Box of Days

~日々の雑念をつらつらと綴るもの也~ by MIYAI

ある晴れた日に

2007年07月31日 | diary
 起きなきゃ起きなきゃと思いつつ、なかなか起きれず、ようやくベッドから抜け出したのが午後1時。けっこうだらしなさげな昼下がり。顔を洗って歯を磨いたら、少しだけすっきりした。窓を開けて、オムレツを作り、トーストにレタスをのっけて食べた。

 昨日は、友人がとある作業の手伝いをしに来てくれた。作業は午後に2時にスタートし、途中1時間ほどのトラベリング・ウィルベリーズ&ブルース・スプリングスティーン・タイムをはさんで、午後7時に終了。ひとりでやってたら大変だったと思う。さんきゅーまいふれんど。

 夜は、2人で駅近の焼き鳥屋へ。そこに別の友人が2人加わり、4人でがやがやと閉店まで飲み食いをする。ひとりが犬に噛まれた傷を見せてくれ、もうひとりが髪を切った理由を問われ、さらにもうひとりが体重が80キロになったことを告白した。僕は僕で、自分が考えていることを、あれこれとみんなに聞いてもらった。

 翌日に仕事がある2人は帰り、残った友人と僕でいつものアナログ・バーへ。なんてことない話をあれこれとしたんだと思う(あんまり覚えてない)。1時間ほどで友人は帰っていったが、僕はその後もうだうだし、フレンチ・トーストを注文し、カナディアン・クラブをちびちびと飲んだ。で、閉店時間を大幅に過ぎたあたりで、ようやく家路についた。マスターが傘をかしてくれたけど、外の雨はちょうどあがったばかりだった。濡れた路面が、街頭の灯りに照らされて鈍く光っていた。

 雨に濡れた道を、とぼとぼと歩く午前3時。

 その夜、僕は嫌な夢を見た。でも、それは見るべくして見た夢だった。目が覚めたとき、夢だとわかってほっとしたけど、夢の中で感じたやりきれない気持ちは残ったままだった。だから、なんとなく起きる気になれなくて、うだうだしていた。で、いつしか午後になり、さすがに気分も回復し、今はこうして日記をつけてたりする。

 今日は天気がいい。風がそよそよと吹いている。もし散歩をしたら、きっと気持ちがいいだろう。

Handle with Care

2007年07月30日 | diary
 激しい雨と雷に見舞われた夜。僕は部屋にいたので大丈夫だったけど、ああいうのも最近では久しくなかったので、風が吹いていないのをいいことに、窓を開けて、道路を叩きつける雨音とごろごろぴかーっを堪能させてもらった。自然は偉大なり。

 カール・ゴッチが亡くなったと知り、プロレス・ファンの友人にメールしたら、いたって他人事な返事がかえってきた。ジャイアント馬場が死んだときは、大騒ぎだったのにな。ま、いいんだけど。

 ビールを飲みながら、トラベリング・ウィルベリーズのデラックス・エディションを。なによりもまずは、ボーナスDVDを観たんだけど、これがこれがこれが…

 ものすんげーよかった!

 ジョージ、かっこよすぎ。そりゃ他のみんなもかっこいいよ。でも、やっぱりジョージだと思ったな。ジョージが一番だった。

 そして、ウィルベリーズというのは、限りなく僕の理想に近いのだなぁと、自分勝手に思ったりした。つまり、僕はこういう風になっていきたいのだと。自分の人生があって、積み上げてきたキャリアがあって、そこからくる自信とゆとりがあって、音楽への愛情があって、それを共有できる仲間がいる…みたいな。彼らの音楽はずっと前から好きだったけど、以前よりも今の方が好きかもしれない。それだけの深みをもった音楽なんだろうな、と思った。そんなものだから、僕はとても嬉しくなり、嬉しくなり過ぎて…

 …ビールこぼした。パッケージの上に。どばーっと。

 えっと、素早く水分(ビールですね)を拭き取り、ふにゃ~っとゆがんだジャケに重しをのせてしばし待つ。数時間後、色がはげた部分をマジックで補正。どうにか、元通りとは言わないけど(言えないけど)、自分の中では「なかったことした」くらいの状態に戻した。はっきり言って、疲れた。疲れたから、もう1本ビールを飲んだ。

 それからは、遅くまであれこれとやるべきことをやった。友人からメールがきて、それを別の友人に送ったりした。そんなこんなで夜はとくとくとくっと更けていった。いつしか外の雨は上がっていた。

Fool on the Hill

2007年07月29日 | diary
 ちゃんとした時間に起きて、簡単な朝食を食べて、こうして日記をつけてたりする。エアコンはつけずに窓を開ける。謙虚な音量でジェフ&マリアのレコードをかける。『Pottery Pie』。マリアが「Awake!」とかかれた新聞を読んでいる。「はいー、起きてますよー」とつぶやいてみたりする。ちなみに、ジャケの中のジェフとマリアは、ずっとベッドの中なんだけど。

 昨日はいい風が吹いていた。なんだか気持ち良かったので、窓を開けて、エアコンはつけずに1日過ごした。で、今もそうしているところ。僕の机が置かれている場所(窓と窓の間)は、それほど風通しがいいわけじゃないんだけど、ま、気分の問題。

 やることがたくさんあって、それらをせっせと済ませていたら、昨日は結局一歩も外に出ることなく、気がついたら日韓戦が始まっていた。「おっと、いけねー」とパソコンの電源を落として、テレビの前へ。でも、あんまり気持ちのいい試合じゃなかった。僕は韓国代表のああいう敵意むきだしな戦い方って好きじゃない。試合は延長戦となり、最後はPK戦で韓国が勝った。

 今日はとある用事で友人と会う。一緒に昼飯を食って、用事を済ませて、用事が済んだら、自転車に乗って部屋に戻って、昨日からのつづきをやるつもり。そんなこんなの合間に、トラベリング・ウィルベリーズなどを観たり聴いたりするつもり。

 あくまでも、つもり。だって、ほら、気が変わるかもしれないから。

 ジェフ&マリアが終ったところ。次は『Magical Mystery Tour』を聴こう。“Fool on the Hill”を。で、コーヒーでもいれよう。そうしよう。

We All Fall in Love Sometimes

2007年07月28日 | diary
 昨日は、焼肉をたらふく食った前日とうってかわって、ほとんどなにも食べない1日だった。朝はさすがに腹が張ってなにもいらず、昼前にベッドでごろごろしてたらそのままうとうとし、午後2時頃にむくっと起きて、「いけねーいけねー」とやり損ねそうになったことに取りかかり、ふと気がついたときには夜の9時を過ぎていた。ところが、いっこうに腹が減らない。さすがになんか口にしとこうと思い、余ってたレタスとトマトとキュウリで、サラダを作って食べた。テレビをつけたらルパンがやっていたので観た。なんでも40周年なんだそうな。「へぇー、ドアーズと同じじゃん」と思ったりした。

 そんなこともあってか、今朝は、僕にしたら、けっこうしっかりとした朝食をとった。桃がえらく固かったのが残念だったけど、トーストもサラダも目玉焼きもどれもいつもより美味しく感じられた。僕はそれらをNHKのニュースを眺めつつ食べた。テレビの中の話題は、原爆映画のことや、中国残留孤児のことだったりした。それから、コーヒーをいれて、エルトン・ジョンの『Captain Fantastic and the Brown Dirt Cowboy』をターンテーブルにのっけた。なんでも11月に来日するらしい。僕は行けそうもないけれど。

 暑い日がつづいていて、見上げれば青空が広がっているというのに、すぐそばにある海にも山にも行ってない。昼間は部屋にこもって、夜はお酒を飲みに出かけたり、出かけなかったり。夏は足早に過ぎてしまうから、もたもたしてんらんないんだけど、どういうわけかもたもたしてたりする。このままだと遊び方を忘れてしまいそう…だったりする。そういや、BBQをやりたかったんだけど、一昨日の焼肉が効いて、やる気半減しちゃったしな。なにしようかな。困ったな。いつも夏になると、僕はなにをしてたんだろ?

 『Captain Fantastic and the Brown Dirt Cowboy』には、無垢な気持ちを歌った歌がたくさん入っている。なんでもこれは、世界の終わりから僕らの街にやってきたキャプテン・ファンタスティックとブラウン・ダート・カウボーイの物語だそうな(そうジャケットに書かれているし、歌詞でもそう歌われている)。で、ライナーには「デビュー7周年記念作品」と書かれてたりする。7周年なんてのが、いったいどれくらい記念すべきことなのか、僕にはわからないけど、でも確かに、これは記念すべき作品だと思う。そんなエルトン・ジョンも、今年でデビュー39周年。ドアーズとルパンの1年後輩なのだね。みんな僕が生まれる前から、歌ったり、ピアノを弾いたり、泥棒したりしてたんだな。すごいな。

 満月が明るく輝き
 夜空いっぱいに星が明るくまたたいている
 ふたりで曲を作り、僕がピアノを弾く
 そのときなにか不思議なことが起こった
 子供じみていてナイーブで気まぐれな
 そんな気持ちを紛らわすようにして作ったシンプルな歌
 あのとき僕たちは恋をしていたのかな?
 だって、誰でもいつかは恋をするものだから

 “We All Fall in Love Sometimes”はとてもきれいな曲だ。でも、ここに収録されたどの曲も、明るい満月のように、夜空いっぱいの星たちのように、きらきらと輝いている。これはそんなアルバムだったりする。とはいえ、エルトン・ジョンは、ドアーズとルパンのひとつ後輩であって、それは39年前も今も変わりない。

Lose Again

2007年07月27日 | diary
 焼肉食い過ぎで朝飯いらない朝。さっき、ぼんやりと外を散歩したら、午前7時半だというのに、かなり蒸していた。今日は暑くなりそうだなぁと思った。そんなわけで、ウエスト・コースト・ロックを。ニール・ヤングとイーグルス。『After the Gold Rush』と『On the Border』。“Only Love Can Break Your Heart”と“Is It True”。ふぅーっと溜息をつき、腹をさすってみたりする。

 それしてもよく食ったなぁ、焼肉。しばらくは行かないで済むと思うぞ、焼肉屋。

 焼肉終了後は、いつものアナログ・バーへ。お店のドアを開けると、ジェームス・テイラーの歌が聞こえてきた。それからは、スティービー・ワンダーやレスリー・ダンカンやマリア・マルダーなどを聴きながら、居合わせた人達と飲料水の話などを。みんな1日に2リットルは飲むとか、中には4リットル飲んでる人もいて、普通にびっくりする。水…飲まないなぁ。いつも作ってる麦茶だって、1リットルがなくなるのに3日はかかったりする。「それはいけないなぁ。水を飲まないと体の汚いものが出ていかないよ」と、方々から水分補給の重要性を説かれた夜だった。

 電車の時間に合わせて店を出たんだけど、結局、腹ごなしに歩いて帰ることにした。微かにまとわりついてくる湿気が気持ち良かった。空気はどんよりとした熱を帯びていて、ぬるま湯につかっているみたいだった。空を見上げてみたけど、星はひとつも見えなかった。僕は、午前中の電話を思い出していた。

 部屋につくと、汗ばんだTシャツを脱ぎ、ベッドに寝っ転がった。その途端、意識は薄れ、気がついたら朝になっていた。部屋の電気はつけっぱなしだった。

 で、今はリンダ・ロンシュタッドのレコードを聴いている。“Lose Again”、“The Tattler”、“If He's Ever Near”とつづき、“Hasten Down the Wind”でA面が終わる。とても良かったので、レコードを引っくり返さず、もう1度最初から聴く。再び“Lose Again”が流れてくる。この歌は、きっと、たくさんの人の心を救ってきたのだと思う。

The Answer's at the End

2007年07月26日 | diary
 ここ数日、久しぶりに都内に出たり、お酒を飲んだり、友人(というか先輩)から味わい深い打ち明け話を聞いたり、部屋の机まわりを整理したりしていた。で、今日は地元の友人と焼肉を食べに行く。前にすすんでいくには元気がいるから、そのための焼肉!…なのだと思う。

 僕はできるだけシンプルに生きたいと思っていて、それはつまり、自分が好きな人や物事に対して、世間や現実の力に屈することなく、まっすぐでありつづけることだったりする。うまく言えないのだけど、僕はそんな風にして人生の時間を積み重ねていきたいし、自分自身を育みたいし、そんな僕のことを理解してほしいと願っている。

 正直、そんなやり方だと、思い通りにならないこともけっこうあるんだけど、自分が納得してやってさえいれば、たいていのことはやり過ごせるもの。でも、中には本当に残念で悲しい気持ちにさせられる出来事というのも、やっぱりあったりする。

 人生は長いミステリー小説のようなもの
 だから、読みつづけよう
 最後にはきっと答えも見つかるはずだから

 ジョージの“The Answer's at the End”。さっき、ある人の日記を見たら、タイトルがこの曲と似ていた。偶然だけど、とても美しい曲。ジョージは冒頭でこんな風に歌った後、最後の方では、心の奥底に潜む真実こそがなにより得がたいものであると語り、こうつづける。

 人生は長い時間の奇跡のようなもの
 だから、生きつづけよう
 最後にはきっと答えもみつかるはずだから

 静かだけど芯が強い。ジョージ・ハリスンらしい、そしてジョージ・ハリスンの他には誰も書きそうもないような、そんなシンプルだけど個性的で、優しさと深みをもった表現だと思う。

 というわけで、読みつづけるために、生きつづけるために、まずは焼肉!…なんだと思う。多分。

 さ、元気だしてこう。あなたもどうか元気で…。

So Many Ways

2007年07月24日 | diary
 今日はとてもいい天気。カーテンを開けたら、はっとするほどの青空だった。

 昨日は悲しいことがあって、なんとなく家にいたくないなぁと思って、外は雨が降っていたけど、傘をさして、いつものアナログ・バーへ行った。ひとしきりソウル・ミュージックの話や前日の飲み会の話などをして、23時過ぎに部屋に帰ってきた。それからビートルズとキャロル・キングのレコードを、耳を澄ますようにして聴いた。そして、ギターでサンディー・デニーの歌を弾いた。それは、なかなか言葉にならない時間だった。

 今朝はとてもいい天気。カーテンを開けたら、はっとするほどの青空だった。キャロル・キングのレコードをターンテーブルにのせてみる。『Thoroughbred』。インナースリーブの写真を飾って聴く。昨日とはまた違う気持ちで聴く。11月になれば、キャロルが日本にやって来る。僕は最終公演を観に行く。その頃までに、いろんなことが変わっていたらいいなと思う。

 今日はとても天気がいい。

Whole Oats

2007年07月23日 | diary
 ホール&オーツのファーストが流れる部屋。テーブルの上はぐちゃぐちゃ。そろそろ片づけないとと思いつつ、いっこうにやる気がおきない。

 えっと、昨日はド宴会でありました。いつしか数ヶ月にいっぺん我が家で開催されるようになった、その人の「心のアーティスト」ベスト20を発表していく会の第6回目。雨もあがった午後2時の昼下がり、それぞれがビールやレコードやギターを持って集まってきたのだった。ドゥービー・ブラザーズ(20位)にはじまり、ホール&オーツ(1位)で締められたベスト20。その中には、スピン・ドクターズという驚きのランクインがあったり、チャカ・カーンの“Any Old Sunday”という曲がとてもよかったり、レッド・ツェッペリンでは“Hot Dog”がかかったりと、その友人の人柄や個性が伝わってくる楽しいベスト20だった。ビートルズ、ビーチ・ボーイズ、エリック・クラプトンなども、しっかりとランクイン。よろしいかと。で、その後も音楽をかけつづけ、お酒を飲みつづけ、しゃべりつづけ、気がついたら午前2時。あれだけあったおびただしい数のビールはしっかりとなくなっていた。友人のひとりが行方不明になり、さがしに出たところ、小学校の門の前で寝ていた。

 そんなこんなで、今日は昼までベッドでごろごろしていたというわけ。いやー、目が覚めたとき、会社を辞めて本当によかったと思ったよ。

 で、今はホール&オーツのファーストを。とても穏やかで慎ましいアルバムだけど、これは名盤だと思う。

Someday Sunday

2007年07月22日 | diary
 昨夜は、届くであろうメールを待っていた。午前4時半過ぎにそのメールは届いた。僕はすぐに返信を書いたけど、とても時間がかかって、送信したのは午前6時過ぎだった。それからなかば力尽きるようにして、寝た。

 現在、午前9時30分。さっき、玄関のチャイムが鳴り、注文しておいたものが、どかどかっと届いた。でも、今日はこれから仲間達が、レコードやらビールやらなにやらを抱えて遊びにくるので、開封は明日しよう。組み立てるものとかもあるし、大変そうだから。

 そんな風にして始まったとある日曜日…だったりする。

Shaman's Blues

2007年07月21日 | diary
 今朝はカンズ&ローゼスの『Appetite for Destruction』を。只今、来日中。本日、大阪にて最終公演。アクセルはすこぶる上機嫌だそうで、新曲をまじえつつ、この名盤からもたくさん演奏されてるみたい。やっぱり観たかったなぁと思ってしまう。

 地元のCD屋さんに顔を出して、仲良くしてる店員さんとあれこれお話をする。ドアーズが40周年ということで、なにげに盛り上がっていることを知る。なんでも、また新しいベスト盤が出るそうで、音楽雑誌も各誌が特集を組むなどしているらしい。「ほら、こんなしっかりしたフライヤーまで作っちゃって、メーカーも気合い入ってるんですよ」とのこと。片手を突き出してじっとこちらを見据えるジム・モリソン。相変わらずかっこいい。

 そんなわけで、久しぶりに『Soft Parade』をひっぱり出して、ターンテーブルにのっけた。ジムの声が漆黒の闇から浮かび上がってくる。きらきらとしたホーン・アレンジが施された名曲“Touch Me”につづいて歌われる“Shaman's Blues”の、得たいの知れないものを引きずっていくような世界観が好きだっりする。

 夕方を待って、昨日で仕事を辞めた友人にお疲れさまメールをし、彼の好きなダグ・サームのレコードをターン・テーブルにのっけた。おおらかで、懐が深くて、底抜けに楽しいダグの音楽を、友人は心から愛している。

 今夜は、茅ヶ崎のレコード・カフェのイベントへ。なんでも架空ラジオ・ステーションをやるんだそうな。「なんかリクエストしてよ」と言われたので、ジェームス・テイラーの“Sunny Skies”をお願いした。かけてくれるかな?空は曇り空で、ちっともサニー・スカイじゃないけれど。

 はやく夏が来ればいいなと思う。