今日の料理(こだわりがないのがこだわり)

フードリテラシーに沿いつつも、なるべく夢のある料理や飲食をジャンル・国境・時代・時間をボーダレスに越えて書いています。

油の発火・引火について反復練習。

2018年02月05日 | 飲食業
油の発火・引火はとても怖い物である

調べると、あくまでも『参考』として出ていた油の発火温度は、

油を加熱し続けた場合、

160度~220度:揚げる普通の温度:5分後

220度~320度:白い煙や異臭が発生:10分後~15分後

360度以上:発火:15分~20分後

だそうだ

これは、あくまでも目安で油の量や鍋の素材や熱さでも変わってくるので、(自分が考えているよりも2段階ぐらい早めに火加減を切るか、最初から弱めていった方が良いだろう

 こだわる人はプロでもないのに味や食感(=結果)だけを見てしまい、いきなり最適な温度を目指すから、それ『も』事故に繋がっている。
揚げ物の為に命・将来・人々の未来・全てを失っては意味が無いから。
先ずは「安全第一」じゃないかな?

安全は利益や味を追求しない事だからおざなりにされがちな『安全第一』という言葉が何故存在するのか?

ワザワザ『第一』敢えて世の中が付け、表記されているのはどうしてか?

それを1回立ち止まって考えると→、概ね、他の事も含め、モノ事の外郭が見えてくるだろう

・・・火を出したら、事故を起こしたら、組織も誰も責任を取ってはくれない、という事も。


じゃあ、怖がって、揚げ物を絶対他所から買って来るだけ~というのも(=他人が火の危険に晒されるならそれでいいのか?という、作業している人も最終的には自分の身を自分で守らないとならない訳だし)、もしかしたらツマラナイなと感じる時がくるかもしれない。

 そんな時は、発火・引火(引火と発火は違う)した時の対処法を知って準備しておくと
少しでも心がラクに出来て、作業に余裕が生まれるから、油の微妙な変化に気付き易いだろう。
(勿論、鍋に取り付けられる温度計があった方が、より心強いが、数字だけを信じるのもコワイ話だ・・・160度~220度の油は揚げ続けていると、急速に温度が一気に上昇し、発火する事がある、それをメモリだけで判断して命を託しても良いだろうか?、数字だけに命を託せるだろうか?、自分には無理だね、心の中でフライヤーだって怖いって少しだけ思っているのに・・・、基本、信じられるのは自身の生きてきた中で観た物事だけだろう、人って)



だからこその、発火した時の準備が大事になってくる。

本来は蓋をして空気を遮断する事が望ましいが、

火が立っていたり、こんな大きな蓋を身近に置いておくと作業の邪魔になったりして又、違う事故を起こし易いので、概ね身近には置いていないハズだ。


じゃあ、そんな時、どうするか?

先に、全体像のイメージだけ説明すると、軽く濡れた布巾やタオル・シーツでこうやって蓋をして覆ってしまい、空気を遮断する事なんだ。

まさか揚げ物をするのに、1回1回シーツは用意しないとは思うが・・・、あれば直良い。

シーツが無い場合は、鍋の直径を覆えるような長いタオルを軽く濡らして2枚用意し、
濡らしてから少し搾ったら菜箸の中ぐらいの所にかける。
(タオルは鍋にかける側が長く、鍋の側面にかぶさって濡れた重さで支える部分は少し短く・・・・これが結構、難しくて、果たして焦っている時に出来るだろうか?焦ると余計に

それを先ず、手前の方(火が自分の方に来ないように)にかける。

で、菜箸を引き抜いて次にもう1枚を準備し

鍋のもう半分を覆う。

これで空気が少しでも遮断されるハズだが、中では燃えているし、より安全を期す為には、更に濡れタオルを数枚上からかけて空気を遮断するとより良い。

それから落ち着いて火を切る(まあ、気が動顛しているだろうから先に火を切ってしまうだろうが)。

タオルをかけても中ではまだ燃えているので、油の温度が下がり、少し落ち着いて完全に冷めて消火出来てからタオルをそっと取る。

<もし鍋がステンレスに覆われた壁際でタオルがかけヅライ時・・・>

横に立って

かけるのは結構、難しい。

向こう側が空いてしまったりするとそこから火が走る(とにかく酸素があってはダメなんだ)。

だから自分は地震対策も含め、鍋を固定させる為にという理由と共に、最初からフライパンの方の取っ手を斜めにしている。
(前の前の店で、店長のその前の前の更にその又前のずっと前の人達から、取っ手が無い揚げ油鍋を使っていたのはその為か)

そうすると少しでもかけ易い。

少しだが・・・それに、これは実験出来ないから、発火時に上手くいくか?解らんが、少しでもリスクを減らしておきたい。

想定出来るリスクは本当のリスクでは無いが、出来る限りの手は尽くしておきたい、「安全はやり過ぎぐらいが丁度良い」という気もするし、「人事を尽くして天命を待つ!!」というか!!)

<ONE-POINT>

・最初からタオルが入る鍋と壁の隙間を少し空けておくと良いだろう。

・このタオルを菜箸にかける動作が、難しい(早くやろうと焦ってしまう)。

・中央に隙間が出来ていると、そこからも火が立ってくるので、中央もきちんと密閉するか、もう1枚中央に上からかけるかが必要。

調べると、他にもコツや、洗剤を水鉄砲の様にかけるとか(←本当か?)様々な方法があるらしいが
(水をかけるのは=蒸発して燃え上がるから=絶対にダメ
先ずは、空気を遮断する事が基本的な所だろうと思われる。

 今回、時間を取って、キチンとタオルを濡らし、シャドウ・ボクシングの様に何度も反復してみたが・・・(水道でタオルを濡らす所から反復練習をすれば良かったかな、腰を入れて練習しないと何も覚えないし)、
練習をしていても、イザという時に動けるか?どうかだ。
だから準備が必要なのかも
それでも知らないよりは知っていた方が良い。
無知は悪い事では無いが、凄く怖い事なんだ(時に生命に関わるから)。

こうやって事前に濡れたタオルを用意しておくと、

凄く気持がラク。

焦ると必ず、事故とミスに繋がるから。




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