The Phantom of the Opera / Gaston Leroux

ガストン・ルルー原作「オペラ座の怪人」

kyrie 2

2007年06月21日 | ルルー原作「オペラ座の怪人」
コメントありがとうございます。描いていて「こういうのは嫌われる絵だよね」などと考えながら描いたものですから嬉しいです。


そして残酷なエリックに嫌悪感を持った方すみません。
(今のところ無視していただいて苦情はありませんが)


拷問の仕上げの段階をイメージしていたのです(こういう場面はあるのです)。

残酷な行為に聖母をかぶせるって・・・ですが「パンジャブの紐」は肉体的、精神的苦痛に耐えかねた者に「慈悲」として「救済」として与えられる物。


見世物小屋で死ぬことすら許されなかったエリックにとっては「苦痛からの解放」「死」は「慈悲」と言う意味もあったりします。








「Kyrie」というのも音楽に詳しくないので正確ではないのですが「一般的な葬式」用としてだけではなく「結婚ミサ曲」としても存在するようですね。



モーツァルトが1783年1月4日に父に宛てた手紙を読むと、コンスタンツェとの「結婚の誓約をしたまぎれもない証拠として」このミサ曲の作曲が始められたことが明らかになっています。しかし、現存する自筆譜などから、キリエ、グローリアは完成されているものの、サンクトゥスとベネディクトゥスは未完成のまま、クレドは途中まで、アニュスデイは作曲されなかったことがわかっています。



つまり「結婚」の誓約の証拠として「キリエ」を作る事もあるのですね。



「葬送」(死)と「結婚」に歌われるなんて興味深いです。



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