最近読んだ本

2005-09-19 17:56:54 | books
『対称性人類学』(中沢新一・講談社選書メチエ)
『心は転がる石のように』(四方田犬彦・ランダムハウス講談社)

『対称性人類学』はカイエ・ソバージュの5巻目で、今年の小林秀雄賞受賞。
すごく面白かったけど難しかった。やっぱり1巻から読まないとだめかな。この一冊だけでは「対称性」という概念がどれだけ理解できたか、全く自信がない。もっとも、本当に「対称性」というネーミングでいいんだろうか、という疑問もある。だって、「対称性」って非常に整った完結したもののイメージが強くないですか? むしろ逆のことを言っているんですよねー。うーん。
後半の経済学とのからみで数学的な概念が出てくるあたり、わたしのような文系人間は退屈するところなんだろうけれど、天使の概念が出てきたりしてちっとも退屈しないあたりとか、やっぱ中沢マジックという感じですね~。いやはや。

『心は転がる石のように』のほうは、短いコラムというかエッセイのようなものをまとめたもので、前半はウェブマガジン「ポプラビーチ」に掲載されたものだから、ほとんどが読んだ記憶がある。四方田さんって、本当に世界のあちこちに行っていて、そのどこでも生活者の視点で見ているというのがすごいと思う。エジプトのロゼッタにしてもイスラエルのテルアヴィヴにしても、わたしなんかはたぶん一生行く機会がないかもしれない。そんなところに軽々と行ってしまえるだけでも尊敬。
「ポプラビーチ」でも読んで感動した文章だったけど「香港、加油!」という文章はとても印象的だった。「加油」って、中国語で「がんばれ」って意味なんですって。
今中国でがんばっている羽澄に言ってやりたいなあ、はずみ、加油!!


そんなこんなで、やっとのんびりできる休日。
本当にゆっくりと眠った。何回か起きたけど、からだが固まらないよう気をつけながら、8時間くらいは寝れたと思う。
部屋の片付けをしたり、締切の迫っている五首選をして送ったり、たまっているビデオを見たり、だらだらとしていたら25日の「首都の会」の会場予約の確認の電話が。ああもうすぐなんだー。

今週は二日くらい会社に行って、しばらくはまた家居の日々です。
やることどっさりありますけどね。


昨日書いた「春の雪」の清顕のキャスティングですけどね、大坂俊介というのはどうかなあ。
大坂くんって、元ジャニーズJr.で、例の飲酒喫煙事件で辞めて(辞めさせられて)しまった子ですが、とてもきれいな子だったの。ちょっと影もあって。
ま、今の彼がどんなになっているか知らないからあれですが。
清顕ができるジャニーズの子はいないかとずっと考えていたのだけど、どちらかというとジャニーズの子ってあんまり育ちの良さ(いわゆる良家の坊っちゃん)ていう感じがしないんだなあ。
そういう庶民的なところもジャニーズの魅力だったりするんだろうけど。
(あ、でも、実際に見るとすごくきれいだったりするのよ。テレビではぼんやり見える子でも、もうぜんぜんオーラが違うんだから!)

と、暇なことも考えてみたり。てへ。