This is me.

- 無用の用 -

25『あたしの中の…』新井素子

2008-04-13 23:11:58 | 本 2008
新井素子『あたしの中の…』

【内容情報】
あたしが目を覚ますと、そこは病室。なんでもあたしの名前は田崎京子で、バスの転落事故に巻き込まれて奇跡的に助かったらしい。しかもこの一週間で二十九回も事故にあっているのに、まったくの無傷らしい。けれどあたしには記憶がない!警察はあたしのことを疑っているみたい。あたしは誰なんだろう…!?(「あたしの中の…」)表題作ほか三編(ずれ/大きな壁の中の外/チューリップさん物語)を収録。新井素子デビュー作の新装版。



この年でコバルト文庫を読むとは思わなかったけど、いつの間にかこの本がリストに入っていたので気になって読んだ。
コバルト文庫ですよね・・・?と聞きたくなるような本。確か少女小説だよなぁ。これ若い子が読むの?それっぽい雰囲気があるけど、いやぁ・・・信じられない。
表題作は作者が16歳の時に書いたものらしいが、何度も書くが確かにそれっぽい雰囲気はあるけど、いやぁ・・・すごい。
要はSFなお話ばっか。内容は怖い。よく考えると怖い。いや、私の場合よく考えなくても怖いと思ったな。
解説を星新一が書いてるのだけど、似た様な雰囲気がある。ちょっとブラックていうか何というか。ちょっとじゃないかもしれないなぁ。
全体的に、地球が滅びる、というのを出してる。それをさらっと書いてくれてる。
いやぁ、また新しい人を見つけた感じ。他の作品も読んでみようかな。