日タイ、リタイア生活

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【年末スリランカ】 コロンボ市内を歩く~博物館とバワ建築

2013-01-10 | アジア旅行
ホテル近くは大きな街路樹の並木道になっている。いくつかの建物の前にはポリスボックスのような小さな小屋があって通行人をチェックしていた。高級住宅街なのだろう。ならば閑静な住宅街といいたいところだが、緑や赤や青、橙などカラフルなスリーウィーラー(トゥクトゥク)がクラクションを鳴らしながら近づいてくるので五月蝿い。
交差点の多くは旧イギリス植民地によくある円形状になっていて方向感覚を狂わせる。まっすぐ歩いたつもりが炎天下で迷ってしまった。そのうえ慣れないところを歩いたせいで足裏にまめが出来て歩きづらい。小一時間さまよった挙句、ようやく国立博物館に着いた。

白亜のコロニアル様式の建物が緑の中で輝いている。館内は追加料金を払えば写真もOKだ。スリランカは仏教が多数派だが、一時衰えてヒンドゥやモスリムも進出している。そのためか、展示品も仏教以外の宗派が多い。神々の像はインドに近い関係でヘレニズムの影響を受けたものや、中国的なものまでバラエティに富んでいて面白い。館内にクーラーはなく時折扇風機の前に立ち止まってハンカチで汗をぬぐう。

博物館から10分ほど北に行くとベイラ湖畔に出た。湖というよりは大きな池ぐらいの大きさ。ドアや窓を全開にしたカラフルなバスがクラクションを鳴らしながら追い越していく。中ほどに出島のように突き出しているのがシーママラヤカ寺院だ。有名な建築家バワによって作られたもので、岸から島へ渡る木橋と青い寺の周囲を囲むように並んでいる多くの仏像たちの存在が、独特な空間を作り出していて、騒音さえも追い出している。寺を管理しているのは近くにあるガンカラーマ寺院なので、そちらにも立ち寄ってみた。この寺はなんでもあり、というほど多くの神様が混在している。金色の仏像やらストゥーパを囲むヒンドゥ神、狛犬は唐様だし、壁にはギリシャ神話風の男神像が彫られ、入口には道教の像が睨みを効かせていた。

疲れていたが夕食後、ホテルから歩いてパラダイスロード、ザギャラリーカフェにも行ってみた。バワが生前事務所として使っていた建物を利用してカフェバーと雑貨ショップになっている。細い入口を進むと蝋燭がともされた水路があり、その先がカフェになっている。この形は先ほど訪れたシーママラカヤ寺院の入口を彷彿とさせる。中に入れば普通の洒落たカフェバーで客の多くは西洋人だった。コロンボでお酒が飲める数少ない場所だったのだが、せっかく紅茶の国に来たのだからアールグレーの香を楽しむことにした。


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