先日、『パリで見出されたピアニスト』のルドヴィック・ベルナール監督と主演の若手俳優ジュール・ベンシェトリくんの取材通訳をさせていただいた関係で、
今までほぼほぼ無視していたロシアの作曲家ラフマニノフの名曲に目覚めました。
これまでほぼ無視。名前がかっこよすぎる。ラフマニノフ。
皆がいいと言うから、なおさらずっと喰わず嫌い。
フィギュアスケートの浅田真央ちゃんが優美な滑りを見せていた時も、「ラフマニノフのピアノ協奏曲第二番って、なんか、暗くて辛気くさい音楽やなあ。これではノリノリにはなれへんなあ」と、音楽としてはあまり良い印象を持っていなかった。
でも、『パリに見出されたピアニスト』のラスト、交響楽団とのピアノの演奏シーンに感動(ストーリー的にもドラマチック)。
さっそく、ピアノ協奏曲第二番の CDを手に入れようと、パリの友人におすすめのピアニストを聞いたところ、出て来た名前が60年代初頭のピアニスト、バイロン・ジャニス。
(=この友人が若かった頃の話ですよ)。
でも、同じCDを買うなら、録音のいいものを欲しいじゃないですか。
このバイロンさんは早くに演奏活動をやめているので、新しいアルバムがない。
それで、クラシック好きのベルナール監督に、おすすめピアニストをおたずねしたところ、カティアの名前があがり、「演奏はダイナミックですか? この曲に限っては、ゆるいのはものたりないんですけど」と念押しして、
「間違いない!」とのことで、KHATIA BUNIATISHVILI のピアノで、第二番と第三番の入ったCDをiTunesで購入。
でも、たしか主演のジュールくんは、ビジュアル的にはヴァレンティナの演奏にインスパイアされたと言ってたな、と思って、YouTubeで調べてみると、この女性ピアニストも圧倒的、豪快!
あらまあ、カティアもいいけど、ヴァレンティナもいいわね〜〜〜。
という移り気な気分でリサーチしたところ、ヴァレンティナではピアノ協奏曲の1から4番まで全部入ってるCDを発見。
というわけで、Valentina LisitsaのCDはモノとして手にいれました。
それにしても、昨今の女性ピアニストはみなさんセクシーにして美形!
びっくりします。ジャケットも、ビジュアルをきちんとアピールしていらっしゃるので感心します。女優さん?モデルさん?って風情。
というわけで、喰わず嫌いだったラフマニノフが、今夏のテーマ曲。
映画は9月27日に公開です。パリの風景とクラシック音楽を堪能できます。
ぜひ。