今日の料理(こだわりがないのがこだわり)

フードリテラシーに沿いつつも、なるべく夢のある料理や飲食をジャンル・国境・時代・時間をボーダレスに越えて書いています。

大分の「りゅうきゅう」と愛媛の「ひゅうがめし」

2016年10月16日 | 今日の料理
刺身用の赤尾アジが安かったのでサク取りして、アラは何かに使えるかな?とダシを取ったのだけれど、

(ダシはちゃんと濾すよ♪、翌日使わなければきちんと火だけ入れること)切った刺身が余ってしまったので、

初日は、愛媛県の「ひゅうがめし」(材料が無いので「もどき」だが)を作ろうと、うちでは(入れると全てがみりんみりんしてしまうので)めったに使わない「みりん大1」と、「醤油」を同量で割って、30分ぐらい身を漬け、

そこに溶いた卵とネギ(本来なら小ネギだがなかった)を入れ、少し置いてから、熱いご飯にかけ、好みで刻み海苔とゴマをふる漁師飯にした。

なるほど、かなりまろやかな味になる。
最初タレが多くて塩辛いかな~と、不安になって少し捨ててしまったけれど、その必要は無かった。
あと、調べたところ、愛媛では名産の蜜柑の皮を入れるらしいが、まだ少し高い時期だったので(急だったし)、入れなかったが、食べていて、蜜柑の皮を入れる意味が解った気がした。

又、醤油3:酒1.5:みりん1.5:砂糖少々のレシピも本格的だったが、酒がなかったので(普段家では飲まないし、醸造酒より蒸留酒が後がスッキリしているの好きだし)、砂糖を入れない分、醤油とみりんだけのレシピにした。

刺身を鯛にすると鯛メシになる。

もっと材料を揃えて、もう少し研究の余地があるな。

 翌日は、大分県のソウルフード「りゅうきゅう」を作ってみた。
これも醤油とみりんを同量なのだけれど(同じく酒がなかったので)、流石に、こっちはもう少し材料をそろえようと、大葉を買ってきた。
ミョウガも足すと美味しいらしいが、ちょっと高かったので、ま、いっかなーって。
(家によってはタマネギやワサビを入れる家もあるらしいし、絶対こうと、決まってはいないらしい=それだけにセンスが難しいよね?)

こちらは、おろした生姜をタレに加える事がどうやら基本のようで、しかも最初から大葉やネギ(こちらも本来小ネギなのだが昨日刻んだのが余っていたしワザワザ買うのもなんだから)、すりゴマ(or炒りゴマ)他etc・・・を一気に混ぜてしまう

漬けなくてもよさそうだが、一応、少し漬ける。そして「りゅうきゅう」の完成。う、美味しいじゃないか!!、大葉や薬味・ゴマ(←ゴマがコクを出す)を沢山入れた方が美味しい

さらに、これをご飯の上に乗せると、「あつめし」又は「りゅうきゅう丼」・「ひゅうが丼」となる。
(「りゅうきゅう」は単体でも食べるものらしいので、ご飯に乗せると丼になる。)

ソウルフードと言われる意味が解った。尋常ではないな。


大分と愛媛、調理法も、「ひゅうが丼」と「ひゅうが飯」などの名称は不思議な一致だ。
因みに、「ひゅうが丼」と名称を変えると主にマグロが使われることが多く、これらの料理に使われる刺身は、ブリ・サバ・カツオ・アジなどが多い。
(愛媛の「ひゅうが飯」はアジが多いようだがイワシや、やはりマグロやカツオなども使われるらしい)


後日、「りゅうきゅう」を作る時に、背側のサク1キレが少なかったので、骨をコソイで余っていた中オチも入れてみた。うすい↓

中オチを入れる時は、中オチが漬かり過ぎて味が濃くなり、身の方は薄くなるので、タレの量を増やすか?時間を気持ち3分ほど少し長めに取るか?メインの身の漬かり具合の味を見るのもコツかも。
郷土料理は奥が深くなってくる。



コメント
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