Box of Days

~日々の雑念をつらつらと綴るもの也~ by MIYAI

夢の中へ

2004年04月16日 | old diary
 The Whoのチケットを押さえて、ほっと一息。やることもないままにふらりと出かけてみると、外はすっかり春になっていた。ベンチでうとうとしそうになるのをどうにかこらえ、読みかけの本を読了。家に帰ってからはまた別の本を読み出すが、なんとなく疲れを感じて、思いの他早い時間に寝てしまった。

 だから今日は早起きだ。この日記をとっとと書き終えて、本のつづきを読もう。おー。

 たまに夢を見る。たいていの場合はどうでもいい夢で、現実と夢の境目もはっきりとしない。起きてから数時間はぼんやりと頭の片隅に残り、音も立てずにそっと消えていく。でも、昨晩見た夢はちっとも現実的じゃないから、少しは記憶に残るかもしれない。

 夢の中で僕は中学生だ。春休みが終わって、新学年になり、新しいクラスも決まった。担任は若い女の先生で、スラリとした美人である。みんな先生にかまってほしくてわざと騒ぐから、教室はなかなか静かにならない。ようやくして落ち着いたところで、「春休みはどう過ごしましたか?」と先生が僕らに訊ねた。学級委員長をしている柳沢くんが「僕は軽井沢の別荘に行ってました」と真っ先に答えた。先生はにっこり笑うと「素敵な所よね。先生も大好き」と言った。先生は本当に軽井沢が好きみたいだった。そこで柳沢くんは「僕も大好きなんです」と答えてしまった。すぐに柳沢くんはまずいこと言ったという顔をしたが、もう遅かった。カルイザワ。中学生にはまったく面白味のない場所である。僕らは(おそらく軽い嫉妬もあったと思う)彼を嘘つきだと決めつけた。こいつは嘘をついている。カルイザワを大好きだなんて、よくも平気で言えるな。卑怯者め。だからこの日から、彼の名前は「カルイザワくん」になった。そこにはたっぷりと悪意が込められていたが、まぁ当然の酬いだろう。しかし、ここでちょっと問題になったことがあって、実はこのクラスには本物の軽井沢くんがいたのである。これではややこしいことになりかねない。僕らは放課後に頭をつきあわした結果、軽井沢くんを呼んで「よし、今日からはお前がヤナギサワだ」と伝えた。こうして柳沢くんがカルイザワくんになり、軽井沢くんがヤナギサワくんになった。一件落着。あーよかった。そう思ったところで目が覚めたのである。

 はい、どうでもいいですね。ちょっとまとめて小説なんて読んだから、こんな作り物のような夢を見たんだと思う。