Box of Days

~日々の雑念をつらつらと綴るもの也~ by MIYAI

ジャンクなこと

2005年09月30日 | old diary
 秋刀魚と書いてサンマ、太刀魚と書いてタチウオと読む。どういうわけか、僕の中ではよくこの2つが混同する。昨日も「秋刀魚の美味しい季節になりました」というメールをもらって、これがタチウオの話ではなく、サンマの話であると気づくのに2秒ほどかかった。以前にも、お店で「秋刀魚の塩焼き」というメニューを見て、即座に「タチウオの塩焼きちょうだい」と言ってしまったこともある。

 これからの季節、なんとかなおしたいクセのひとつです。魚好きとしては特に。

 まったく、どうしてこんなことになってしまったのか?きっとそれなりのきっかけなり理由があったはずである。でなきゃ、こんなに混同したりしないよ。きっと僕は影響を受けやすい素直な性格なのだろう。えーそうなのだろう。間違いない。

 12月発売予定のとある女性アーティストがいて、僕が彼女の写真を見ていたら、横から「なんかニューハーフみたいだよね」と同じ職場の人が言ってきた。確かに大柄そうだし、顔つきもどことなくごっつい。五反田あたりを歩いてそうに見えなくもない。うー、これから彼女を売り出そうというときに、こういう指摘は非常に困る。もうニューハーフにしか見えなくなっちゃったじゃないか。困ったなぁ。

 前々回のワールド・カップでのこと。この大会ではフランスが優勝したんだけど、とある先輩から「試合前にブラン(という選手)が、おまじないとかいってキーパーのハゲ頭にキスするじゃないか。あれが気持ち悪くて気持ち悪くて…」と聞かされ、それ以来、僕まで気持ち悪くなってしまった。そんなチームが優勝、つまりもっともたくさんの試合をしたわけでしょ。もう試合のたんびにアレを見せつけられたこともあってか、今でもこのときのW杯を思い出すとなんとなく気分がすっきりしない。不幸だ…。この先輩は他にも「ブラジル代表が手をつないで入場してくるのもかっこ悪い」とか、いろいろ言ってくる。おかげで、ブラジル代表の好感度も2ランクくらい下がってしまった。まぁ、僕はアルゼンチンとイングランドが好きなので、フランスやブラジルは別にどうでもいいんだけど。

 ほらね、素直な性格でしょ。なんでも受け入れちゃうんだよ。きっと秋刀魚をタチウオと読んでしまうのだって、なんらかの理由があったはずだよ。

 結論:くだらないことほど後をひく。

 えっと、そういうことってありませんか?

Friends of Cheese

2005年09月29日 | old diary
 気持ち良く晴れた朝。ちょっとポールを休憩して、ストリング・チーズ・インシデントのライヴ盤をかけている。今日みたいな空にチーズの開放的な音はよく似合う。昨日は彼らのライヴを観に渋谷AXへ。今週末も朝霧Jamで観るんだけど、ライヴハウスだとどうなのかなと思って行ってきた。
 
 グレイトフル・デッドの精神を受け継ぐバンド。そのゆるいグルーヴと高度なインプロヴィゼーションは、チーズのジャム・バンド・シーンで占めるポジションの大きさがしっかりと伝わってくるものだった。演奏に熱が帯びて、音が高まってくると、会場中の気みたいなものが一か所に集まって風船のように膨らんでいくのがわかる。それが限界点まで達し、弾けたとき、大きな歓声とともにたくさんの音符たちが拡散し、ものすごい勢いで会場中を飛び回る。まさに歓喜の瞬間だ。このピースフルなエクスタシーは、ジャム・バンドのライヴ特有のもので、ときに宇宙的とさえ感じる。

 チーズが奏でる音楽には、雄大な自然を思わせるところがある。しかし、それは立ちはだかるような厳しさではなく、より包括的な優しさだったりする。このバンドがここまで愛される理由はそこにあるのかもしれない。チーズのファンはよくフレンズ・オブ・チーズと称される。確かにそんな友好的な空気が、チーズのライヴにはあると思う。

 グレイトフル・デッドが築き上げた音楽との新しい関わり方。それは「自由」と「共有」の名のもとに、チーズのようなバンドに継承され、今も長い旅をつづけている。

 昨日のAXは当たり前のようにいっぱいだった。1,500人のフレンズ・オブ・チーズ達…。

損得でものを考えるなかれ

2005年09月28日 | old diary
 税金を払え!という催促状が届く。軽自動車税。1,000円也。つい忘れちゃうんだよな。えーえー、払いますとも。別に1,000円を踏み倒す気などさらさらない。ただつい忘れちゃうのだ。その辺を、こう、わかっていただきたい。

 税金のことはともかくとして、あまり金かねカネというのは好きじゃない。というか、なんでも損得勘定でものを考えるのはどうかと思う。

 例えば…。僕が友人から聞いた話。もう10年以上前のこと、僕の友人はそのまた友人たちと(僕も知ってる面々)、戸塚にある飲み屋へ出かけた。席につき、飲み物を頼み、乾杯。つまみをあれこれと注文する。ここまでは問題なし。問題はおばちゃんが肉じゃがを運んできたときに起こった。テーブルに肉じゃがが置かれるやいなや、ひとりの奴がすかさずジャガイモの数をかぞえだしたのだ。それを見たおばちゃんが「ちゃんと人数分入ってるわよー」と一言。

 「俺、すげぇ恥ずかしかったですよ」とは友人の弁。「あの飲み屋、肉じゃがのジャガイモの数がいつも決まってるわけじゃないでしょ。でも、おばちゃんは俺たちが4人だからって、黙って4個入れてくれてるわけじゃないですか。これって粋なことだと思うんですよね。なのに、あの馬鹿ときたら…。あいつのせいで、おばちゃんの粋が台無しですよ」。

 まったくその通りである。思えば、あいつはなにかにつけて、そういう奴だった。例え間違って誰かがジャガイモを2個食ったって、それはそれでいいじゃないか。また注文すればいいだろ。そんな細かい計算しないでさ、「あれ?お前、 ジャガイモ食った?ごめんごめん。2個も食いそうになっちゃった」とかさ。「いいよ。食えよ。また注文すればいいじゃん」みたいなさ。どうしてもっとおおらかになれないものか?

 これとは真逆の話になるんだけど。友達の女の子から(大変珍しく)恋の相談などを受けていたときのこと。あまりに傍若無人な彼氏の振る舞いに、他人事ながら腹がたった僕は、「また同じことしたら、もうやってあげないよ(なにをやるのかは忘れた)って言えばいいよ。きっと困ると思うぞ」と僕が言うと、「あたし、そういう条件みたいなことは絶対言わないの」と彼女は言ってみせた。

 いい女だなって思ったよ。くだらないことを言った自分が恥ずかしかった。彼女がどうかいい相手に恵まれて、幸せに暮らしていることを願っている。
 
 それでは、税金を払ってきます。遅くなってごめんなさい。

嫌いなわけじゃないけれど

2005年09月27日 | old diary
 こんばんは。昨日から長そでを着ているMIYAIです。と、けっこう礼儀正しく?スタートしてみたりする。名のっちゃったりしてさ。ここには僕しか書かないのにね。

 ずっと『Chaos and Creation in the Backyard』を聴いている。朝起きて聴いて、帰ってきてから聴いて…と、そんな感じ。そろそろ感想を書こうと思っているのだけど、書くと聴けなくなっちゃうでしょ。だから、まだ書いていない‥と、そんなとこ。

 でも、ちょっとだけ話そうかなと。ただ、褒め出すと止まらなくなっちゃうので、ネガティブにスタートしてみる。

 クエスチョン:アルバム中、一番苦手な曲はなんでしょうか?

 答え:“A Certain Softness”

 理由は、ラテンっぽいから。どうも僕はラテンというか、メロウ・エスニック調の曲があまり得意ではなかったりする。なんかさ、そういう曲の多くってさ、「いこくじょーちょー」というか、雰囲気がムンムンしてるというか…。まぁ、この曲はそこまでひどくはないのだけど。でも、同じ理由で『Flowers in the Dirt』では“We Got Married”が一番苦手。イントロのスパニッシュ・ギターのカッティングでつい半歩ひいてしまう。この曲の場合、さらに分が悪いというか、僕はタイトルに「結婚」って入ってると、これまたどういうわけか引いてしまうのだな。なんでかな?気恥ずかしいからかな?だからというか、『The River』ではやっぱり“I Wanna Marry You”が一番苦手だったりする。この曲がシングルになっていると知ったときは、ほとほと首をかしげたものだった。

 ガキの頃からずっとそうなので、この傾向はけっこう根深い。まぁ、それで困ったことは一度もないけど。

 でもね、ほんとはどれも好きなのですよ。ポールとスプリングスティーンが書いた曲は。“A Certain Softness”も“We Got Married”も“I Wanna Marry You”も。いや、ほんとに。嘘じゃないよ。多分、きっと、おそらく、ぷらばぶりー、あんど、ぱーはっぷす…。

星降る夜に

2005年09月26日 | old diary
 僕と一緒に腰をかけて
 紅茶を一杯いかがですか?
 とても洒落た感じで
 とても僕らしく
 晴れた日の朝はいつだって

 ポールの新作『Chaos and Creation in the Backyard』を昨日聴いた。で、今朝も聴いている。詳しい感想はまた後日。

 飲み食いしてたら終わった感のある3連休。ベッドから出ると軽い疲れを感じた。「やれやれ…」と、野菜ジュースとマルチビタミンを飲んでみた。効果ないと思うけど。

 昨日はイベントが2つ。ひとつは、ときどき行くロック・バーの5周年ライヴ。台風の影響で出演予定のミュージシャンが来れるかどうか危ぶまれたが(当日まで新島にいたので)、どうにか回避でき、イベントは大盛況のうちに終わった。もうひとつは、たまに行くアナログ・レコード・バー。そこがやっていたラジオ番組が終わるということで、地元仲間が集まっての打ち上げ。こちらも店内はいっぱいでなごやかな雰囲気。知り合いに挨拶し、乾杯をする。

 僕は江ノ島から自転車を30分こいで行ったんだけど、Tシャツと短パンだともう十分に肌寒かった。秋になっちゃったんだなぁとちと淋しくなった。行きも帰りも海辺のサイクリング・ロードを走る。台風が雲を全部連れてっちゃったのか、星がきれいな夜だった。

 で、今はポールの新作を聴いていると。つまりは、そういうわけ。

 夕飯の時間が近づくと
 いつものように教会の鐘が鳴る
 ばあやが小さなケーキを焼いてくれる
 日曜日の朝にはね

引越そうと思うのです

2005年09月25日 | old diary
 昨日は最近引越しをした妹夫婦の家にお呼ばれ。雨のなか出かけてみた。駅までは義弟が車で迎えにきてくれた。どうでもいい会話をしつつ5分ほど走ったあたりで、「着きました」と彼が言うわけです。んで、立派なマンションを指差しているわけですよ。

 MIYAI:「ここ?」
 義弟:「ここです(きっぱり)」

 お前ら、いつからそんな立派になったんだ?

 僕はてっきり「その辺のアパートでっかい版」と思い込んでいたよ。すまんすまん。「あ、聞きました?お兄ちゃんが土地買ったんだって」と義弟。お兄ちゃんとは僕の実兄のこと。なんでもそこに家を建てるのだそうだ。夢の新築一戸建て。

 ドウスリャソンナモンガカエルノデスカ????

 「いや、俺もそろそろ引越そうと思ってるんだけどね…」と、とりあえずつぶやいておく。

 ドアを開けると甥っ子(1歳)が「わーーーー」と駆け寄ってきた。よしよしと抱き上げて、きれいなマンションの廊下を歩いていく。すると…。

 部屋の中に小さな家が建っていた。

 「あ、それ悠希(甥っ子の名前)のお家なの」と妹。

 お、お前まで家を持ってるのか!!!

 ダンボールでできた小さな家の横には車まで停まってたりする。甥っ子は自分の家の中へ入っていくと、窓から顔を出してにっこりと笑った。とてもかわいい。

 この日は妹の手料理とビールと日本酒とワインをいただいて、親父とお袋の車にて深夜の江ノ島へ帰宅。ドアを開けると、せまいスペースに「でん!」と置かれた自転車が、いつものように僕の行く手を遮っていた。

 もうちょっと広い部屋に引越そうと改めて思った。

Happy Birthday , Bruce !

2005年09月24日 | old diary
 やっとポールの新作が届いた。でも、ゆっくりじっくり聴きたいから、まだ封を開けただけの状態。これから出かける用事があるし、きっと帰りは遅くなるだろうから、僕がポールの新しい歌を聴くのは、台風が関東地方に一番接近するであろう明日の午前中ということになる…と思う。

 まぁ、いい。もう手元にあるからね。焦ることはない。落ち着いたもんだよ。こういうのを大人の余裕って言うんだろうな。

 時差を考えると、昨日から今日にかけてが、我等がブルース・スプリングスティーンの誕生日。56歳になりました。心からおめでとうございます。思えば、僕がスプリングスティーンを聴きはじめた頃、彼は34歳だった。つまり、今の僕よりひとつ年下だった。

 なんかすごくねー?

 …と誰もいない空に向かってつぶやいてしまうよ。

 昨日は、友達がつくばで結婚式をあげた。僕は友達の車でつくばに行った。帰りの高速で、僕らはスプリングスティーンを聴いた。“Rosalita”が流れてきたとき、僕は一緒だった友達に、「これはさ、こんな歌なんだよ」と、ちょっとだけ歌詞の内容を話した。「主人公はロック・バンドをやってて、だからロージーのパパもママも主人公のことが嫌いなんだよ。そんなもんだからロージーも不安で、そのことを悲しく思ってると。でもね…」。

  今お前は悲しんでる
  ママは怒ってるし、
  パパは俺を文無しだという
  でも、言ってやれよ
  今が娘を玉の輿にのせる最後のチャンスなんだぞって 
  なぜって、ロージー、
  レコード会社が、
  俺に、
  契約金を、
  がっぽり払ってくれたんだぜー!

  だからロージー、もう少し軽やかに跳んでよ
  セニョリータ、俺の情熱の横にすわってくれよ
  お前の恋人になりたいんだ、嘘じゃないぜ
  ロザリータ、お前こそ俺の求める女なんだ

 明るくて、ふざけてて、でもすごく真面目で…。僕は“Rosalita”を、最高のロックン・ロールだと思っている。

 Happy Birthday , Bruce !

LoveとLiveは打ち間違い

2005年09月22日 | old diary
 涼しい朝に聴くトラボルタズの『Endless Summer』なり。オランダのサーフ・パンク・バンドになるのかな?僕が持ってるCDは2in1で『Travolta's Party!』というアコースティック・アルバムもカップリングされているのだけど、これはジャケから内容までまるごとビーチ・ボーイズの『Beach Boys' Party!』を意識して作ってある。なかなか楽しいバンドだったりする。

 それでもなんだか切ない…秋の入口に聴くサーフ・パンク。

 僕はこの日記を普段、仕事に出かける前の朝に書いている。時間があまりないから、ぱぱっと書いて、あまり読み返すこともせずにアップしてしまうことが多い。それもあってか、誤字脱字は日常茶飯事。たまに見つけてはこっそりと直している。

 よく間違えるパターンというのがあって、一番多いのが「を」を「の」と打ってしまうこと。「彼女に僕のレコードのあげた」とか。なんだか間抜けである。キーボードの文字配列を思えば、どうしてこうも頻繁に打ち間違えるのか理解に苦しむ。あと、「ら」の後に意味もなく「い」を打ち込んでしまう確率も高い。例えば、「ジョン・ラヴズ・ユウ」と打ったつもりが「ジョン・ライヴズ・ユウ」なっていたり。「オール・ユウ・ニード・イズ・ライヴ」とか。

 許せる間違いというのもあって、例えば「も」と「の」の打ち間違いなんてのは「あー、これは誰もがやってしまうことですね。僕だけじゃないですね」と逆に微笑ましかったりもする(わけねーか)。

 たまに「よく毎日書くことあるね」と言われたりするけど、毎日だから書けるのだよ(抜けることもあるけど)。これが5日おきとかだと習慣性もなくなるし、ちょっとは意味のあることを書こうとしちゃうかもしれないでしょ。それだときっとつづかないと思う。毎日だから、こんな無意味な内容でも涼しい顔してられる。ちょうど新聞の漫画がいつも面白いわけじゃないのと同じように。

 …なんか言いわけしてるみたいだな。まぁ、いいや。

髭剃りの後にドノヴァンを聴いた朝

2005年09月21日 | old diary
 今日、ポールの新作『Chaos and Creation in the Back Yard』のDVD付スペシャル・エディションが、ようやっと店頭に並ぶ。でも、僕はamazon.に注文をしてしまったので、今日聴くことができない。うー、失敗したなぁ。明日には届くかなぁ。

 9月も下旬なんで当たり前だけど、涼しくなってきている。日中はまだ暑いけど、吹く風は乾いてるし、朝夕は少しひんやりしたりもする。雨が降るとけっこうひんやりしたりする。それでも陽射しはまだ強く、晴れた日に海でごろごろすればしっかりと黒くなるのである。

 というわけで、夏を惜しむような気分で、僕は黒くなってみた。まぁ、そこそこだけど。

 日焼けすると、ひりひりしたり嫌なこともあるけれど、楽しいこともある。例えば、髭剃り。シェービング・クリームの白が映えるから、剃る気満々になったりするのだ。映画『A Hard Days Night』のジョージみたく、鏡の前で誰かに髭剃り講習をしたくなったり、“Say Say Say”の ビデオでのポールみたく、マイケル・ジャクソンの顔にクリームをぺっとつけてやりたくなる。

 天気予報によれば、しばらくは曇り空がつづくというので、これからは日焼けもままならないだろう。でも、いい歳してあんまり真っ黒だと頭悪そうなので、これくらいでいいのかもしれない。

 今朝はドノヴァンを聴いている。これまでほとんど通り過ぎてきた人なんだけど、いや、いいですね。こういう愁いにかつての日本人は弱かったんだろうな。最近の日本人はどうか知らないけど。僕は「かつて」と「最近」の間くらいにいるので、どっちの気持ちもなんとなくわかる。今はこうした愁いに心をひたすことが難しい。気づくことさえも…。それでもドノヴァンの歌は、今も変わることなく美しいと思う。今度、レコードをさがしてみよう。

 ドノヴァンを聴きながら、この1年くらいの自分の気持ちについて考えてみた。変わっていくことと、今も変わらないことと。