古今和歌集 0859 2022-03-07 06:34:39 | 古今和歌集 もみぢばを かぜにまかせて みるよりも はかなきものは いのちなりけり もみぢ葉を 風にまかせて 見るよりも はかなきものは 命なりけり 大江千里 風にまかせて吹き散らされる紅葉の葉を見るよりも、一層はかないものは私の命なのであった。 詞書には「病にわづらひはべりける秋、心地のたのもしげなくおぼえければ、よみて人のもとにつかはしける」とあります。自らの死を悟っての辞世の歌ですね。