漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

古今和歌集 0537

2021-04-19 19:43:02 | 古今和歌集

あふさかの せきにながるる いはしみづ いはでこころに おもひこそすれ

逢坂の 関に流るる 岩清水 言はで心に 思ひこそすれ

 

よみ人知らず

 

 逢坂の関で人知れずひっそりと流れる岩清水のように、口には出さず密かに心で思いを寄せていることよ。

 こちらも「逢坂」の名になぞらえての詠歌。逢坂関の岩清水は人目につきにくく、1004 でも「木隠れたり」と詠まれています。

 

きみがよに あふさかやまの いはしみず きかくれたりと おもひけるかな

君が代に 逢坂山の 岩清水 木隠れたりと 思ひけるかな

 

壬生忠岑



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