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高齢者と言う・色メガネ

2024-06-13 10:02:00 | 最近のニュースから
交通事故が発生し 運転者が高齢の人だと
必ず高齢者が運転と 「見出し」に使われます
さも その事故の原因が「高齢」に有ると言っているようだし
少なくとも 読者にそういう印象は与えます

確かに年齢と共に運転能力は落ちるは事実と思います
しかし それをもって事故原因を高齢者にしてしまうと 間違った判断になる場合が有ります
他の事故原因を見落としてしまう可能性が大きくなります

6月4日だったか・・・埼玉県熊谷市で 横断歩道を集団で歩いていた 小学1年生の女の子がはねられた
女の子は意識不明と言う 悲惨な交通事故があった

事故を起こした車を運転していたのは84才の男
もちろんこの事故も「高齢者の交通事故」として放送されていました
事故現場での検証では 手錠をかけられた姿が映っていた

確かに被害にあった女の子やその家族の事を思えば この84才の男にとり利益になるような話はしたくない
しかし 事故原因を「高齢者の運転」と決めつけるのは問題があると思います


写真を見て欲しいです 片側三車線の道路で そこを通行する車に対しての信号は赤色の二つです
ところが一番左側車線を走行していると 強く目に入るのは 4~50m先の青信号なんです
隣にバスなどの大型車両が走行している場合だと 赤信号は確認できません

この感じは近くなるほど強くなります
左側を走る車からだと 正面の信号は「青」
本当は「赤」で止まれです 右折の為に交差点中央で停止していた対向車が 右折を始めています
この交差点・・・直進車と右折車がノーブレーキで衝突する事故が度々あります
直進車は全て 一番外側の車線を走行している車です
これは信号機の設置に瑕疵があります
それを「信号無視」とか「前方不注意」で片づけて いまだに以前のままです

熊谷市の84才男の事故の話に戻ります

運転者本人は赤信号だったと認めています
ただ赤信号を何時確認したのかは解りません
衝突した横断歩道のかなり手前なのか それとも衝突直前なのか・・

この事故現場も写真で紹介した交差点に近いものが有り
少し先に別の交差点の信号が有ります
二つの信号が見える時 近くは高い位置になり 目線の中心部には遠い信号が入ってきます
先の信号が青だと、、、有りがちなのが
・それを自分に対する信号だと勘違いする場合
・先の信号が青から赤に変わる前に通過しようと急いでしまう場合
これらは年齢など関係なく 運転者個々の問題です

熊谷市の事故の原因は何なのかは分かりません
ただマスコミが報道する時は「高齢者の交通事故」となります
マスコミ報道を社会の意見と 警察は都合よく解釈して 運転能力の落ちた高齢者の不注意として処理します
確かにそれも一因ではあると思いますが それが先行し過ぎていて 本当の事故原因を見逃す可能性が大きい

これらマスコミの報道の仕方や 警察の対処は一種の流行で 
正しい報道とか対処とは言えないと思います

ある一定の年齢を超えた人が交通事故を起こすと
なんでもかんでも 「高齢者の交通事故」と決めつけないで欲しい