漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

古今和歌集 0664

2021-08-24 19:31:44 | 古今和歌集

やましなの おとはのやまの おとだにも ひとのしるべく わがこひめかも

山科の 音羽の山の 音だにも 人の知るべく わが恋ひめかも

 

よみ人知らず
この歌、ある人、近江の采女のとなむ申す

 

 噂で人に知られるような、そんな恋を私がするものだろうか。いや、しはしない。

 第一句・第二句は「音」を導く序詞。「音羽の山」は、その名前から「音(=噂)」との連想で詠まれることの多い歌枕ですね。左注に、この歌は近江の采女作との説があるとの記載がありますが、この「近江の采女」とは誰なのかはわかっていません。



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