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仁義なき戦い・徳島知事選挙

2022-12-29 09:50:01 | 日記

来年の知事選挙に向けて2人の現職国会議員が立候補を表明しました。

私の知る限りでは次の知事選挙は、色々な意味で一番激しい選挙になりそうです。

 

知事選挙に立候補する事を表明したのは

後藤田正純(53) 自民党の衆議院議員(当選8回)

三木亨(55) 自民党の参議院議員(当選2回)

2人とも現職です。

 

後藤田正純・衆議院議員は大叔父に後藤田正晴・元警察庁長官で、政治家になってからも官房長官を始め色々な要職に就いた政治家で、徳島では超有名人です。ただし正純本人は徳島に縁は有りません。

その後釜として政治家になり、大叔父の影響で選挙は前回の選挙までは楽勝の連続でした。

妻である女優の水野真紀さんも応援に駆け付けたりしています。まぁ、当事者より妻の方が人気が有ったり。

そう、、、前回までは楽勝で7連続1位当選なのに、、、。

何故、前回は選挙で負けたのか(比例復活した)・・・

1つは

今まで衆議院議員と言うポストを長年にわたり県民に与えられたにも関わらず、大叔父の様に活躍する事もない。

当選8回で要職に就けていない点を見ても、自民党の国会議員の中でどういう立場だったか想像はたやすい。

2つ目は

徳島の自民党を批判して、自民党県連や自民の支持を受けた現・飯泉知事に対抗する相手を応援したりして、その遺恨は残ったままで、県の自民党の全面協力は得られなかった。

徳島の自民党県連は自分たちを批判する後藤田正純に不満を持ち、別の人を公認しようとしたが、県連の上部組織である自民党本部から「公認は現職優先」と言う仕来たりに従えと圧力が有り、それに屈して別の人の立候補を止めてしまった。

 

余談ですが、20年近く前に私の彼女が夜の街で店をやっていた。その店と同じ階で斜め前に小さなスナックがあり、その店に後藤田正純が秘書も連れずに一人で入るのを何度も見かけた。

私たちの間で「別嬪さんの嫁が居てるのに、あの店に女でも居てるのかなぁ~?」と話題になったりしていました。

 

三木亨・参議院議員は昔徳島の知事だった三木申三の息子です。

こちらは徳島県吉野川市出身で、県議も務めた徳島の人です。

ただ三木亨にも問題が有ります。

現在は参議院議員ですが、これは人口の少ない2県の徳島と高知が合区となっており、知事選に出るには参議院を辞職しなければなりません。そうなると徳島の自民党の問題だけではなく、良好な関係を保っている高知の自民党とも話し合いが必要です。徳島と高知の自民党では、交代で1人は選挙で、もう1人は比例で出馬すると約束され守られています。

では、辞職に伴う補欠選挙はどうするのか?

ややこしい事になるので、県の自民党は三木亨に立候補しないで参議院議員を続けて欲しいと願ったが、それを三木亨は断った。その責任をとって県・自民党の幹事長が辞職することになってしまっています。

ですから三木亨からの県の公認依頼を簡単に認める事が出来ずに保留したままになっています。

 

この2人の戦いでも「自民分裂」となるのですが・・・

まだ動向をハッキリさせていない現職知事の飯泉嘉門(62)が出馬すると、三つ巴の大混戦となります。

徳島の多くの人が知る話ではありますが、飯泉嘉門は前回の衆議院選挙に立候補する予定でした。

その旨を県議会で発表し知事を辞職する予定で原稿を書き、県議会の入り口のドアを開ける直前に県の自民党幹部に行く手を止められ別室に入って行った。

知事の国会議員への立候補は県・自民党の推薦でもあり、その二者の間には何の問題も無かったはず。

ところが後藤田正純の所で書いた「別の人」が飯泉知事だったのです。それを先に言ったように自民党本部から強い「待った」がかかり、県の自民党として推薦できないので立候補を取りやめてくれとなった。

それが県議会で発表する直前だったと言うテレビドラマのような出来事でした。

その様子は地元のテレビ局が映像で押さえて放送しました。

知事の国政参加は広く周知されていて、県の自民党も最後の最後まで上部の自民党本部と議論が有った事をうかがわせる出来事で、同時に県の自民党は後藤田正純は「絶対に嫌だ」と言う事が分かります。

 

飯泉知事は県・自民党と話し合った後に議会に入り、何時もの席に座り予定していた原稿を机の上に置いた。

そして、「出馬する事に・・」の部分を線で消し「出馬しない」と書き換えている姿もカメラに抜かれていました。

その時の知事の悔しさはどれ程のものだったか・・・。

 

今、、もし飯泉嘉門が知事を続けるより国政に参加する事を望んでいたら、県の自民党は数年後の衆議院選挙での公認を確約して、今回の知事選挙には出馬しないで欲しいと言うでしょう。

しかし、その確約を飯泉嘉門は信じられるのでしょうか・・・

出馬せずに実質的に後藤田と三木の戦いになっても結果は分からない。

後藤田が勝てば、その選挙区の立候補者となれるでしょうが、

後藤田が負ければ、次の衆院選挙では後藤田と公認争いになるし、選挙で後藤田に勝った現職の議員も居るので、勝てるかどうか分からない。前回と違って後藤田は現職じゃなくなってはいるが・・

飯泉知事はもし知事選に出馬して負ければ、次の国政選挙に出馬する権利を失い、政治家としての人生は終わるでしょう。

 

もう、そんなに時間は有りません。

後藤田正純と三木亨の戦いなのか・・・

それに現職の飯泉嘉門が加わるのか・・・

県自民党に知事が参加し、後藤田正純との戦いになった。

三木亨は巻き込まれている感じもしますが、県自民党幹事長の辞職を招いてしまった結果はマイナスとなるでしょう。

同じ自民党が分裂しての戦いなので、三つ巴の選挙に成れば余計にややこしい事になります。

一県民として、三者で戦って決着をつけて欲しいですね。

 

私の予想

三木・後藤田なら三木亨の勝ち。

三木・後藤田・飯泉の戦いなら、三木と飯泉の激戦。

少なくとも後藤田正純は勝てないでしょう。

以前は当人の評価は関係無く、後藤田正晴の威光や水野真紀の人気で楽勝続きだったが・・・もう無理でしょう。

大叔父の後藤田正晴が築き保持した強固な組織も高齢化しているし、愛想をつかして離れている感じがします。