野やどりせる旅人
しもがれの くさまくらには きみこふる なみだのつゆぞ おきまさりける
霜枯れの 草枕には 君恋ふる 涙の露ぞ おきまさりける
野宿する旅人
霜枯れの草を枕にして旅寝をすると、あなたを恋しく思う涙が、草に夜露がますます置くようにあふれ出てきて、眠ることができないよ。
第五句「おき」に「(露が)置き」と「(眠れずに)起き」の両義を持たせて歌意を膨らませているのが匠の技ですね。
野やどりせる旅人
しもがれの くさまくらには きみこふる なみだのつゆぞ おきまさりける
霜枯れの 草枕には 君恋ふる 涙の露ぞ おきまさりける
野宿する旅人
霜枯れの草を枕にして旅寝をすると、あなたを恋しく思う涙が、草に夜露がますます置くようにあふれ出てきて、眠ることができないよ。
第五句「おき」に「(露が)置き」と「(眠れずに)起き」の両義を持たせて歌意を膨らませているのが匠の技ですね。