Box of Days

~日々の雑念をつらつらと綴るもの也~ by MIYAI

暖かい朝とアナログ・レコード

2004年03月31日 | old diary
 えらい暖かい朝である。なんかそれだけで嬉しくなるし、やる気もわいてきたりする。暖かきは良きことなり。

 さて、なにをしよ?海岸線をサイクリングして、どっかよさそうな店でランチをとって、帰りついでに買い出しを済ませてしまおう。夕方前にはちょっとだけまじめにギターの練習でもするかな。で、夜になったらテレビの前に座ってサッカーのW杯予選を観ると。寝る前にレコードを何枚か聴くのは、まぁいつものこと。

 僕はアナログ・レコードを800枚ほど持っている。CDよりも多い数だし、内容もがぜん充実しているので、音楽を聴くときは自然とアナログ盤を引っぱり出すことが多くなる。ジャケットを眺め、そこからレコードを取り出し、埃をとり、そっとターン・テーブルにのせて針を落とす。CDとの音の違いに関してあれこれ語れるものではないが、それでも部屋に広がる空気が確実に違うことは僕にもわかる。リマスターされたCDの方がきれいな音がするのは間違いないだろう。でも、きっと音楽には音の良し悪しよりも大切なことがあるのだと思う。

 そんな大好きなアナログ・レコードを、僕は最近ちっとも買っていない。最後に買ったのっていつかなぁ、と思いを巡らしてみるが、どうにも思い出せない。ひょっとしたら1年くらい何も買っていないかもしれない。聴いてみたいレコードはたくさんあるのだが、持ってるレコードの中には数回しか聴いてないものもあるし、何年も引っぱりだしていないものも多い。そういうことならば新しく買うこともないか、と思ってみたりもする。なんつって、ひとたび中古屋に行けば、あれこれ欲しくなってしまうのだろうけれど。

「えこういん」と読む

2004年03月30日 | old diary
 そろそろ雨が降り出しそうな気配。こんな日はできれば出かけたくないもの。急に入った仕事を昨日のうちに済ませることができてよかった。そのおかげで、昨日は借りた3冊のうちひとつしか読めなかったから、今日こそはと部屋でゆっくり残りの2冊を読んでいる。

 『本所深川ふしぎ草紙』と『初ものがたり』は時代小説で、江戸の町を舞台にそこの岡っ引きをやっている「回向院の茂七」をとりまく物語。僕はもともとこうした人情捕物帳が好きなのだが、さすがは宮部みゆき、どちらも面白くあっという間に読んでしまった。先日の若き芥川賞作家の2作も面白かったけれど、かといって何度も読み返したいとはあまり思わない。その点、こうした人情味に溢れる話というのは、気が向いたときにひょいと手にとってみたくなるもの。まぁ、好みの問題でしょうけど、僕にはこっちの方が向いている。

 なんでもこの茂七親分の話はテレビドラマにもなっているとか。そういや耳にしたこともあるような。『茂七の事件簿』とかなんとか…。

 粋でいなせな江戸町文化を背景にした時代小説には、独特の雰囲気がある。登場人物たちのささいな会話にも、貧乏ながらに生活を切り盛りする活力、のんびりとした風情、颯爽と風を切るきっぷの良さが窺える。それでいてどこかホロリとさせられるのは、そんな生活の中に懐かしい匂いを僕が感じとっているからかもしれない。

 残るはあと1冊。『あやし』。ふむ、怪奇ものかな?

夢のサーフ・シティ

2004年03月29日 | old diary
 ジャン&ディーンのジャン・ベリーが亡くなったとのこと。僕は彼のファンではないけれど、大好きなビーチ・ボーイズとゆかりの深い人物として身近に感じていたので、ちょっぴり淋しい。ブライアン・ウィルソン作の全米No.1ヒット「Surf City」は、いい曲だと思う。なんでもジャン&ディーンの2人がビーチ・ボーイズのスタジオに顔を出したとき、ブライアンはピアノでチャック・ベリーの「Sweet Little Sixteen」の替え歌(後に「Surfin' U.S.A.」としてリリース)を弾いていた。2人が是非それを録音させてほしいと頼んだところ、「これはビーチ・ボーイズで出すつもりだから駄目だ。その代わりにこの曲をあげよう」と言って、ブライアンは「Surf City」を提供したという。

 僕は「Surf City」の方が好きだけどなぁ。もったいないなぁ。と、ケチなことを考えてみたりもする。この曲のレコーディングにはブライアンも参加していて、彼の素晴らしい歌声を聴くことができる。うーん、やっぱりもったいない。ちなみに、ジャン&ディーンの初期のヒット曲である「Linda」のモデルとなったのは、なにを隠そう若きリンダ・マッカートニーなのだ(一応、ビートルズにもつなげてみた)。

 慎んでご冥福をお祈りいたします。いい曲と素敵な歌をありがとう。

 事務姉より宮部みゆきを3冊借りた。どれもそんなに厚くないので、今日は一気に読んでやろうと思う。あー忙しい。

体内時計

2004年03月28日 | old diary
 穏やかな日曜日。あえて朝飯を食わず、腹をすかせてジョン・メレンキャンプ『The Lonesome Jubilee』を聴く。

 こんないい天気なのだし、どこかへ出かけたい。部屋にいてはもったいない。しかし、どこに行くとするか?誰と会うとするか?なにか行動を起こすとき、人は必ずいくつかの決断を強いられる。ふぅ。

 結局、いつも遊んでいる横浜の友人宅へ行くことにした。横浜、よこはま、ヨコハマ。どんな風に書いても、それなりにしっくりくる街なり。で、そいつの家の近所にある大盛り格安で知られる中華屋でランチをとることにした。ここは調子こいて注文すると、あまりの量に腹がはち切れてしまうと評判の店。だから、僕は朝からなにも食べていない。腹がはち切れたら大変ですからね。

 川沿いには桜並木がある。まだ満開には遠いらしいが、既に露店があちこちに出ているそうな。今日は近所の爺婆や家族づれがわんさといることだろう。そんな風景を散歩するのも悪くない。

 なんかやってることがおっさんくさい気もするが、別にいいのである。騒々しいちかちかした場所にいるよりも、この方が僕には向いている。きっと僕の体内時計は、ゆっくりと時を刻んでいるのだろう。なるべく急ぎたくないのである。

桜の木の下で

2004年03月27日 | old diary
 ジャムのベスト盤『Snap』を聴く週末の朝。あーもう週末か。はやいぜ。

 今日は久しぶりの晴れ。外に出てみたら陽射しがぽかぽかと気持ちよかった。お花見がしたくなったけど、歩いて1分とかからないところにある神社の桜はようやく芽吹いた程度。開花宣言から10日がたったことを思うと遅いような気もするけど、最近はずっと寒かったからな。満開は来週末くらいだろうか。でも、場所によっては、気温が上がる今週末にぱぁーっと咲き誇るところもあるのだろうな。いいな。桜の木の下で弁当が食いたいぜ。おにぎりがいい。サンドウィッチも悪くないな。

 まぁ、よろしい。ひとまず後で海でも眺めに行くとしよう。で、夕方になったらお仕事と。

 最近はとんとやらなくなってしまったが、僕は魚釣りが好きである。小学校5年生の春休み、友達と電車に乗ってある川の支流まで出かけたことがある。いつもは1匹も釣れないで帰ることが多い僕らだったけど、この日の相手は子供の僕らでも簡単に釣れるフナやオイカワだったこともあって、とても楽しい釣りだった。僕らは早起きをし、川で釣り竿を振り、昼には母親の作ってくれた弁当を食べた。友達が僕の弁当に入っていた鳥の唐揚げを欲しがったので、ミートボールと交換したりした。見知らぬおっさんがやって来て、「こんなのが引っ掛かっちまった。やるよ。ほら」と僕らに ナマズを放ったのでぎょっとした。ナマズを見たのはこのときが初めてだった。帰りはマクドナルドに寄り、みんなでビッグマックをぱくつきながら、今度はあそこに行こう、あれを釣りに行こう、と話し合った。

 最初から最後まですべてが新鮮だった少年の1日。あの日も桜がきれいに咲いていた。風が舞い、川面には散った花びらがいくつも浮かんでいた。

果たして情報は遮断できるのか?

2004年03月26日 | old diary
 春の到来を待って僕の敬愛するミュージシャン達が精力的に動き出している。まずディランが先月28日からアメリカ・ツアーを再開。その後、夏にかけてヨーロッパをまわることも発表された。クラプトンは新作を発表し、昨日からヨーロッパ・ツアーを開始した。かの名曲がオープニングを飾るなど、嬉しいサプライズがあった模様。ザ・フーもロンドンにて3daysのライヴを敢行中。その数日後にRAHにて『Tommy』ライヴが行われ、6月にはワイト島フェスへ出演。そして5月の声と共に、遂にポールのツアーが始まるのだ。おーいぇー。

 セットリストがどんなだったか?どんな服装をしてステージに立ったのか?かつてはその場にいなければわからなかったことが、今ではインターネットを通じてライヴ翌日には知ることができる。それだけじゃなく、例えばbobdylan.com.では、3月7日シカゴ公演での演奏が2曲聴けるし、ザ・フーにいたってはピートの公式サイト(右上のThe Who コンテンツ内)で一部ライヴ映像までが観れてしまう(メンバー登録必要。無料)。これなんてほんの2日前の映像だぞ。すげぇなぁ…。

 と、これはこれでありがたいわけだけど、弊害もないことはない。やっぱり情報が少ない方が想像する楽しみが残るし、実際にライヴを体験する前に内容をあれこれ知ってしまうのは、物語を読む前に結末を明かされるのにも似て、せっかくの感動が薄れることにもなりかねない。ディランやスプリングスティーンのように、日ごとセットリストを変えてくれるのならさほど問題はないのだけど、ポール、クラプトン、ザ・フー、彼らの場合、一度決まったセットリストを堅牢に守り続ける傾向にあるからやっかいだ。もし日本公演が実現するならば、知りたくないこともでてくる。

 ザ・フーの来日までが噂される昨今。まぁ、これはさすがにどこまで信じていいのかわからないけど、ポールとディランは来てくれそうな気がするし(なんとなくですが)、クラプトンにいたっては心配することもないでしょう。できることなら、あらゆる情報をシャットアウトして来日公演を迎えたいとこだけど、まぁ無理だよな。

チャーハン食べたい

2004年03月25日 | old diary
 桜の開花宣言がなされてから、天気が不安定。これは毎年のことであって、しばらくすれば春らしい陽気がもどってくると思う。なにか新しいことをはじめるにはいい季節。まったく新しいことじゃなくてもいいから、自分の好きな世界を押し広げるような、そんなことができたらな、と最近はよく考えたりする。

 ま、希望を持っていきまっしょい。

 テレビをつけたら、おいしそうなチャーハンが目に飛び込んできた。強火であっちっちの中華鍋の上をぱらぱらと踊る米粒たち。素敵です。卵が落とされ、色とりどりの具たちがきゃっきゃっと跳ね回る。実に愛おしい。でも、グリーンピースはいらないよ。なんであんなもん入れるかね。

 最近はあまり行ってないが、藤沢にあるおいしい中華屋さんは、僕がチャーハンを頼むと何も言わずに グリーンピースを抜いてくれた。こうした心づかいは大変ありがたい。毎回注文するたびに「おじさん、僕はグリーンピース抜きね」なんてことを言うのは大人としてあまりみっともいいものじゃないし、かといって皿の横にグリーンピースを避けていくのもかっこ悪いし、そうは言っても我慢して食べておいしい食事のランクをあえて下げるのもなんだか納得がいかない。だから、とてもありがたかった。

 エビ・チャーハン600円とカニ・チャーハン650円、どっちが偉いかと問われれば、これはなにがなんでもエビ・チャーハンである。カニなんて高価なものが入って50円増ということ自体、そもそもおかしいのだ。で、たいてい出てくるのは、カニ・チャーハンと呼ぶのもはばかれる「カニ風味チャーハン」ばかり。その点、エビはそこそこのやつが3つ4つ入ってくる。この差は大きいと思う。

 自転車旅行をしていた頃、日本全国の食堂でとにかくチャーハンと親子丼をよく食べた。そこそこの値段でお腹にたまるおいしいもの。そう考えたとき、この2つは双璧だった。チャーハンは西の方に行くと「焼き飯」と呼ばれることが多く、僕もその土地に合わせて「おばちゃん、焼き飯ひとつね」とよく言ったものである。懐かしいな。

 気がむいたら、今度は親子丼の話をしましょう。

ピザを待つ

2004年03月24日 | old diary
 昨日は仕事帰りに友人宅へ。たき火にもってこいのいい薪をひろったとかで、いっちょそいつを海に持っていってパチパチ燃やしてしまおうという計画であった。夜の海、たき火の炎、薪が燃える音、波の音。そんな雰囲気の中、酒を飲みながらぽつぽつと語らうのは、悪い話じゃない。

 ところが、昨日はとても寒かった。海では冷たい風が吹いていることだろう。火をたけば問題はないが、見たところ薪はとても太く、そう簡単には燃えてくれそうにない。なにやら行く前から気持ちが萎えてしまい、「なぁ、やっぱやめようぜ」と、結局、そいつの部屋で普通に飲むことになった。

 ディラン、バンド、ドアーズ、ビートルズ、ポール…、その辺の音楽が流れる部屋で、僕らは明け方まであれこれとしゃべった。

 今日は仕事が休み。遅く起きたこともあってか食事のタイミングを逸し、午後3時30分現在、朝からなにも食っていない。さすがに腹が減ってきたのだが、なにか作る気もおきないので、さっきピザ屋のランチを注文した。おそらく30分ほどで届くことだろう。

 外は雨。部屋で大人しくピザを待つのである。

朝の通勤風景

2004年03月23日 | old diary
 日曜日、突発性難聴(片耳が聞こえなくなる妙な病気)で入院している先輩を見舞った。完治する確率は40%で、後遺症が残るのが30%、まったく聞こえなくなるのが30%。発病の原因はよくわかっていない。ストレスとか、ウィルスとか…。まぁ、よくわかっていない。幸い、その人は順調に回復しており、今週末には退院できるそうで、ひとまずはほっとした。

 その日は新宿で飲む。いつものようにどーでもいい話で盛り上がり、気がついたら終電がなくなっていた。塾講師をしている友人宅に泊めてもらおうとするが、なんでも翌日から春期講習で朝の5時には起きて予習をするという。邪魔しちゃ悪いと思い、ひとまず帰れる駅まで行って、そこのまんが喫茶で夜を明かすことにした。まんが喫茶なら仮眠もとれるし、始発くらいの電車で帰ればカプセルに泊まるよりずっと安く済む。便利なり。

 ゆったりできそうな部屋を選び、メールのチェックだけすると、お茶を1杯だけ飲んで、僕はリクライニング・チェアに体を沈めた。

 目が覚めたのは、ちょうど始発が出たくらいの時間だった。僕は会計を済ませ、とぼとぼと駅に向かい、片瀬江ノ島行きの電車に乗り込んだ。うとうとしているうち、藤沢駅に到着。時計は朝の5時50分をさしていた。こんな時間にも関わらず、ホームにはたくさんの通勤客がいた。スーツを着たおじさんが多かったけど、若いOLさんの姿もちらほら。ふと、考える。この人たちは毎朝こんな時間から電車に揺られているのか。となると、5時過ぎには起きるのだろうか。帰宅は何時頃なのだろう。酒を飲んでの朝帰りである自分にはなんだか申し訳なく、また少しだけ侘びしいような気持ちにもなる朝の風景。

 大学を出てすぐに勤めた会社は自転車で10分のところにあったので、毎朝8時40分に家を出れば間に合った。こんなに楽なのに、それでも何度か遅刻をした。今の職場は午後1時から。でも僕の仕事はだいたい夕方以降なので、それまでに行けばいい。こちらはさすがに遅刻したことがない。どちらの職場も私服で、これまでスーツを着た経験もほとんどなし。

 ちゃんとしたくなくてこんな生活をしているというのはあると思う。いろんな生き方や生活があって当然だし、それぞれにいい面が必ずあるとは理解しているが、スーツを着て6時前の電車に乗る毎日ってちょっと僕には無理かな…と思ったりもする。

仕事に行ってきます

2004年03月22日 | old diary
 急な仕事が入り、これから横須賀の奥まで行ってきます。さっきまで休みのつもりでぼけぼけしてたから、ちょっぴりあたふたしてみたりする。

 外は冷たい雨。電車とバスと徒歩で、いざ見知らぬ町へ。ふぅ。

 まだ昼飯も食ってないな、そういえば。途中で食べる時間があればいいのだが、さて…。