日タイ、リタイア生活

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【香港】 ウエスタンストリートを歩く

2016-06-03 | 香港 散策
今回の町歩きは香港島の西側を海側から山側に向かって直線的に結んでいるウェスタンストリート(西邉街)です。

高楽花園のバス停を降りると周囲はいかにも埋立地に造られた道路とビルという無機質な景観が広がっています。西に向かって歩いていくとすぐにウエスタンストリートとの交差点に出るので左折します。ビルをふたつほど過ぎるとトラムの走る通りにぶつかります。ようやく香港らしい街並みが見えてきました。

交差点の角、右側には物々しい監視塔を備えたコンクリート造りの建物が見えます。何かと思ったら警察署でした。監視塔は植民地時代の名残りのようですがあまり近づきたくないので、通りの左側を歩いていきます。ゆるやかな上り坂を少し行くとざるや蒸篭を扱う店があります。奥で職人さんが作業をしている姿が見えるので何回目か店の前を通ったときにせっかくだからとざるを買ったお店です。いかにも手作りという感じの商品で今でも我が家の台所で活躍しています。この日もお客が商品を物色中でした。

バスが走るクイーンズロードウェストとの交差点を過ぎると勾配がきつくなって歩道は階段状になってきました。第二街との交差点の角には不思議なピンク色の建物があり、公衆浴室という看板がかかっています。どう見ても公衆便所のつくりなのでそれにシャワーが付随しているのでしょう。その隣が植民地時代の重厚な建物で現在では地区センターになっています。その先、第三街との交差点の角はこれまた重厚かつ中国風要素も取り入れた渋い建物がありました。教会です。こうしてみるとレトロな建物が並ぶ昔ながらの街並みと思われそうですが、この先は右も左も高層ビルの建築中で建機がうなりをあげていました。昨年、地下鉄が延伸されて近所に新駅が出来たために建設ラッシュとなっているのです。そのせいもあって残っている古いビルの店舗は空き店舗になってしまっているところが多いです。家賃更新の時法外な値段を提示されて店を閉めるという例がとても多いのです。坂のてっぺんは尖塔が目立つ教堂になっていました。香港の教会は丘の上に建っていることが多く、後ろを振り返ってみると海を見下ろすような眺めになることが多いようです。突き当たりはボンハムロードですが、この角にはレンガ造りの文化財級の建物があります。 英皇書院という私立学校です。坂道に建つ立地を利用してホテルにでも転用できるような美しい外観になっていて、角を曲がる曲線に沿った歩道の柵越しに下を覗くと庭園が見える仕掛けになっていました。

このままボンハムロードを西に歩いていきます。道の向かいは香港大学の敷地で、数分歩いた先に西門があります。さらにその先左側にはいくつかのキリスト教系の学校が並んでいて文教地区を形成しています。

香港大学へは地下鉄が開通して新駅が東門のそばに出来たので、地下鉄を利用するほうが早くて便利なのですが、このウェスタンロードの坂道をゆっくりと登っていくほうが風情があって私好みです。

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