アメリカの老人がやりたい放題で世界中の国々が右往左往してます。
やはり「アメリカ大統領」と言う肩書は世界に影響を与えます。
既にかけられた関税で自動車産業は1日で100億円単位で損失が出ているとか・・90日間停止している上乗せが実行されると、これは危機ですね。
私の様な庶民には解らない点の多い外交ですが、マスコミなどで取り上げられている米の輸入に関して少し考えてみました。
日本は米を特別扱いしていて、常識はずれの関税をかけて外国から米が入らないようにしています。
1kgで340円程度の関税だったと・・元の値段より高い感じですね。
その理由は良く言われる「国民の主食を守る」で、それが結果的に「農家を守る」事になっているのです。
見方によっては「国民」と「農家」の順序が逆で、農家を守るのが先になってると言う人も多いんです。たぶん、、、外国から見れば自国の農家を守っていると理解するでしょうね。そして農家の人達の票が政府・自民党に流れているので、外国に限らず日本国民も疑います。
異常に高い関税を課すのはWTO世界貿易機構のルールに反します。
そこで国が一定量を必ず買うから、それ以外の米には高い関税のままでお願いしますとなっているのが現状です。
日本が得意とする妥協案です。
その米は「政府米」と呼ばれ、毎年10万トン程度買います。
それ以外にも商社などが高い関税を払って輸入していますが、その量は500t程度と少量です。
その商社が例年は500t程度なのに、なんと例年の20倍の10000tを輸入すると言う話です。その理由は国内のコメ不足と高騰で外食産業からの需要が有ると言うんです。つまり高い関税が課せられた外国産米でも採算がとれる状態まで日本のコメの値段が高くなっているんです。
話題の備蓄米は年によって多少の変更はあるものの100万トンが備蓄され、毎年20万トンを入れ替えています。
今回の入札に当たり、落札した業者からは同量を買い戻す契約です。
ところが政府に備蓄米として売るより市場に出した方が利益が大きいし、中小の集荷業者はその量を確保できるかどうかも解らない。結局は日本最大の組織の全農が独り占めになり、販売方法や価格がやりたい放題になってしまっている。
そんな事で米の価格が下がるわけはなく、その事は政府も農水省も解るはずです。まさかそれが解らないほどアホが集まっているとは思いたくない。
米の価格を下げるのは簡単で、石破首相か農水大臣が「備蓄米100万トンのすべてを市場に安価で出す。業者からの買戻し特約無しで」と言って行動をスタートすれば一気に価格は下がります。
全農などから米の価格が暴落すると批判はあるでしょうが、暴落して損失などしません。元々の適正価格に近くなるだけで十分に利益は得られます。実際は損失じゃなくて利益が少し減るだけの問題です。しかも政府が備蓄米を放出するまでのタイムラグがあり、機敏な商売人はその間に売り抜けるでしょう。
じゃあ、備蓄米がゼロになっても良いのかと言う話も出て来るでしょう。
そこなんです・・ここでアメリカとの関税の問題解決のカードとしてコメの輸入が使えるんです。
備蓄米は政府米ですからアメリカから関税ゼロで輸入すれば良いんです。
今までが年に10万トンですから、それの2倍でも3倍でもカリフォルニア米を輸入すれば良いんです。その米は数年後に外食産業に放出すればいい。サラリーマンも安い牛丼が食べる事が出来、日本・アメリカ・国民と三方でウィンウィンウィンです。
現在、人口の多い高齢者やそれに近い人たちは「輸入米」に抵抗が有ります。
それは93~1994年の米不足で大量に輸入された「タイ米」が原因です。
確かにこの時の「タイ米」は日本の米とはかなり違って強い香りが有った。
なんかきれいな表現になってしまったが、香りなんて言えるものじゃなくて「臭い」の方が正しい。
しかし、カリフォルニア米は日本のコメに近くて、炊くだけの「白飯」じゃなくて、丼とか炒めた場合は区別がつかない。
私も輸入米には抵抗が有りますが、外食の時に頼んだ天津飯や焼きめしの米が輸入米でも良い。たぶん気が付かないで美味しく食べると思います。
石破・自民党が参議院選挙を意識して、全農の顔色を見ているうちは絶対に米の価格は下がらない。