Box of Days

~日々の雑念をつらつらと綴るもの也~ by MIYAI

Tomorrow

2005年12月03日 | old diary
 リンゴ→ポール→ジョージ→ジョン→ブルースとつづけて変えていったトップ・ページの写真。で、今日はツアー・ファイナルを迎えた今のポールを。僕なりのカウント・ダウンのつもりでした。

 明日、Good Rockin' Tonightを閉鎖いたします。ネットの知識などゼロに等しかった僕が作ったそれはそれは拙いサイトでしたが、ビートルズやブルース・スプリングスティーンを愛するたくさんの人達に支えられて、今日まで楽しくやってこれました。

 ネットという広く大きな世界をよたよたと歩いていたような、そんな2年8ヶ月でした。きっと、いろんな事情が変わったのだと思うのです。徐々に。少しづつ。でも確実に。スタートしたのも自然発生的だったけど、こうして終わるのもまた自然なことのように思えます。

 カウンタの数字にどのような意味があるのかはわかりませんが、数字の分だけ、誰かがここを訪れてくれたのだと思うと、心に温かいものが広がります。最初に閉鎖のお知らせをしてからいただいたメールやBBSへの書き込みも、とても嬉しかったです。なんていうか、こんなサイトでもやっててよかったなぁと思えました。

 HPは今日で終わりですが、この日記は場所を移してもうしばらくつづけていこうと思っています。ビートルズとスプリングスティーンという大きな拠り所がなくなって、かなり不安定ですが、ひきつづきおつきあいいただけると幸いです。

 嫌なことなどひとつもありませんでした。すべてがいい想い出です。どうもありがとうございました。

 たくさんの感謝を込めて…。Good Rockin' Tonight!

ビールがもらえるかもしれません

2005年12月02日 | old diary
 昨日の日記で応援した甲斐もあって(関係ない)、ポールの『Chaos and Creation in the Backyard』が今週は74位から62位にランクアップしたとのこと。いいじゃないですかー。売上げもそろそろ100万枚にのるんじゃないかな?今さらチャートなんてというのもわかるけど、順位が上がるのは素直に嬉しい。ちなみにスプリングスティーンの『Born to Run』30周年記念エディションは73位へランクダウンとのこと。あらら…。

 昨日はリンゴの『Choose Love』を繰り返し聴いていた。充実した1枚だと改めて実感。リンゴの場合、僕は基本的に淋しげなセンチメンタル・ナンバーに好きなものが多いのだけど、昨日はバシバシとビートのきいた曲が心地良かった。リンゴのドラムには独特のタイム感があると思う。

 今日は千葉までお出かけ。最後に寄るお店でレコード・セールをやってるそうなので、ちょっと楽しみ。中古アナログ盤がすべて30%オフで、5,000円以上買うとその場でビールがもらえるのだとか。なんだかよくわからない企画だけど、ビールがもらえるのは大変いいことだと思う。

Though tonight she's made me sad...

2005年12月01日 | old diary
 今日から12月。さて、どうしたものか。

 一ヶ月くらい前に、ときに680円だったり780円だったりするカキフライ定食の話をここに書いたと思うのだけど、その根拠というか原因というか理由というか拠り所というかまぁそんな感じのものが、昨日ようやく明らかになった。このことに気づいたのは僕の同僚。彼曰く、「あれはね、ランチ・タイムだけ100円安いんですよ」。

 なーるほどねー。(感心しすぎ)

 どうやら14時までは680円で、それ以降は780円になるらしい。じゃ、やっぱり中身は同じだったんだ。あー780円のを食べに入らなくてよかったよ。と、僕は必要以上に感心し、なぜか安心したのだった。

 結論:疑問が解けるのはいいことである。

 昨日はわりとはやめに帰れたので、久しぶりにゆっくりすることができた。風呂につかりながら聴く『For Sale』。なんだかすごく穏やかな気持ちになれた。僕はビートルズのどのアルバムよりも『For Sale』をよく聴いてる気がする。“Every Little Thing”のサビと、“I Don't Want to Spoil the Party”のBメロ(っていうのかな?♪Though tonight she's made me sad, I still love her♪のとこ)は、いつも一緒に歌ってしまう。どんなときでもビートルズだけはすーっと僕の中に入ってきてくれる。そんな音楽をもてたのはほんとに幸せなことだと思う。

 今日でポールのツアーも終わり。さっきビルボードのチャートを調べたら、『Chaos and Creation in the Backyard』がランク・アップしてた。といっても、83位から74位にだけど、それでも同時期に出た60年代組の中でTOP100に残ってるのはポールだけだったし、健闘してる方なんだと思う。頑張れ、ポール!

 ちなみにスプリングスティーンの『Born to Run』30周年記念エディションは18位に初登場していた。

ニュートラル

2005年11月30日 | old diary
 「人生は大きな川のようなもの」とキース・リチャーズは言った。ただ流されるしかないときもあると。そうなのかもしれない。なにもできないときってあるし、どうしようもないこともある。やり過ごすしかない気持ちもある。なにも望まず、かといって諦めるというのでもなく、今はそのままにしておこう。あとは流れにまかせていよう。そうすれば、普通にしてられるし、きっとその方がいいと思うから。先のことは、今はなにも考えたくない。

 昨日で怒濤のライヴ月間も無事終了。ちょっとほっとしてる。で、今日もひきつづきジョージの日。久しぶりにはやく帰ってこれたらいいのだけど。

ジョージの日に想う

2005年11月29日 | old diary
 今日はジョージの日。あれから4年もたったなんて信じられないな。

 ほんとは1日ジョージのレコードを聴いていたいけど、なかなかそうもいかない。特に今夜はライヴがあるから、きっと帰りも遅くなると思う。だから、今朝はいつもより少しだけ早起きしてジョージを聴いている。会社でもジョージをかけて過ごそう。でも、あまりやり過ぎない程度に、できるだけジョージらしく。

 『Somewhere in England』が一番好きだというと、けっこう驚かれる。マニアな人からは「わかった、曲が差し替えられる前の方でしょ?」なんて言われたりもする。いや、差し替え前のと正規盤と、どっちがどうということではなくて、僕の中ではふたつ一緒で『Somewhere in England』なわけで。やっぱり“Sat Singing”がなくちゃ駄目だし、“All Those Years Ago”も必要だし…。だから、片方を聴くと自然ともう片方も聴きたくなる。で、割と時間がかかる。楽しい時間が過ぎていく。

 この1年くらいは、ジョージの歌に慰められることが多かった。と書くと湿っぽいんだけど、やりきれない気分のときに、よくジョージの歌を聴いた気がする。ジョージは僕の隣に座るようにして、悲しいときは一緒に悲しんでくれたし、嬉しいときは優しく微笑んでくれた。そんなジョージの歌だから、僕は素直に自分の気持ちを重ね合わせることができたし、安心できたのだと思う。

 いつか、できることなら、あなたにそんな安心感を感じてもらえるようになれたらいいなと思う。

心に小さな灯がともる

2005年11月28日 | old diary
 昨日のライヴもとてもいいものだった。演奏はアメリカ音楽への愛情に溢れていたし、それは客席も同じだった。お客さんもミュージシャンもみんなほんとに楽しそうで、音楽っていいなぁと思わせてくれる。そんな夜だったと思う。

 だから、僕はとても満足したし、これ以上のことを望んではいない。しかし、昨日のライヴと、例えば先日のレオン・ラッセルのライヴとの間に決定的な差があるとすれば、それは「レオンのライヴの後はレオンのレコードを聴きたくなるけど、昨日はそう思わなかった」ということになる。これはもうアーティスト・パワーの差としか言いようがない。

 昨日、僕はジャド・ニューカムとウォルター・トラガードの演奏を聴きながら、「アメリカ音楽っていいなぁ」としみじみ思った。しかし残念ながら、その気持ちがそのまま彼らへの興味には直結しない。ザ・バンドやドニー・フリッツの曲をカヴァーされれば、「わー、やっぱりいいなぁ。帰ったらザ・バンドを聴こう」と、こうなってしまう。ライヴには何度でも足を運びたくなるんだけど(実際、リピーターは多かった)、なぜか彼らのCDを買おうという気にはならない。ほんと申し訳ないんだけど。

 でも、彼らのようなミュージシャンがいるから、そして昨日のライヴに集まってくるようなお客さんがいるからこそ、アメリカ音楽は豊かでありつづけていられるのだと思う。ジャドもウォルターもけっして底辺のミュージシャンじゃない。でも、メジャーな存在になることはおそらく難しい。それでもきっと、彼らは一生音楽をつづけていくのだと思う。

 誰もが成功を求めて、野心をもって前にすすんでいくわけじゃない。ただ好きな音楽を演奏しているだけで幸せというミュージシャンもたくさんいる。その事実はいつも、僕の心に小さくも暖かな灯をともしてくれる。

 まぁ、彼らのCDを売ってる立場的には、これじゃいけないのかもしれないけど、僕としてはこれでいいし、これからも彼らのことを応援していきたいと改めて思った。

どうせ買うなら…

2005年11月27日 | old diary
 とある方から、その人の2005年ベストCDRなるものをいただいた。ポールやスプリングスティーンが入ってることににっこりしつつ、もうそんな季節になるのだなぁとおののく。

 サイトを閉鎖してもこの日記くらいはつづけようと、今ブログへの移行作業中なのだけど、そんなことしてると、前に書いたものがどうしても目に入るわけで。自分がどんな風にこの1年を過ごしてきたのかも、改めて確認することになる。中には今でも思わず目をつぶってしまう出来事もあって、なんでも楽しいというわけにはいかないけど、いっぱいいっぱいになりながらも大切にしてきた気持ちには、どこかほっとさせられるところがある。ほっとする要素なんてないはずなんだけどね。不思議だね。

 今日は夕方から横浜でライヴの仕事。もちろん僕が歌うわけではなく、CDの即売をするだけ。あまり売れないと思うけど。でも、ライヴが観れるので、まぁいいかなと。ビールでも飲みながらなんとなーく働くとしよう。

 それまでの時間、たまったレコードやCDを聴こうと思っている。とにかく聴くものが多すぎて、ひとつひとつと向き合ってる時間がないのは、あまりいいことじゃない。どうしても雑になるから。

 だいぶ前の日記にも書いたけど、僕は音楽雑誌をほとんど買わない。そうなった理由として、仕事でたくさんのCDを聴いているであろうライターさんの書く文章からは、伝わってくるものがあまりないと感じたのが大きい。彼らの多くは、その音楽を自分の中で消化する前に、思いつきで書いてるような気がした。そういう文章は得てして理屈っぽく、または幼稚なものが多かった。

 それってやっぱり雑になっているのだと思う。そりゃなんでも気合い入れて聴けばいいってわけじゃないけど、でもあんまり信用はできないかなぁと。

 アーティストのことを知りたければ、ファン・サイトを見てまわった方がずっと楽しい。先月、僕はクイーンのことを知りたくて、昔買った『レコード・コレクターズ』のクイーン特集をひっぱりだしたんだけど、あれはひどかった。うわべだけの文章がほとんどで、少しも愛情が感じられなかった。その点、ファンの人が作っているHPからは、クイーンが好きだという気持ちがひしひしと伝わってきた。どんなデータや知識よりもその方がずっと大切だと思うし、読んでいても面白い。

 ほらね、買う必要なくなっちゃった。それに中古レコ屋ヘ行けば、クイーンのアナログ盤が500円くらいで売ってるわけですよ。それなら音楽雑誌よりもレコード買いますって。ねぇ?

いろんな土曜日があるのです

2005年11月26日 | old diary
 のんびりとした土曜日。どこにも行かない土曜日。なんにもやらない土曜日。体を休めることに専念して、休日の本来の意義を今一度確認しよう。そうしよう。

 昨日は久しぶりに朝まで飲んだ。ジョージ・ナイトの後、僕の部屋でレコードを聴いて、ギターを弾いた。それから友達は、始発で自分の家へと帰って行った。僕は昼過ぎまで寝て、仕事つながりの友達からの携帯メールと、高校時代の友達からの電話をきっかけにすごすごと起きて、それからは…うーんと、なにしてたんだろ?気がつけば外は暗くなっていた。

 さっき、また別の友達から電話があった。今夜、地元である知り合い主催のライヴに行くのかというので、「今日はどこにも出かけない!」ときっぱり言うと、彼女は楽しそうに笑った。そして「あたしも微熱があるから行かないつもり」と言った。よし、仲間ができた。どこにも行かないことで生まれる連帯感もある(少し後ろめたかったもんで)。

 なんかどうでもいいこと書いてるな。まぁ、いいや。風呂にでもはいって、それからお寺の本でも読もう。

またレオン・ラッセルを観にいった夜のこと

2005年11月25日 | old diary
 レオン・ラッセルの東京2日目(=エレクトリック)を観てきた。1日目(=アコースティック&ピアノ・ソロ)よりも遥かに良かったと思う。でも、それは当然だったのかもしれない。

 昨日知ったのだけど、なんでもレオンは、アコースティックでの公演が組まれていることを知らなかったそうだ。知り合いのライターさんが言っていたのだけど、インタビューしたときそのことに触れると本人はとても驚いていたそうだ。他の雑誌のインタビューでも、「日によって違うスタイルのライヴを演ることからも、あなたの意欲が感じられる」と言われて、「残念ながら君が理解してることと違う。今はもうステージで木のピアノを弾くことはない」と答えている。実際、レオンが弾いていたキーボードの音は、あまり弾き語りに適していなかったと思う。それは1日目を観たときにも感じたことで、あくまでバンドで厚みのある音を出すために選ばれたものだと思った。

 だから、昨日がレオンの意図した本来のスタイルでの演奏だったことになる。とにかく音のインパクトが1日目とは比べものにならない。同じ曲でもその表情はまったく違っていた。MCを入れることもなく、次から次へと繰り出されるスワンプ・サウンドは強烈で、それは同時に、肥沃なアメリカ南部の音楽の豊かさを感じさせるものだった。サム・クックの“Let the Good Times Roll”、ストーンズの“Wild Horses”なども独自のアレンジで演奏された。“That Luky Old Sun”から“Song for You”へとつないだ感動的な弾き語りメドレーも、こうした演奏の中にあってこそ、より一層際立っていたように思う。

 昨日は、アンコールの前に会場の電気がつくことはなかったし、レオン達もすぐにまたステージに戻ってきた。そう考えると、1日目のアンコールはやっぱり予定外だったのかな?と思ったりもする(本編が終わった後すぐに電気がついた)。もしアコースティック&ピアノ・ソロの公演を勝手に組まれたことに、アンコールを拒否するくらいレオンが気分を損ねていたのだとしたら、そんな彼を再びステージへひっぱりだし、昨日よりも長いアンコールをやらせた1日目の観客は、なかなか立派だったと思う(僕もいたわけだけど)。

 というわけで、2日目の方が断然良かったけど、やっぱり両方観といてよかったなぁと思っているのです。

 さて、今夜は地元のバーでジョージ・ナイトがあるというので、行ってみるつもり。念のためにジョージのシングル盤をあれこれ持ってきてるんだけど、さて・・・。

素晴らしき『Devils & Dust』ツアー

2005年11月24日 | old diary
 スプリングスティーンのツアーも無事終了。観に行けなかったのは残念だけど、遠い日本から楽しませてもらいました。どうもありがとう&お疲れさま。いつか日本にも足をのばしてください。

 さて、昨日の日記にも書いた通り、僕は『Born to Run』30周年記念イベントに参加すべく昼過ぎに家を出て、乃木坂の会場へ向かうには向かった。そう、向かったのだが、電車が乃木坂駅に着いたところで参加ハガキを忘れたことに気づく。

 あらら…。やっちゃった。

 しばしホームにたたずんだ後、僕は反対側のホームにすべりこんできた電車に乗りこんだ。とりあえず会場に行ってみるとかしてもよかったんだけど、そんな気にならなかったのは、きっと来るときに電車の中で読んでいたお寺の本が面白かったからだと思う。はやくつづきが読みたくなってしまったのだね。だから、さほど悔しい気持ちにもならずに、僕は帰りの道中も熱心にお寺の本を読みふけり、江ノ島に着いてからは、近所のお寺を3つほどお参りしてから家に帰ったのだった。

 その夜、僕はとある方が送ってくれた『Devils & Dust』ツアーのブートCDRを聴いた。いくつかいただいた中から、ほんの10日ほど前に行われたアトランティック・シティでの公演を選んだ。今回のツアー音源を聴くのは初めてだったのだけど、凄かった。集中して一気に聴いた。そして、ほんとに感動した。「素晴らしいツアーだったんだなぁ」。そう思えて、なんだか嬉しくなった。1975年のスプリングスティーンはもちろん最高だけど、2005年のスプリングスティーンはもっと最高だった。

 もしまたツアーがあったら、次は必ず会いに行く。絶対。

 最後に訃報をふたつ。Springsteen Newsにも書いた通り、偉大なるグッド・ロッキン・ギター=リンク・レイが11月5日に亡くなった。享年76歳。スプリングスティーンはツアーを締めくくるラスト2daysのオープニングにグレッチのギターを抱えて彼の曲を演奏したという。そして、20日にはやはり偉大なるジャグ奏者=フリッツ・リッチモンドが癌でこの世を去った。昨年にジェフ・マルダーと一緒に来日したときのステージを観れたことを、心から感謝したい。フリッツ、あのときもらったサインは今も大切にしているよ。合掌。