This is me.

- 無用の用 -

『流しのしたの骨』江國香織

2009-10-13 22:03:38 | 本 2009
『流しのしたの骨』江國香織


【内容情報】(「BOOK」データベースより)
いまはなにもしていず、夜の散歩が習慣の19歳の私こと子、おっとりとして頑固な長姉そよちゃん、妙ちきりんで優しい次姉しま子ちゃん、笑顔が健やかで一番平らかな‘小さな弟’律の四人姉弟と、詩人で生活に様々なこだわりを持つ母、規律を重んじる家族想いの父、の六人家族。ちょっと変だけれど幸福な宮坂家の、晩秋から春までの出来事を静かに描いた、不思議で心地よくいとおしい物語。



江國香織だな~という本だった。

この人の本ってブクログにも書いたけれど、なんだろう、読んで!読んで!って勧めたくなる本じゃあない。だけど、一度読んでみてはどう?って言いたくなる、そんな本が多いような気がする。

それと、自分の心の場所がちょっと不安定だった場合、がっさりすくわれる。
救われるのではなく、足もとをがっさりすくわれる。
だから読む時期を選ばないとちょっと困った自体に陥るかも、なんても思ったりする。



 昨日の出来事はすべてものがたりに変わり
 明日のわたしを夢に見ながら
 今日のわたしを生きている
       「読語ライブ」(解説)より

解説もとても興味深かった。
旅芸人って書いてたけど、名前聞いたことなかったなあ。



よそのおうちって本当に別世界だよね。
うちでは当たり前が当たり前じゃない。
そこに漂う空気自体が何か特殊なもののような気がする。

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