えりはな の 「いま」を伝えたくて

「いま」目の前にある感動や景色をたくさん伝えたくて、ここを作りました。

TALK LIKE SINGING ~NYから、香取慎吾がやってきた!

2009-11-14 02:45:45 | ニューヨーク新生活
Pre Openの昨夜、8時からの公演に行ってきた。
(at New Yorl University's Jack Hall Skifball Center)
三谷氏の作品をまったく知らず、4人のアクターのうち、知っているのは香取慎吾だけという、テレビ芸能オンチの私は、友人の誘いと彼女がゲットしてくれた招待チケットがなかったら、まず絶対に行っていなかった。
今は、感謝でいっぱい。

6時45分過ぎに家をでて、あらかじめ予約しておいた会場すぐのParkingについたのは、7時40分前、やはりこの時間、9Aはミッドを過ぎたあたりから動きが悪かった。帰りはもちろんスイスイでしたが。
予想はしていたが、このホール周辺は、飲み屋も多く、夜遅くは少し危険な感じ。
ちなみに、帰りはタクシーがひらえず、地下鉄で帰ったという人も多かったらしい。

会場周辺はすでに、たくさんの日本人であふれてた。
アメリカ人も結構いる、どうみても招待客(割合として、6分の1くらい??)。
メディアもかなり来ている。とてもにぎやか。
会場は一階オーケストラ席と二階、サイドBOX,ホールは新しそうできれい。
大きすぎることもなく、オフブロードウェイは初めてだったけど、悪くはない。

8時にアナウンスが入り、10分遅れのスタートとなった。
案内された席は、なんと前から3列目!右よりながらセンターに近し。
これ以上の席はないでしょう~という絶好のロケーションだった。

舞台前のオーケストラBOXでは、BANDがにぎやかに演奏を始める。

Dr.Dyson役のJay Kabiraが登場、彼は終始英語のみの演技。
香取慎吾が演じるTarlowについて、いい研究対象になりうることを説明する。
Jay Kabiraは、独特の演技とセリフでアメリカ人の笑いもとっていた。
こちらでは、かなり受け入れられやすい人だと思う。

主人公Tarlow役の香取と、Dr.Dysonのアシスタントドクター役のKeiko Horiuchi、およびアシスタント兼(二役)香取のBrother役のShinya Niiroも登場。
日本とはだいぶ違うけれど(静か)、香取の登場で会場は沸く。



前半は、ずーっと英語のJay Kabira以外、彼らはずっと日本語でのセリフ、歌だった。
小さいころから、普通に話すことができず、すべて歌にのせて踊りながらしか話せない香取。そのせいで、人から冷たい目でみられつつも、時折は明るい歌で相手を引き込む魅力もあり、という生活を送ってきた。
が、社会対応ができないという評価に本人は苦しんでいた。

社会人になって、ファーストフード店で働く。
ある日、銀行強盗を目撃して警察に通報したことから、街頭インタビューを受けたことにより、香取の存在が一躍脚光を浴びることに。

雑誌の表紙を飾り、テレビにも多々出演するようになった。

が、長くは続かなかった。
深刻な台風被害をみてコメントを求められた香取が、明るい歌で独特の感想を述べたことで、冷たい評価を受けるようなり、社会から完全に閉め出されてしまった。

行き場を失う香取。とうとう浮浪者になり(このさまはすごかった、香取慎吾の姿を想像できますか?)、ピエロをやっているところを
Jay Kabiraたちが見つけ、研究所に治療・研究目的でつれて帰る。

歌が大嫌い、小さいころから勉強しかしてこなかったというKeiko Horiuchi演じるasshistant Dr.Nimoyが主に治療にあたるが、なかなかうまくいかない。
が、香取の歌、明るい気持ちによって、徐々にKeikoの心はやわらぎ、いつしかふたり惹かれあうように。

Jay Kabiraは、新たな治療として、催眠術にかけてなぜ歌をうたわないと話せないのか、さぐることを思いつく。
結果、香取の頭の中には、Bandが存在し、それが演奏するからそれに乗せて言葉を出しているということを突き止める。

Jayは、香取の脳内に入りこみ、BANDを銃で抹殺することを提案する。
それに対して、Keikoは真っ向から反対する。香取から歌をとりあげることに猛反対したのだ。
KeikoとShinyaもともに、研究所を追われた。

Jayは、果たして香取のBandを抹殺することに成功した。
香取は・・・・・・・。

これ以上書くと、これから観る人、日本公演を楽しみにしている人に申し訳ないので、ここまでとして。。。。

ふたりが恋に落ち始めるころから、英語と日本語が交互に演じられた。
最後は、香取も英語で熱弁をすることになる。

三谷氏が求めた笑いは、アメリカ人に十分に理解されたかどうかは、結構なぞ。
たしかに笑いはおこった。和のものも持ち込まれ、日本人には楽しかった。
仮に、これが全部英語で上演されていても、アメリカ人には理解できない笑いのつぼがあったとは思う。
笑うつぼがあきらかに違う。そして、日本人が笑いにしてしまえる人の不幸を、こちらでは、そうはしないことも多い。
アメリカ人もたしかに笑っていた、それは、前半のJay Kabiraのセリフと演技、Shinyaの演技がメインだったと思う。

作品が求めた「涙」による感動は、振り出しも英語だったし、その部分は英語での演技だったから、伝わったと思う。
場内からはすすり泣く声も聞こえた。
そして、Keikoの涙を流しての演技には、かなりの迫力があった。

香取の苦悩に満ちた表情、そして、明るい元気いっぱいな演技、小さいころから役者としてこの道に生きてきた彼は、他のSMAPのメンバーとは違うものを持っていると感じた。

フィナーレは、二度のカーテンコールがあった。
場内全員が席から立ち上がり拍手を送るとは、とてもいかないまでも、立ち上がって拍手を送る姿はみられた。
歌にあわせて、手拍子をとることもあったが、席を立って踊り、という人はいなかった。人気ブロードウェイの乗りというわけにはいかなかった。
残念ながら、三谷氏の舞台挨拶はなかった。。。。
こちら独特の?拍手をしながら席をたって出て行くという様はなかったように思う。
そうはできない雰囲気、真剣な何かを終始感じられたこともたしか。
熱狂はなかったものの、場内まとまっていた感じがする。

こちらのアメリカ人メディア関係者などがどういう感想をもったのか、とても興味深い。
日本では間違いなく彼らの人気だけでも、支持されるであろうから。


P.S. 写真等は”SHOWBILL”パンフレットから。

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2 コメント

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どうも〓 (浮浪もの)
2010-01-16 15:08:49
私もテレビでこのミュージカルの特集見ましたがニューヨークの人達の評価が気になりますもしわかったら教えてください
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難しいですね (えりはな)
2010-01-16 22:46:59
なぜ、全部英語でやらなかったのかな、という点がすごくひっかかりました。
会場にいたアメリカ人、友達が連れてきたアメリカ人も含め、笑う箇所はあきらかに日本人とは違う、すべて理解することは文化的な背景も含めて難しかっただろうと想像します。
アメリカ人女性に人気があったのは、慎吾ちゃんではなく、慎吾の兄弟兼研究所の助手をしていた若い男性でした。かわいい~~のだそうです(笑)。
NYは、駐在している日本人も多いし永住日本人も多いですから、招待チケットも多く出回っていたし、中には買って観に来た人もいたと思いますが、評判はひとそれぞれでした。。。。
非常に日本的なミュージカルだったね、というのがどの人に聞いても聞かれた感想でした。
思ったよりよかったね、というのも聞かれました。慎吾ちゃんの英語、かなり練習していたね、という声をありました。

個人的なことをいいますと、オフブロードウェイといっても、NYはかなり質が高いです。
ブロードウェイをみる機会も結構ありますから、比べてしまうと、やはりいろいろと足りないものは目についてしまいます。
でも、日本人ですから、日本的なものだったね、という点と、真剣な演技、緊張感の中での熱のこもった演技には、感動しましたし、日本的な作品の面白みも充分味わい大笑いもしました。NYで観たからよけいにそう思ったかもしれませんが、楽しかったです。
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