古今和歌集 0936 2022-05-23 06:53:54 | 古今和歌集 しかりとて そむかれなくに ことしあれば まづなげかれぬ あなうよのなか しかりとて そむかれなくに 事しあれば まづ嘆かれぬ あな憂世の中 小野篁 そうだからといって出家・隠遁することもできないのに、何か事があるとまっさきにため息をついてしまうのだ。ああ、つらい世の中だ、と。 第二句の「そむく」はここでは世の中に背を向ける、すなわち出家・隠遁する意。第二句「そむかれなくに」の「れ」、第四句「まづ嘆かれぬ」の「れ」はいずれも自発の助動詞「る」の未然形で、「自然と~される」「~せずにはいられない」意ですね。 #古今和歌集 #小野篁 « 古今和歌集 0935 | トップ | 古今和歌集 0937 »
コメントを投稿 ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。 goo blogにログインしてコメントを投稿すると、コメントに対する返信があった場合に通知が届きます。 ※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます 名前 タイトル URL ※名前とURLを記憶する コメント ※絵文字はJavaScriptが有効な環境でのみご利用いただけます。 ▼ 絵文字を表示 携帯絵文字 リスト1 リスト2 リスト3 リスト4 リスト5 ユーザー作品 ▲ 閉じる コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。 コメント利用規約に同意する 数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。 コメントを投稿する