Box of Days

~日々の雑念をつらつらと綴るもの也~ by MIYAI

2007年のジョージの日

2007年11月30日 | diary
 今日もひきつづきジョージの日(時差計算)。“Beware of Darkness”からスタート。つまり、『All Things Must Pass』の中盤を(3枚組のうちの2枚目という意味)。

 結局、昨日は予定よりも仕事をしてしまい、気がついたら夜の11時をまわろうとしていた。「おっと、いけねー。やっぱり今日は1杯くらい飲まなくちゃダメだよね」と、かばんにジョージのレコードを2枚入れて、自転車でいつものアナログ・バーへ。ワインを注文し、しばらくしてレコードをマスターに渡すと、「あ、そうか。今日だよね」と、それからは閉店までずっとジョージをかけてくれた。途中でビートリィな友達2人がやってきて、「おっ、どーもどーも。ジョージの日ですねー。今日はどこでなにしてたんですか?」と挨拶。そこからはディープなジョージ談義へ。アナログ・バーを出た後も、3人でラーメンをすすりつつ、ビールでしっかりジョージに乾杯。

 最終的に、マスターや友人達のおかげで、いいジョージの日になりましたとさ。どうもありがとう。

 そんなわけで、今日はちょっぴり寝坊。11時くらいに目が覚めて、カーテンを開けたら、空は曇っていた。なんとなくベッドの中でうだうだしつつ、星野道夫の本を少し読んだ。心と心がつながっていくような、そんな気持ちがした。

I'd Have You Anytime

2007年11月29日 | diary
 今年もジョージの日がやってきた。昨日はギターでジョージの歌をいくつか弾いた。今日もいくつか弾くと思う。日付けが変わってからジョージのレコードをかけて、今朝もかけて、今もかけてたりする。で、明日も、ジョージを弾いたり聴いたりするんだと思う。

 こんな風にして、たくさんの愛情と感謝を込めて、毎年この日はジョージのことを偲んでいる。僕だけじゃなくて、世界中でたくさんの人達が、ジョージを偲んでいる。ジョージの歌を聴いている。そんなジョージの日だったりする…のだと思う。

 さっき、オフィシャル・サイトにいってみたら、トップ・ページで“I'd Have You Anytime”が流れていた。

 僕をここに入れてくれないか 
 僕は、ずっと前からここにいるんだよ
 君の心の中に 僕を入れてくれないか

 ジョージの作るラヴ・ソングは、控えめなんだけど情熱的で、情熱的なんだけど控えめだ。この曲もそんな歌のひとつだったりする。この歌でのジョージは、とても深い声をしていると思う。

 先日、部屋の片づけをしていたとき、「GEORGE」とマジックで大きく書かれた布が出てきた。ジョージが亡くなったとき、僕はとても悲しくて、どうにも気持ちのもっていきどころがなくて、Tシャツを裂いて帯状の布にし、そこに大きくマジックで「GEORGE」と書いた。これはそのときのもので、数カ月間、僕の部屋に飾ってあった。

 あれから6年がたったわけでね。あのときは、こんな風に穏やかにジョージを偲べるようになるなんて、とても考えられなかったけど、それだけ時間がたったんだなぁと今は思うし、悲しい気持ちがずっとつづいていくなんて、あまりいいことじゃないから、これでいいのだと思う。ちょっぴり淋しいくらいが、きっと、ちょうどいい。

 君のことを教えてくれないか
 僕のことも知ってもらいたいな
 君のそばで成長していってもいいかな

 “ I'd Have You Anytime”を聴くたび、ジョージは優しい人だなぁと思う。

Biloxi

2007年11月28日 | diary
 今日も、飲みには、行かない。…と、一応宣言しておく。部屋に籠って、せっせと仕事をする。昨日行こうと思って行けなかった郵便局に出かけるくらい。あとは、スーパーへ買い物とか、そんくらい。

 昨日は、この一ヶ月ほど出しっ放しだったものを、本来あるべき場所へ片づけたりした。レコードとか本とかを。あと、たまってた洗濯も済ませたし、汚れた皿も洗った。だから、今はけっこうすっきりさっぱりした部屋だったりする。埃はたまってるけど。

 まぁ、片づけとは得てしてすんなりすすまないもので、「およ?こんな本、俺読んだっけな?」とぱらぱらめくったり、「えーっと、あれはどこに仕舞ったんだっけ?」と逆にあれこれ引っ張り出しちゃったりと、脱線気味なことこの上ない。レコードにいたっては、「わー、これなんてもう何年も聴いてないよー」と、ターンテーブルにのっけること十数回。おかげで、昨日はちっとも仕事にならなかった。

 そんなわけで、今日はちょいと時間を取りかえさないといけない…と殊勝にも思ってたりするのだった。明日はジョージの命日だから、できればゆっくりとジョージにひたりたいし、そのためにも。

 今朝はCSN&Yの『Deja Vu』をさっき聴いて、今はジェシ・ウィンチェスターのファーストをかけている。これから、あったかいお茶でもいれようと思っている。

Love the One You're with

2007年11月27日 | diary
 飲み歩くと生活がだらしなくなる…と思う。部屋が散らかる。洗濯物がたまる。使った皿やコップがそのまま放置される。なんとなく気分がめげる。立て直そう。

 お土産でいただいたステファン・スティルスの『Stephen Stills』をターンテーブルにのっける。雪に囲まれてアコースティック・ギターを弾くスティルス。いわゆる冬ジャケなので、これからの季節によろしいかと。裏ジャケは、春とか夏っぽいんだけどね。やっぱり、名曲“Love the One You're with”の希望を感じさせるオープニングが好き。力強いギターのカッティングに、コーラスとオルガンが加わって、スティルスの歌はどこまでも飛翔していく。

 昨日のクロマニヨンズ、アンコールでヒロトがTシャツをパンツの代わりにさかさまにはいて出てきた。こういうことって、思いついてもなかなかできないと思う。自由でいいなぁと思った。終演後は「坐・和民」でさくっと。「和民」と言っても今はいろいろとあるらしく、「和民市場」、「和み亭」、「わたみん家」などなど、なにがなんだかわからない。でも、お好み焼きはけっこう美味しかったりした。

 帰りの電車の中では、スプリングスティーンの『Magic』と、ポールの『Memory Almost Full』、そしてジョージを聴いた。明後日はジョージの命日なんだよね。

 今日はどこにも出かけず(郵便局には行くけど)、部屋で仕事をするつもり。黙々と、心穏やかに、静かな時間の中で、楽しく仕事ができたらいいなぁと思う。そういう強さをもてたらいいなぁと思う。

 とにかく、今日は、飲みに、行かない。

午前1時のギター弾き

2007年11月26日 | diary
 お昼も過ぎて、お腹がすいてたりする。そろそろお出かけ。都内でいくつか用事を済ませて、夜はクロマニヨンズのライヴを観る予定。ハイロウズは観たことあるんだけど、クロマニヨンズは初めてなので、楽しみ。で、ライヴが終わればさくっとお酒を飲むわけでね。これまた楽しみ。

 ただ、最近はさすがに飲み過ぎだと思っている。このままいったら、貯金は底をつき、確実に日雇いバイトをやるはめになるので、気をつけないと。でも、この3連休では、新しい知り合いができたり、痛風がどんなにつらいかを教えてもらったり、びっくりするような話に思わずしみじみしたりと、飲んだ分ちゃんと有意義だったし、心がかようような気持ちにも何度かなれたんだから、いいお酒だったと、そういうことにしておこう。

 昨日は、友人の店の開店祝い。僕以外はみんなバンドの練習帰りで、そこにはギターとかベースとかカホンがあるわけで、お酒がすすんでくると、いつしかジャカジャカ始まったりする。僕もちょろっとだけギターを弾いて、いくつか歌を歌ったりした。ビートルズとかストーンズとかを。やっぱり楽しかった。

 午前1時過ぎくらいに帰宅して、ギターをぽろぽろ弾きながら、ぼんやりと考え事をした。僕らくらいの年齢になってくると、誰もがあまりおおっぴらには話せないような経験をいくつかしてたりする。10年前だったらそんなにたくさんはいなかったと思うんだけど、今ではみんなそれなりにそんな経験をしていて、それは人によって多かったり少なかったり、長かったり短かったりする。昨日は友人のそんな話を聞いて、僕はなんだかほっとした。けっして褒められたことじゃないんだけど、やっぱりほっとした。

 そんなことをぼんやり考えながら、僕はギターをぽろぽろ弾いていた。ここで才能のある人なら、ちゃちゃっといい曲をかけたりするんだろうけど、僕はただぽろぽろと弾くだけだったりする。えっと、ビートルズとかストーンズとか。それはそれでしょうがない。

飲み疲れ中

2007年11月25日 | diary
 ちょいと飲み疲れ中。さっき友人が帰っていき、今は部屋でぼんやりしてるとこ。こんな気怠い日曜日も、たまにはいいかと。

 昨日は、仕事を済ませてから、友人たちが集まっている居酒屋さんへ。僕が着くとひとり初めましての人がいた。これが実に熱い男で、久しぶりに熱弁らしい熱弁を聞く事ができた。これは僕のささやかな経験則なんだけど、熱弁って、熱ければ熱いほど、内容がなかったりする。言いたいことはいたってシンプルで、結論だけ言えば一言二言で済んじゃうんだけど、それでは気持ちが収まらないから、手を変え品を変え言葉を変えで、せっせと話すみたいな。で、熱弁って、ふるった後がけっこう虚しいんだよな。僕もこれまでそういうことをたくさんしてきたので、よくわかる。

 熱弁が終わり、終電が走り去り、みんなそれぞれ去って行き、僕は友人ひとりといつものアナログ・バーへ。小1時間ほど飲んで、僕の部屋へ移動し、カセット・テープを聴きながら、ビールを小1時間ほど飲んで、寝た。

 で、今朝はウーロン茶を飲みながら、ふたり並んで、リンダ・ロンシュタッドとリトル・フィートとニール・ヤングのレコードを聴いた。友人はこれから別の友人の家へ遊びに行くのだと言って、帰っていった。僕は、部屋の掃除でもして、仕事絡みのめんどくさいメールをひとつ送って、夜はとある友人が始めたオープンしたばかりの居酒屋さんへ、みんなで飲みにいくことになってたりする。

 正直、ちょっと飲み疲れ中。でも、行ったらきっといつものように飲むんだと思う。酒飲みは本当にダメだと思う。

この土の器をも

2007年11月24日 | diary
 三浦綾子の自伝的エッセイ『この土の器をも』を、電車の中で一気に読んだ。僕はついこの間まで、著者が13年もの長きに渡ってカリエスという難病を患っていたことも、熱心なクリスチャンであることも知らなかった。これは、そんな彼女が、難病を克服した後、結婚し、『氷点』で賞を得るまでを綴った本。

 僕としては、著者の病気が治って、生活をしていく中で徐々に体力もついて、元気になっていくのが嬉しかった。僕はキリスト教のことはよくわからないし、聖書の言葉に胸をつかれた経験もないけれど、信仰が生活にしっかりと根づいた彼女の生き方は、とても自然で、穏やかなものに思えた。そうした穏やかさ、周囲の彼女への優しさ、また彼女の周囲への優しさが、彼女に力を与え、彼女の体を少しづつ丈夫にしていったのかもしれない。

 あと、夫婦でよく短歌を詠むのだけど、これがなかなか味わいがあってよかった。日常のささやかな感情の機微が、五七調のリズムにのって、じんわりと伝わってくる。こんなことをさらっとできたら、きっと楽しいだろうなと思う。

 僕はこの本を、ある人からもらった。そして、読みながら、いろんなことを考えた。そのほとんどは、曖昧で結論の出ないことばかりなんだけど、でも、その人がこの本を好きで、僕にくれたのは、よくわかる気がした。

 僕は、星野道夫の『イニュニック』をあげた。この本には、僕が大切だと感じていることが、たくさん書かれている。そんなことを、少しでも感じてもらえたら嬉しい。

Long Walk Home

2007年11月23日 | diary
 朝からThe Whoを。ココアを飲みながらThe Whoを。『Who Are You』をターンテーブルにのっけてみる。グラストンベリーでの“Who Are You”を観て、「うぉっ!」と思わず血が沸き立ったもんで。ピートとロジャーとザックは今年も元気にかっちょよく活動してたみたいで、よかったよかった。なんか来日はちっともしなさそうだけど、それは今に始まったことじゃないので、まぁよい(いちいちがっかりしてらんない)。

 来日しないと言えば、ブルース・スプリングスティーンも同じなんだけど、しゅんまっくさんのサイト「Across the River」によれば、ダニー・フェデリシが病気でツアーを離脱するんだとか。ダニーのオルガンは、E.ストリート・バンドの友情と優しさの象徴なだけにとても残念だし、はやく治して元気になってほしい。来日なんてしばらくしなくてもいいよ。元気にさえなってくれれば、それくらい我慢するから。

 メンバーを既に2人失っているThe Who。そのうちE.ストリート・バンドにも、そんな日がくるのかもしれない。そう思うと、いたたまれなくて、首を横にぶんぶん振ってしまう。『Magic』のCDを内ジャケに写るメンバーを見ると、「みんな歳とったなぁ」と思う。もう十分がんばったんだし、これからはあまり大きな音を出したりしないで、体に負担のかかるようなでっかいツアーとかも、無理にやることないんじゃないかと思ってしまう。そこまでファンに奉仕する必要なんてないよ。

 夢を与えつづけるのは、とても大変なことだと思う。どうか体を大切にして、無理のないスタンスで音楽をつづけていってほしい。

 昨日の日記に書いた地元の情報誌だけど、50部も送り届けられた。5部ってお願いしたつもりなんだけどな。もったいない。さて、今日は横浜へ。お昼過ぎに家を出て、あちこち歩きまわるつもり。いっちょ頑張ろう。おー。

VIVA FREAK!

2007年11月22日 | diary
 今日もいい天気。今日も都内。今日もダン・ヒックス。明るく元気にダン・ヒックス。サンキュー、ダン。

 昨日はけっこう精力的にあちこち歩きまわり、気がついたら夜もとっぷりと更けていた。そんなよく働いた的気分で茅ヶ崎のロック・バーへ。ビールを飲んで、ワインを飲んで、チーズをおごってもらって、マスターや居合わせたお客さんと、あれこれ湘南事情的音楽談義。いい気分で藤沢へ戻り、ジャズ・バーでやっぱりワインを飲み、スコッチを飲み、マスターや居合わせたお客さんと、あれこれジャズ的経験談など。で、午前2時に帰宅。そのままこてっと寝た。

 藤沢地区限定のホットペッパーみたいな情報誌があって、その最新号に僕が載ってたりする。昨日がその配布日だった。街角で僕も1部もらったところ、ちゃんと載っていた。ちょっと気恥ずかしいんだけど、そのくせ知り合いに会うと、せっせと見せたりもするわけでね。なんだろね。

 さて、そろそろお出かけ。いってきます。

What Are You Doing New Year's Eve?

2007年11月21日 | diary
 白粥と味噌汁の組み合わせが、実は最強だと知った朝。どちらもでしゃばらず、お互いを引き立て合ってる感じが、大変よろしいかと。試しに白粥にふりかけをかけてみたんだけど、焦点がぼけるというか、2人にとっては邪魔者投入といった感じだった。すまんすまん。

 というわけで、白粥と味噌汁には、いつまでも仲良しであってほしい。

 今日は都内へ。街はちらほらクリスマス・モードということなので、出かけてびっくりしないように心の準備というか、ほぼ1年振りにダン・ヒックス率いるクリスマス・ジャグ・バンドのレコードをターンテーブルへ。僕が持っているのはグリーンのカラー・レコードで、レーベルは赤というそれらしい色合い。

 これがやっぱり、いい。楽しい。ダン・ヒックスは粋だし、クリスマス・ソングはどれも曲がいいしと、まぁ悪いわけがないんだけど。

 数年前に観たダン・ヒックスのライヴは、最高に楽しかった。笑顔をふりまくわけじゃないし、見ようによっては怖そうでもあるんだけど、言うこと為すことすべてがとぼけてて面白い。そのくせお洒落だったりもするわけで、まさに粋人。ああいうセンスは(少なくとも僕には)真似できるもんじゃないし、ああいう味も(少なくとも僕には)けっして出せなかったりする。

 なんであれ、明るいのはいいことだと思った。街もこれから華やぐわけだし、僕も楽しく毎日を過ごそうと思う。