムがここ数週間で2度目の6連敗。なにもこんな時にウチもお付き合いしなくてもなあ。とにかく投打のかみ合わせが悪い上に秋山采配の迷走が目に余るよな。型にこだわりすぎなんだよな。無死2塁からの送りバントとか、勝利の方程式は7回からの投入とか・・・もうそんな悠長なこと言っている時期じゃない。ここが勝負所と見極めたのならどんどん勝負を仕掛けていかなければ・・・それで負けたのならそれこそ「しゃあない」だろう。

川崎、オーティズ、欠場の多村、馬原、大隣、藤岡、佐藤誠・・・今、やり玉に挙げられている面々。特に昨日大炎上の馬原への風当たりは強く、配置転換を求める声も多い。今季、いや昨年あたりから陰りが見え始めていた馬原の抑え。昨日の鉄平の満塁被弾、ちょうど昨年同時期のロッテ・橋本にやられた満塁被弾を思い出した。それでも今季、ごまかしごまかしここまで締めのマウンドを守ってきた。その間にチームは昨年の最下位から優勝を狙える位置にまで戻ってこれたんだ。もうこの時期にチームの根幹を揺るがす抑え交代なんてペナントを諦めたも同然のようなもので絶対反対。自分は馬原を、ホークスを信じたい。




執念激走!松中信彦

2009-09-09 00:25:58 | 野球
執念一撃ならぬ、執念激走の満身創痍の松中がソフトバンク・ホークスに6連勝をもたらした。これで首位・日本ハムとの差は2.5ゲームにまで急接近!

もぉーー、なんて言っていいのか・・・・とにかく良かった、今日のゲームよくぞ勝ってくれたぁ。(涙)鬼門・千葉でのロッテ戦、ローテはヒデ、和田、大場と復帰の和田も含めて計算できない面々での3連戦の初戦はホントにポイントだと思っていた。しかもライバルのハムは相手が涌井だけに負けの可能性も大いに計算していたしね。こちらのプラン通りに事は運んでくれたよ。

今日のゲーム、序盤は最悪だった。中盤まで3-0とリードされていたわけだけど、少なくとも同点か1点リードにしておかなくてはならない攻撃のまずさだったよな。序盤の拙攻は後々まで響くのが野球なんだけど、やはり松中の激走が流れを変えたかな。松中だけではない。松中激走タッチアップの間の多村の3塁進塁後のポンの同点内野安打、さらに7回の逆転打の多村のホームクロスプレーの間の2塁進塁によって必然的に田上敬遠、そしてまさかの荒金3ランを呼び込んだ。やはりスキのない走塁は大きくゲーム展開を左右する。負けが込んでいたときはあれほど走塁ミスのオンパレードだったんだけど、ここにきてムネ、ポンだけでなくベテラン組までもが体を張って全力疾走だ。当たり前といえば当たり前のことだけどね。

でも松中は心配だよなあ。明日は欠場なんていう声が多いけど、松中のことだから出るんじゃないかなあ。今日の7回無死1,2塁での吉川代打は松中自身からの申し出だったそうな・・・う~ん、あのシーンが今日のポイントだったよな。ゲッツー回避での申し出だったみたいだけど、松中も秋山も頭は冷静だったよな。吉川はよくバント決めたけど、福浦がお手玉しなかったら失敗だったろうな。決して吉川はバントうまくないよ。年1大仕事男の荒金にも代打を送らず、まさかのホームラン。冴えに冴えた秋山采配がツキをもたらしたかな。

さあ、これでハムの後ろ姿がかすかに見えてきた。ただ、これくらいの差まで縮めることはよくあることだ。セ・リーグの巨人と中日がいい例。独走・巨人も一時は1ゲーム差くらいまで追いつめられた。ホークスのこれからの戦いは逃げるハム以上に難しいぞ。とにかく1戦1戦、明日だ明日だ!

ホークスの夏はまだ終わらない!

2009-09-05 01:26:06 | 野球
キターーー!ソフトバンク・ホークス、久々の逆転サヨナラ勝ちで3連勝。首位・日本ハムとの差4.5をキープ。

水・木のオリックス戦あたりから大きな流れが来ている感じだ。ヒデのまさかの好投に、昨日の3点ビハンドからの田上の同点スリーランに大場の開き直り復活、そして今日の西武戦、天敵・岸に負けは付けられなかったものの起死回生の逆転サヨナラ。ただ、なんとなく今日は負ける気しなかったんだよなあ。理屈じゃなく、なんかそんな日ってあるよな。

今日のヒーローはもちろん小久保兄ぃ。正直ここまでやってくれるとは・・・もう私生活のことは水に流そう。(苦笑)この調子でいってくれ!松中も痛々しいが余計な力みがなくなっていいんじゃないか、結果も出ているし。20本クリアの田上は今、心も体も疲労のピークかもしれないけど、ここを乗り越えてほしいな。多村は昨日2つ当てられた影響かもしれないけど、休んでいる場合か!(怒)小久保、松中を見ろ!今頑張らずしていつ頑張るんだ?

そんな中、うれしい若手の成長が・・・やっと明石が1軍のレベルに慣れてきた感がある。千葉でのロッテ戦のホームランに土壇場での同点タイムリー、今日の岸からの2安打に、サヨナラ劇の突破口を開くヒット。何か掴んだかな?ホークス若手に共通していえることは1軍レベルの直球についていけないことなんだよな。小斉、中西、城所なんか皆1軍の壁が乗り越えられない。明石も速球に力負けしていた印象があったんだけど、ファールで逃げられるようになってきたし、振り遅れなくなった。ポジションもキャッチャー以外はすべてこなせるし、大きな戦力になりそうだ。レギャラー獲得には左投手攻略が課題か。期待したい。

いやいや今日の逆転サヨナラはホント大きいよ。楽天との差は6に広がって、これでまず2位は確定かな。一時はどうなることかと思ったけどね。明日からDJ、おスギの必勝ローテ、さらに鬼門の千葉ではあるけどヒデ、大場、そして和田が復活するロッテ戦と続くんだけど、なんだか大型連勝でハムとの差が3以内に縮まりそうな予感が・・・松田、ボーグも復帰間近みたいだし、何か起こりそうな雰囲気が・・・とにかく1試合、1試合、明日だ、明日だ。ホークスの夏はまだ終わらない。

パフュームある人殺しの物語(2007)

2009-09-02 00:11:18 | 映画
今日は「パフューム」・・・「かしゆかです、あ~ちゃんです、のっちです。3人合わせてパフュームです。」のなんちゃってアホ・バカ・テクノアイドルグループのことじゃないよ。映画の「パフューム」。原作が全世界で大ベストセラー小説ってことで期待して観たんだけど、「3人合わせてパフューム」同様、こちらの方もアホ・バカ作品だったなあ。

18世紀フランスは悪臭酷い街だった。特に魚市場は。そんな魚市場で生まれ孤児となった赤ん坊グルユイユは施設から売り飛ばされるが、人並みはずれた嗅覚を持っていた。やがて香水調合師となるのだが、究極の香りを求めるあまりに殺人を犯す・・・

その昔、フランス人って、入浴するような習慣はなかったんだろう?そんな時代背景に香水という文化が生まれたわけか。なので当時のフランスでは調合師が流行歌手のような存在でもあったことはこの作品から伺える。ただ主人公のグルヌイユは富や名声には全く興味はない。とにかく究極の香りを完成させることに病的なほど取り憑かれる。ついには人殺しも香りのためにはためらわないまでになる。う~ん、いやグルヌイユは殺人を犯しているという感覚さえなかったのかも・・・

この作品、ジャンルはサスペンスという触れ込みで観たんだけど、こりゃ、ファンタジーじゃない?なんかタモリの「世にも奇妙な物語」みたいな感じだよ。やはり、それはクライマックスの問題のシーンだよな。あのグルヌイユ、カルト宗教のエロ教祖だぜ。あの集団ラブシーンは賛否あるだろうけど、個人的にはあのシーンがこの作品をアホ・バカなものにしたような気もするな。まあ、原作がそうなんだろうから仕方ないといえば仕方ないかもしれないけど。

それからこの作品のテーマもなんだかハッキリしないんだよな。あえて言うならラストシーンにあるのかな?幼い頃から愛情を受けずに育ってきたグルヌイユは「香り」によってフランス、世界までも征服することも出来たかもしれない。それなのに孤独に流れ流れあの生まれ落ちた故郷の魚市場に帰り着き、彼自身の存在意義でもある香水によってこの世から突如消滅してしまうシーンだ。ベタな解釈だと生まれ故郷の灰や土に還る、みたいな感じなのかな?それとも香水という手段でしか人に愛されないという自分自身への限界を悟っての行為だったのかな?

それにしても、究極の香りってのはどんなモノなんだろうね?フランスの魚市場の悪臭はこの作品の映像の中から十分すぎるほど容易に伝わってきたけど・・・(苦笑)