道具が無いので、仕事ができない。大工が金槌や鉋を持っていないのと同じで、押出屋が押出ラインを持っていなければ、仕事をしたくても出来ない。と言うことで、日本にいても仕方が無いので、インドネシアへ行く、今度は道具ができるまで日本へは戻らない。弘法に書く物を持たせずに、さあ、何でもいいから書いてくださいと、言われても、弘法様でも途方に暮れるでしょう。 会社は明日から夏休み、15日までだそうです。しかし、休日だからといっても休めない人もいる。三平ではないが、モー、大変なんですから。サラリーマンは気楽な稼業ときたもんだ。と言うわけにいかないのが昨今です。私はサラリーマンだと思ってはいないが、サラリーマンに気を使う必要があるので、サラリーマンの立場にたって、物事を考えなければならない。と言うことで、インドネシアへ出発する前、日本の休み中に二回ゴルフに付き合わなければならない。 今まで日本のどこかの会社が作ってそれを輸入している会社が、現地調達をしたいと言うインドネシアで受注する製品のほとんどが、サンプルを貰うと、図面通りにできていない。サンプルと図面と違うがどちらに合わせますか、と聞くと図面通りに作らないと本社の承認を得られないと言う。サンプルは日本で承認を取っているのでしょう?と聞くと、曖昧な返事で、ともかく図面優先だと言う。その通りの製品を作って、本社のOKを貰う。ところが、現地の組み立て工場に納めると、こんな製品寸法が出鱈目で、組み込めないとクレームが付く。そういう例は何度もある。相手は名の通った大企業です。 結局、組み込む相手のサンプルをもらって、それに、合うように製品を作りなおす。すると、日本からのサンプルの形状とほとんど同じなる。 日本の押出成形屋が図面通りにできなくて、組み込む側を押出製品に合わせたのか、組み込む側の設計変更があって、それに合わせて押出品を作ってが、製品図面を変更していなかった。かの、どちらかなのだが、どちらにしても、製品の受け入れ検査はどうしてやっていたのでしょうか。図面通りにできていない方がOKになるのですから、面白い。ISO9000なんとかをしっかり取っている会社同士の取引です。 最近また同じような問題が発生したとか、名の通った某車のシート屋さんだとか、車のシート屋さんは以前にも同じような問題があった。ご用心。布の厚さが変わるので、押出品は現物物合わせになるが、図面は変更しないのが社風らしい。
ジャワ島東部のブロモ、火山です。外輪山から下を見ると、駐車場から階段の下まで馬を使う、そこから一直線の階段を上る。インドネシアの山上りの階段は一直線がほとんどです。
サンプル 図面 どっち?